よみもの|コラム|モミジ院長のリカバリー日記
vol.4

モミジ院長のリカバリー日記第4回

1990年にクイズを始めたとき、クイズの勉強を真面目に取り組む人がそれほど世の中にいるとは思っておらず、テレビで活躍する人はスゴイと思うものの、一握りに過ぎないと高をくくっていた。

それが大間違いだった。

自分が井の中の蛙であることを認識したのが第1回FNS1億2000万人のクイズ王決定戦であった。

時事問題をチェックしていなかったせいで第1ラウンドでの敗退となったが、参加したことにより、全国にはすごい人がたくさんいることを知り、それを学んだことが収穫であった。

そして、普段はなかなか立ち上がらない僕の心に、やる気スイッチが入ったのだった。(医学部5回生という大事な時期なのに。)

 

FNSクイズ王の夢が散り、帰りの新幹線の中で、愛知県のベテランプレーヤーのMさんとご一緒し、たくさんクイズ談義をした。

全国的にも知られた兄弟プレーヤーの弟さんで、その当時のクイズ界について、いろいろと教わった。個人個人の勉強も大事だが、クイズプレーヤー同士の情報交換も大事で、今回の収録も始まる前から情報戦だったと話された。

Mさんによると、最初の収録が行われた中国地方予選と最後に行われた地区の予選では全く状況が異なっていたと言う。全く同じというわけではないが、かなり問題もかぶっていたらしい。

当時は携帯も普及しておらず、現在のように一瞬で情報が飛び交う世の中ではないのだが、離れた地域のクイズ仲間の情報交換は電話や手紙などで行われていたようだ。自分の場合、実力が足りないうえに、情報戦でも負けていたので、スタートした時点でかなり出遅れており、勝負はすでに見えていたといえる。

しかし、Mさんと話ができたおかげで、クイズのディープな世界を少し垣間見ることができた。また、これからの道筋を示してくれた。

個人個人の勉強も大事だが、仲間を作って情報交換をすることの大切さ、早押しの練習会をすることの重要性など。地元で気の合う仲間とフリバなどをして、できればサークルを作ることが大事と話してくださった。

問読みをするべく問題が圧倒的に不足していたことを嘆くと、Mさんは手を差し伸べてくれた。

当時、クイズグランプリなどのスタンダードな問題集が不足しており、それを最低限マスターしないと全国のクイズプレーヤーには絶対に勝てないだろうからと、グランプリ第1巻~5巻やアップダウンクイズ、クイズ4週間総仕上げなど、手に入れにくい問題集を2箱分、後日郵送してくださった。

Mさんは当時の広島のプレーヤーにとって大恩人であり、その後中国地方のクイズプレーヤーが強くなるきっかけを作ってくださった。(続く)

 

 

【今週のテーマ「精神医学・心理学」】

私の本職である「精神医学」を今週のテーマ問題にしてみようと思う。精神医学分野の自作300問の中から8問ずつ選び、出題の予定。

(月) 初級 (水) 標準 (金) 上級者向け の予定

第1問 産後3週間くらいまでにみられる不安感やイライラ、気分の落ち込みなどの症状を、ある色を用いて英語で何という?

第2問 後々まで残るような心の傷を、古代ギリシャ語を用いて何という?

第3問 英語では「コンフリクト」という、心のなかの相反する欲求が対立し、どちらにも決めることのできない心理状態を指す熟語は何?

第4問 初めての景色なのに、一度見たことがあると錯覚する現象を、フランス語で何という?

第5問 著書『精神分析入門』や『夢判断』で知られる、精神分析学を創始したオーストリアの精神医学者は誰?

第6問 インクの染みを使った左右対称の図形を用いて行う投影法の検査を、スイスの精神科医の名前から何テストという?

第7問 代表作に『ソドムの120日』『ジュリエット物語あるいは悪徳の栄え』などがあるフランスの作家で、「サディズム」の語源となったのは誰?

第8問 物理学でいうと「外からかかる力」のことで、心理学的にいうと、イライラしてたまるものといえば?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「精神医学・心理学①」の正解

問1 マタニティ・ブルー(産後うつとの違いに注意、海外ではベイビー・ブルーズともいう)

問2 トラウマ(1887年、フランスの学者ピエール・ジャネが命名)

問3 葛藤(元々は、葛や藤などの枝が絡み合うことをさす)

問4 デジャヴュ(未視感はジャメヴュ、既体験感はデジャベキュー)

問5 ジークムント・フロイト(出身地はフライベルク(現在のチェコ・プシーボル)、フロイト博物館がある)

問6 ロールシャッハテスト(ヘルマン・ロールシャッハは、スイス・チューリヒ出身)

問7 マルキ・ド・サド(マルキはフランス語で「侯爵」という意味)

問8 ストレス(カナダの生理学者ハンス・セリエはストレス学説を唱えた)

徳山静養院 院長
森隆徳

学生時代、クイズ番組の出場経験があり、広島でクイズサークル「モミジQ楽部」を友人と立ち上げた。精神科医になり、元祖クイズドクターとしてテレビ番組への出場、自身の大会を開催するなどクイズ活動を行う傍ら、医療の中でクイズを使った活動を行い注目を集めている。

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