よみもの|コラム|モミジDr.のリカバリー日記
vol.40

モミジ院長のリカバリー日記第40回

(続き)ペーパーは残酷である。
勝者40人と敗者25人がくっきりと分かれた。
敗者はグアムの地すら踏めないのである。
グアムの地を踏むことができ、ホッとした。
クイズをやっていると公言している以上、ペーパーで落ちるわけにはいかないのだが、過去のウルトラを観ていると、落ちるはずのないプレーヤーもたまにまぎれることがあった。
何が起こるかわからないし、こわい。
ペーパー1位は能勢君でもなく、松原君でもなく、もちろん僕でもなく。
いったい誰なんだろう。
そして、ほどなく情報が入った。
「ペーパー1位は大石君」
その時点では、知らない人だった。

ところが、運命のいたずらか、移動のバスでは大石君と並んで座った。
(続く)
【今週のテーマ「船」】

社会・交通の分野から「船①」をテーマにしてみました。
月・水・金で8問ずつ、難易度別に出題の予定。
(月) 初級 (水) 標準 (金) 上級者向け

問題1 1492年、クリストファー・コロンブスによる初の大西洋横断の際に使われた旗艦の名前は何?
問題2 1912年4月14日、処女航海の際、ニューファンドランド沖の氷山に衝突し、沈没した豪快客船の名前は何?
問題3 「オウムガイ」と言う意味のある、1954年に就航した世界初の原子力潜水艦の名は?
問題4 洋式スクリューを装備した江戸幕府保有の軍艦で、1860年に勝海舟を艦長として太平洋横断に成功したのは何?
問題5 姉妹艦の「武蔵」とともに当時世界最大の規模と性能を誇った日本の戦艦で、昭和20年4月7日、沖縄へ向かう途中、坊ノ岬沖で米軍の砲撃により沈没したのは何?
問題6 「進化論」で有名なチャールズ・ダーウィンが、ガラパゴス諸島などの太平洋の島々を探検するときに乗っていた船の名前は何?
問題7 1620年、清教徒「ピルグリム・ファーザーズ」102名を乗せて、イギリス・プリマスからアメリカ東海岸のケープコッドへ大西洋を横断したときの船の名前は何?
問題8 昭和5年にシアトル航路の輸送力強化のために日本郵船が建造した客船で、戦前は病院船として活躍し、現在では山下公園に係留しシンボルとなっているのは何?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解【船①】
問1 サンタ・マリア号(キャラベル船の「ニーニャ号」「ピンタ号」とともにパロスを出発した。サンサルバドル島に到着。「ピンタ号」の船長はマルティン・アロンソ・ピンソン)
問2 タイタニック号(イギリス・ホワイトスターライン社の豪華客船。同型に「オリンピック号」と「ブリタニック号」があるが、タイタニック号が一番大きい。船長はエドワード・スミス、アレクサンダー・カーライルとトーマス・アンドルーズが設計。元々は、ライバル会社のキュナード汽船の「モーレタニア号」への対抗意識から建造されたという。サウサンプトンを出発し、目的地はニューヨーク。最も良い一等特別室の値段は6日間で「4350ドル」。4月15日深夜0時15分、スミス館長は「CQD」を発信するが、最も近い場所にいた貨物船「カリフォルニアン号」は受信できなかった。また、唯一救助に向かった「カルパチア号」は速度が遅く、到着したのは沈没から2時間40分後であった。犠牲者は1513人。1898年のモーガン・ロバートソンの小説『タイタン号の遭難、または愚行』は、14年後の沈没をまるで予言したかのような内容となっている。)
問3 ノーチラス号(ロバート・フルトンが1800年に製造した潜水艦の名前でもあり、ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万マイル』に登場する潜水艦の名称でもある。エレクトリック・ボート社の「アメリカ原子力海軍の父」ハイマン・リッコーバーが設計。最初の航海でテムズ川を渡った時の「わが原子力にて航行中」というメッセージは有名。1958年8月、北極点の潜航横断にも成功。)
問4 咸臨丸(かんりんまる、元々は「ヤパン号」、洋式軍艦としては「観光丸」に次ぐ2番艦であるが、洋式スクリューを装備した船としては初。姉妹艦は「朝陽丸」「電流丸」。『日本海軍艦船名考』によると、長さ27間半(約50m)、幅4間(約7.3m)、100馬力、1855年、オランダのキンデルダイクにて起工。日米修好通商条約の批准書の交換のため、アメリカ軍艦ポーハタン号の別艦としてアメリカに渡り、サンフランシスコに入港。1871年、北海道のサラキ沖で沈没した。)
問5 大和(太平洋戦争連合艦隊旗艦(司令長官・山本五十六)、全長263m、総トン数72000トン、唯一46cm砲搭載。呉海軍工廠にて極秘裏に建造された。初代館長は宮里秀徳、最後の館長は有賀幸作(大和沈没の際、羅針盤に身体をくくりつけたエピソードで知られる。)昭和15年3月3日、機関の名前を何にするかで「信濃」と「大和」の候補に絞られたが、昭和天皇が「大和」を選択した。大和ミュージアムの正式名は、「呉市海事歴史科学館」)
問6 ビーグル号(イギリス海軍の10門の砲を搭載したチェロキー級帆船(ブリッグ)、名前は、猟犬のビーグル犬に由来する。最初の航海はパタゴニア、フエゴ島周辺の調査だったが、船長のストークスは途中、うつ病となり、自殺を図った。二回目の航海では、ダーウィンも参加した。船長はロバート・フィッツロイ。三回目の航海は、ジョン・ウィッカム船長の下、オーストラリア・タスマニア周辺の調査を行った。ビーグル湾やポートダーウィンなどの命名も。航海ののち、密輸監視のため、ローチ川に係留。)
問7 メイフラワー号(ケープコッドに到着したのち、マサチューセッツ州のプリマスに入港した。姉妹船は「スピードウェル号」。船内では、ネズミ狩りのため、アメリカン・ショートヘアを飼っていた。プリマスを本拠地とするイングランドのサッカークラブ「プリマス・アーガイルFC」のエンブレムには、「メイフラワー号」がデザインされている。)
問8 氷川丸(戦前より、唯一現存する「貨客船」である。名前の由来は埼玉県の「大宮氷川神社」から。姉妹船は「日枝丸」「平安丸」。有名なエピソードとしては、昭和13年、東京五輪誘致のため、IOCカイロ会議に出席した「講道館」の創設者・嘉納治五郎が船内で肺炎のため客死したことがあげられる。現在、「博物館船」として、重要文化財として指定されている。初めて重要文化財に指定された船は「明治丸」)

この記事が気に入ったらシェア!
このエントリーをはてなブックマークに追加
いしい記念病院 副院長
森隆徳

学生時代、クイズ番組の出場経験があり、広島でクイズサークル「モミジQ楽部」を友人と立ち上げた。精神科医になり、元祖クイズドクターとしてテレビ番組への出場、自身の大会を開催するなどクイズ活動を行う傍ら、医療の中でクイズを使った活動を行い注目を集めている。

クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。

モミジDr.のリカバリー日記 第327回「ボウリング」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第326回「紙」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第325回「西田敏行」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第324回「針」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第323回「ショック」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第322回「ハーブ」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第321回「翼」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第320回「森鷗外」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第319回「茶道」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第318回「東京タワー」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第317回「松尾芭蕉」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第316回「カレー」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第315回「高速道路」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第314回「糸」

モミジDr.のリカバリー日記

モミジDr.のリカバリー日記 第313回「オリオン座」

モミジDr.のリカバリー日記

怖い雑学【聞くトリビア 読む編part.20】

閲覧数:
550views

お菓子の雑学【聞くトリビア第18話 読む編】

閲覧数:
410views
野球

「金は出すけど口は出さない」と最初に語ったオーナーは?

閲覧数:
350views

『西遊記』で三蔵法師の乗っている馬は何者?

閲覧数:
330views
十二単

平安時代の人にとっての夢ってどんなもの?

閲覧数:
290views
十二単

平安時代の女性に必須だった教養とは?

閲覧数:
290views

「人生の糧になる名言」100選【偉人たちの名言雑学集】

閲覧数:
220views

結婚の雑学【聞くトリビア第30話 読む編】

閲覧数:
200views

モミジDr.のリカバリー日記 第325回「西田敏行」

モミジDr.のリカバリー日記

閲覧数:
190views

モミジDr.のリカバリー日記 第323回「ショック」

モミジDr.のリカバリー日記

閲覧数:
170views

モミジDr.のリカバリー日記 第326回「紙」

モミジDr.のリカバリー日記

閲覧数:
170views

新幹線の雑学【聞くトリビア 読む編part.17】

閲覧数:
150views

浦島太郎はおじいさんになった後…?【イラスト雑学part.8】

閲覧数:
140views

六道の「天道」に生まれるのが良くないのは何故?

閲覧数:
140views
傘応援

ヤクルト名物「傘振り応援」が始まった経緯とは?

閲覧数:
130views
Share
このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP