よみもの|聞くトリビア(読む編)

「眠れなくなる」雑学
【聞くトリビア 読む編part.18】

日中に仮眠を取ると、夜寝た時に金縛りが起きやすくなる。

意識はあるのに体が動かない。

こうした金縛りの経験を持つ方も少なくないでしょう。

実際に、健康な大学生を対象とした調査では、40%程度の人が一生に一度は経験するそうです。

心霊現象にも結びつけられるこの金縛り、専門用語では睡眠麻痺と呼ばれ、発生する原因は入眠時にレム睡眠が生じてしまうこと。

本来、レム睡眠は眠りのサイクルでも最後に生ずるもの。

それが序盤に発生すると、脳が誤作動してしまうことがあるのです。

さらに具体的な要素は、1時間程度うたた寝し、その後、ベッドへ移動して眠るなど、睡眠が分けられてしまうこと。

これは金縛り発生の可能性を高めてしまうようです。

実際に、中学生を対象とした調査では、夕方の仮眠をとるほど睡眠麻痺の可能性が高まっていたといいます。

 

睡眠時間が短かったエジソンは、「私は死んでからたっぷり眠る」と語った。

発明王のエジソンは、毎日の睡眠時間が4時間から5時間程度だったそうです。

そんなエジソンには「寝るのは馬鹿げている。みんな寝すぎだ。私は死んでからたっぷり眠るつもりだ」という言葉も伝わっています。

 

ちなみに、エジソンは食事も人より少なめでした。

これは、食事が少なければ消化に必要なエネルギーも少なくてすみ、結果的に睡眠時間も少なくてすむという持論によるものでした。

 

エジソンのような活躍をするために、食事も睡眠時間も減らすというのは、なかなか辛いですね…

 

芥川龍之介は、斎藤茂吉から睡眠薬を処方してもらった。

文豪・芥川龍之介は晩年に神経衰弱になり、不眠症に悩んでいました。

その芥川に睡眠薬を処方していたのが、歌人であり、北杜夫の父でもある斎藤茂吉。

斎藤茂吉は精神科医でもあったため、薬を処方できたのです。

 

さて、芥川龍之介はもらった薬を自分で使っただけでなく、周りの人にもどんどん配っていたそうです。

その中の一人に、のちに芥川賞を創設することになる菊池寛もいましたが、菊池は飲み過ぎて危うく死にかけたこともあるそうです。

 

太宰治の『人間失格』の主人公は、睡眠薬と間違えて下剤を飲み、お腹を壊した。

これは『人間失格』の物語の最後に登場するエピソードです。

 

主人公は、女中にカルモチンという睡眠薬を買いにいかせました。

女中が買ってきたのは、いつものカルモチンとは違う箱の薬だったのですが、主人公は気にとめず10錠飲んだところ、猛烈な下痢に襲われました。

不審に思って箱をよく見ると、飲んだのはカルモチンではなく、ヘノモチンという下剤だったのです。

 

ちなみに、作者の太宰治自身は1948年に玉川上水で入水しています。

しかし、その前に2度ほど、カルモチンを使って自殺未遂を試みたことがありました。

『人間失格』の主人公も、太宰自身が反映されているとされます。

 

画家のダリはすぐ起きられるように、カギを持って昼寝した。

シュールレアリスムを代表するスペインの画家ダリが、ほんのちょっとだけ昼寝をしたいときに使っていた方法です。

 

昼寝の場所はベッドではなくイス。

まず、床にお皿を裏がえして置いておきます。

そして、カギを指と指の間に乗せるように持って、イスに腰掛けます。

ウトウトすると、指からカギがスルッと落ちて、お皿の上にガチャン!

 

大きな音がして、すぐに起きられたのだそうです。

 

最近の自動車は、ドライバーの目をチェックして、居眠りを検知できる。

運転中の眠気は、重大な事故につながりかねません。

そこで、最近の車にはドライバーの居眠りを検知するシステムが搭載されています。

 

その仕組みは、ダッシュボードの上など車内に取り付けられたカメラで、まぶたの開き具合や、まばたきの頻度などをチェックするというもの。

 

ドライバーのまぶたが閉じると警告音を出します。

それでも反応がないと、速度を落として自動停止するものもあります。

 

このようなシステムが搭載された車は安心ですが、もちろん、眠気を感じた時は車を止めて、少し休むのが基本です。

無理な運転はしないでくださいね。

 

キリンの睡眠時間は、2時間未満。

一般に肉食動物は睡眠時間が長く、草食動物は短いという傾向があります。

 

肉食動物は栄養価の高い食事をしている上に、襲われる危険も少ないため、長く寝ても問題ありません。

草食動物は、栄養価の低い草を食べることから、食事に時間をかける必要があります。

さらに、肉食動物に襲われる危険性も高いため、長時間睡眠をとるというわけにはいかないのだそう。

 

特に睡眠時間が短い動物がキリンで、1日に2時間程度しか眠らないそうです。

逆に、トビイロホオヒゲコウモリという種類のコウモリは睡眠時間が非常に長く、およそ20時間も眠るそうです。

 

鉄道会社で使われる、必ず起きられる装置は、10万円で買える。

JRをはじめとする鉄道各社に務める乗務員の宿泊施設や、消防署などでは、必ず起きられるように特別な起床装置が使われています。

これは、敷き布団の下の背中あたりに空気の袋があり、起床時間になると膨らんでいくというものです。

最大まで膨らんだ時には、上半身が弓なりになるので、こうなると必ず目が覚めてしまいます。

 

この装置、およそ10万円でネットで売られており、在庫があれば誰でも買うことができます。

ちょっとお高いですが、どうしても目覚ましでは起きられない人は、いかがでしょうか。

 

ロシアの劇作家チェーホフは、『ねむい』という題名の作品を書いている。

チェーホフは代表作に『桜の園』などがある、ロシアを代表する劇作家です。

そのチェーホフは『ねむい』という題名の短編小説を書いています。

 

主人公は靴屋に住み込んで働いている13歳の少女で、寝れないほどの過酷な労働を強いられています。

少女は靴屋の夫婦の赤ちゃんを寝かしつけないといけないのですが、この子がなかなか寝てくれません。

しまいには、少女は自分のあまりの眠さのために、赤ん坊を絞め殺してしまうという恐ろしい結末です。

 

早起きしないといけない前の日、いつもより早く床についても無駄。

翌朝が早い前の夜、普段より1時間か2時間ぐらい早く床につこうとする人は多いのではないでしょうか?

しかし、これは科学的には間違った選択なのです。

 

いつも寝る時間が決まっている人の場合、就寝時間の直前から2時間ぐらい前までは、実は最も眠りに入りにくい時間帯なのです。

この時間帯は脳が眠りを拒む「睡眠禁止ゾーン」とも呼ばれています。

 

したがって、翌朝早くても、いつもどおりの時間に寝て睡眠時間を削る方が、眠りの質が確保できて得策といえます。

 

眠れない時ひつじを数えるのは、「シープ」と「スリープ」が似ているから。

眠れないときにひつじを1匹、2匹と数えるのは、英語圏から生まれた習慣だとされます。

英語で羊を指す「シープ」と「スリープ」は似ており、さらに「シープ」という言葉も発音しやすいことから、「シープ」を何回も言うことで、脳を眠りに入りやすくする効果があるのだそうです。

 

眠れないとき、日本語でヒツジを数えるのはやめたほうがよい。

さて、今お話ししたように、英語で「シープ」と繰り返し言うと、脳を眠りやすい状態に持っていくことができます。

 

しかし、日本語ではこうはいかないようです。

日本語の「ヒツジが1匹、ヒツジが2匹」は発音しづらく、繰り返し言っていると、逆に脳が覚醒してしまうのだそうです。

 

玉露のカフェイン含有量は、コーヒーの2.5倍以上。

眠くならないようにコーヒーを飲む人は多いかと思いますが、お茶のカフェイン含有量もなかなかのもの。

同じ体積あたりのカフェイン量を比較すると、紅茶がおよそコーヒーの半分ぐらい。

抹茶になるとコーヒーよりもカフェインが多くなります。

さらに緑茶の最高級品である玉露になると、コーヒーの2.5倍以上のカフェインを含みます。

 

玉露は日常的に飲むものではないですが、もし飲む機会があった時は、カフェインで眠れなくなる人は気をつけてください。

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