よみもの|聞くトリビア(読む編)

偉人のダメダメエピソード4
【聞くトリビア 読む篇part.4】

宮沢賢治は、ベジタリアンになろうとしたが、誘惑に負けて肉を食べていた。

宮沢賢治

宮沢賢治は21歳の時に手紙で、動物を食べるのをやめると宣言。
5年間にわたりベジタリアンとして生活を続け、『ビヂテリアン大祭』という童話まで書きました。
これは、ベジタリアンの祭りに各国から代表が参加し、菜食主義の是非を議論するという内容です。

しかし、後に賢治自身は、肉や魚を食べたいという誘惑に負けてしまい、そのことを友人に報告しています。

宮本武蔵は、島原の乱で農民の投げた石で大けがをした。

二刀流の剣豪として知られる宮本武蔵は、天草四郎を指導者とした農民一揆「島原の乱」に参戦しました。
この時、武蔵はすでに50歳を過ぎていました。

そして武蔵は、敵の農民が投げた石がすねにあたり、立ち上がれないほどになってしまったと書き残しています。
武蔵ほどの剣豪をもってしても、原始的な飛び道具にはかなわず、石は剣よりも強し、だったようです。

太宰治は、芥川賞がほしいがため、選考委員に長さ約4メートルもの手紙を書いた。

太宰治

太宰治は、まだ駆け出しだった20代の頃、芥川賞の選考委員だった作家の佐藤春夫に宛てて、受賞を懇願する手紙をしたためました。
その長さは約4メートル。

太宰は前の年に創設された芥川賞の候補となっていたものの、落選していたのです。
そのため、佐藤春夫に「第二回の芥川賞は、私に下さいまするよう、伏して懇願申しあげます」
「佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい」などと切々とつづりました。

しかし、太宰の受賞は結局なりませんでした。

徳川慶喜は、サイクリング中に美人に見とれて事故を起こしたことがある。

徳川慶喜

日本史上最後の征夷大将軍となる徳川慶喜は、政権返上の後は悠々自適な生活を送っていました。

インドア・アウトドア問わず幅広い趣味を持っており、有名なものとしては写真があります。
作品は現代にも残っているものの、腕前は今ひとつで、投稿した物もほとんど採用されなかったそうです。

撮影の際などには、当時まだ珍しかった自転車に乗って出かけることもしばしばありました。
その自転車に乗っている際に女性に目をとられ、事故を起こしたエピソードも伝わります。

そんな慶喜ですが、隠居後も正室と2人の側室と暮らし、10男11女を授かるなど、やはり女性好きだったようです。

ベートーベンは、浮浪者と間違われ逮捕されたことがある。

ベートーベン

小学校の音楽教室などでもおなじみのベートーベンの肖像画。
この絵を描いた画家とベートーベンは大げんかしていました。
理由は、ベートーベンが10分間座っていられなかったため。

ベートーベンは多動で衝動的な面もあり、何かの最中、突発的に外を放浪しだし、夜になっても帰ってこないことすらあったといいます。
あるときは、ウィーンの郊外で警察に「上着がボロボロで態度が粗暴な浮浪者」として留置所に連行されたこともあったそうです。

彼は身の回りや部屋の管理などが苦手で、依頼などについても無頓着に放置したりという面が見られ、必要となった場合は何日もかけて部屋を探し回るほどでした。

ナポレオンは臭いフェチで、妻に風呂に入るなと手紙を出したことがある。

フランソワ・ジェラール『戴冠式の正装の皇帝ナポレオン』

ナポレオン・ボナパルトの最初の妻といえばジョセフィーヌですが、戦地から帰るナポレオンが彼女にあてた少々恥ずかしい手紙が残されています。

その内容は「風呂に入らないでくれ」というもの。
臭いとともに楽しみたかったということでしょうか。

また、有名なエピソードとしては、ナポレオンの寝室にチーズを持って入ったところ「ジョセフィーヌ、今日は勘弁してくれ」と答えたというものもあります。

これだけを見るとジョセフィーヌの体臭がきついように思えますが、当時のヨーロッパでは頻繁に入浴する風習はなかったため、そこまで特殊なわけではなかったようです。

アガサ・クリスティは、謎の失踪をして警察の厄介になった。

アガサ・クリスティといえば、ポワロやミス・マープルなどの生みの親である、ミステリーの大御所です。
しかし、当の本人が謎の失踪事件を起こしたことがあります。

その内容は日本にも伝えられ、東京朝日新聞でも記事となっています。
自転車で家を出たものの、その自転車のみが発見され、本人が見つからないという事態となり、事件に巻き込まれた可能性も考えられる状況でした。

そのようなこともあり、警察官400人に加え飛行機なども使った大捜査が行われました。
失踪期間は11日に及び、泊まっていたホテルからの通報で無事であることが確認されましたが、理由については明らかにされていません。

聖武天皇は、部下が反乱を九州で起こしたとき、怖くなって都を離れ放浪した。

740年8月、大宰府に左遷されていた貴族の藤原広嗣が現地で反乱を起こしました。
2ヶ月にも渡る戦いが続きましたが、結果として広嗣は捕らえられたのちに処刑、反乱は鎮圧されています。

しかし、当時の天皇であった聖武天皇は非常に動揺し、反乱勃発とともに東国へ逃亡し、鎮圧後も平城京に戻りませんでした。
さらに5年の間、恭仁京・紫香楽宮と都を転々とすることになりました。

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