よみもの|聞くトリビア(読む編)

テレビが見たくなる雑学【TVに関する雑学集】

日本テレビで『ドラえもん』が放送されたことがある

1979年4月2日、テレビ朝日系でアニメ『ドラえもん』の放送がスタートしました。長年国民から愛され、声優の交代もありながら40年以上続く長寿番組となりました。しかしそれに先駆けること6年前、実は日本テレビ系でのアニメ『ドラえもん』が放送されていました。

同じ『ドラえもん』でも雰囲気が違い、日本テレビ版はギャグのテイストが強め。途中からドラえもんを追いかけて未来からやってきたガチャ子という鳥型ロボットが登場するなど、大きく内容が変わっていました。またドラえもんの声も最初は『天才バカボン』のバカボンのパパ役で知られる富田耕生、途中から『ドラゴンボール』孫悟空役でおなじみの野沢雅子が担当しており、ジャイアンの声は後のテレビ朝日版でスネ夫の声を演じた肝付兼太が演じていました。

しかしこの日本テレビ版の『ドラえもん』、やはり人気は出ずに半年で終了したとのこと。しかも後に作者の藤子・F・不二雄が僕の作品と違うと激怒したそうです。そのため、日本テレビ版『ドラえもん』は黒歴史扱いとなっているようです。

手話のニュースで志村けんのことを、アイーンのポーズで伝えたことがあった

2020年に放送された『NHK手話ニュース』の中で驚くべきシーンが目撃され話題となりました。それはコメディアン・志村けんさんが新型コロナによる肺炎で亡くなったというニュースを伝える際、手話をしている人が一瞬、首のあたりに手を当てるしぐさ、いわゆる「アイーン」のポーズを取りました。

このことが話題となったとき、インターネット上で「志村けん」を手話で表すときは「アイーン」のポーズをするのではないか、という説が流れました。手話では特定の人物を表す際に、その人の特徴やしぐさを簡単な手話で表す「サインネーム」というものがあります。これもその一種ではないか、と考えられたそうです。

しかし、公式な手話の協会の話によると、これは耳が聞こえない人でも「アイーン」のポーズだと簡単に理解できると思って手話キャスターが行ったアドリブではないか、とのことでした。公式な手話のサインネームに志村けんを表すものはないそうです。

ゴールデンボンバーの鬼龍院翔は、かつて吉本興業の養成所に所属していた

エアバンド、ゴールデンボンバーのボーカルとして活躍してる鬼龍院翔。彼は実はかつて吉本興業が運営している養成所・NSC(吉本総合芸能学院)に入学していたことがあります。

お笑い芸人を目指していた鬼龍院は2003年、NSCに9期生として入学します。同期にはハリセンボンやパンサーの菅良太郎がいました。そして彼はまだ当時しずるの結成前だったKAƵMAと「チョコサラミ」というコンビを組んで活動していました。しかし活動しているうちに仲が悪くなっていき、芽も出なさそうだったことから解散。鬼龍院は音楽の道へと進みます。

そしてその後、鬼龍院はゴールデンボンバーを結成、KAƵMAもしずるを結成してお互い活躍することとなります。もしコンビを解消することなくお笑いを続けていたらどのようなことになってたでしょうか。それはそれで気になったりもします。

箱根駅伝を初めてテレビ放送したのは、テレビ東京

お正月の大イベント「箱根駅伝」。毎年日本テレビが独占で往路と復路を中継して好評を得ていますが、実は初めてテレビで中継されたのは1979年の第55回のことで、しかも放送局は日本テレビ系ではなく、当時「東京12チャンネル」という名称だったテレビ東京でした。

当時はまだテレビ中継は非常に難しい技術だったそうで、完全生中継というわけにはいかず、第9区までは録画、ゴール直前の第10区だけを生中継するというスタイルで放送していました。それでも非常に好評だったらしく、1986年の第62回までテレビ東京が放送を続けていました。

しかし、1987年の第63回からは日本テレビが中継する形となりました。これはもともと箱根駅伝が読売新聞の主催だったということから、その系列局の日本テレビに放送権を移そうということになったそうです。

よくよく考えるとテレビ東京は日本テレビに比べてネット局の数が少ないので、もしかしたらそのままテレビ東京が放送を続けていると今みたいな一大イベントとなっていなかったかもしれません。

『開運!なんでも鑑定団』のスタジオでは、もしものためにAEDが設置されている

テレビ東京の人気番組『開運!なんでも鑑定団』。今まで様々なお宝が登場しとんでもない価格がつけられたことがありましたが、実はこの番組、万が一のために裏でスタジオにある物が準備されています。それは何かというと、AED(自動体外式除細動器)です。

なぜかというと、高齢者の出場者が多いこの番組、鑑定結果であまりにも高額な値段がつけられたり、自信を持って出場したにも関わらず偽物と鑑定されたりして衝撃を受け、心臓に負担がかかるかもしれません。そんな万が一のことを考えて2010年から取り入れられたそうです。

確かに鑑定結果に出場者も一喜一憂しており、中には見ていられないぐらい衝撃を受けている人もいます。このような人たちが安心して出演でき、番組収録ができるのもAEDのおかげかもしれません。

日本テレビの天気予報のキャラクター、そらジローは、口から炎を吐くことができる

日本テレビの情報番組の天気予報コーナーに登場するマスコットキャラクター、そらジロー。かわいらしい姿で人気ですが、実は口から炎を吐くことができるという凶暴な一面を持っています。

そらジローは頭にトサカのようなものを持っており、一部ではニワトリではないかと言われていましたが、実はお天気が好きな怪獣という設定です。そのため口から炎を吐く習性があるというわけです。

ちなみにそらジローの「ジロー」は「タロー」という名前をつける話もあったようですが、「タロー」という王道を通るキャラではなく、ちょっと脇道にそれたキャラだから「タロー」よりも「ジロー」のほうがいいということで決定したそうです。

現在ではくもジロー、ぽつリンといった友達も登場しているそらジロー。怪獣であると思ってみてみると、ちょっと違った楽しみができるかもしれません。

脚本家・古沢良太(こさわ・りょうた)は、漫画の賞で準入選したことがある

大河ドラマ『どうする家康』や『コンフィデンスマンJP』などのドラマを手掛け、人気脚本家として注目を浴びている古沢良太。実は彼には漫画家を目指していたという一面がありました。

古沢は中学の頃、藤子不二雄の自伝的作品『まんが道』を読んで衝撃を受け、漫画家になる思いを強くしました。そして1992年には集英社が主催する漫画新人賞の手塚賞に応募して準入選を果たしています。

しかし、漫画の勉強にあたり様々な映画やドラマを見ているうちに、漫画家よりも脚本家の仕事に興味を持つようになり、大学で脚本家の養成講座に入り、28歳のときにシナリオコンクールで大賞を受け脚本家への道に進みました。

古沢のTwitterをさかのぼると様々なイラストが投稿されており、彼が漫画家を目指していた片鱗を見ることができます。興味がある方は一度見てみてはいかがでしょうか。

『ぐるぐるナインティナイン』の「ゴチになります!」の電子番組表の解説を、千鳥のノブが書いていたことがあった

昨年まで『ぐるぐるナインティナイン』の「グルメチキンレース・ゴチになります!」のコーナーでレギュラーを務めていた千鳥のノブ。彼が一時期、インターネットを通じて入手できる電子番組表で「ゴチ」の番組解説文を書いていたことがありました。

これは2019年3月頃から番組の企画で行われたもので、本来こういう解説文はスタッフが書くため、出演者が担当するのは非常に珍しいとのことです。しかもこの解説文、収録終了後、すなわち自腹決定後すぐに現場で書いて提出するそうで、もしノブ本人が自腹となった後でも書かないといけません。それだけあって、かなり臨場感がある解説文やゲスト紹介が読めるということで好評だったようです。

2022年、ノブが「ゴチ」のコーナーをクビになったため、ノブが解説を書くというのは無理ですが、このような企画があればまたやってほしいものです。

『題名のない音楽会』は、番組本編中にコマーシャルが入らない

テレビ朝日の長寿音楽番組『題名のない音楽会』。よく見てみると番組の最初と最後以外CMがありません。実はこれはスポンサーである出光興産の創業者・出光佐三の希望でこのようになったそうです。

1964年に始まったこの番組、クラシック音楽を中心とした様々な音楽を取り上げて解説をするという内容ですが、当時から芸術に対して高い意識を持っていた出光が、「芸術には中断がない」というポリシーを持っており、それを番組作りに活かした結果、冒頭とエンディング以外にCMを流さないことになりました。

また出光興産はこの番組の提供だけでなく、この番組の放送開始25周年を迎えた1990年に、若手音楽家の育成を目的として「出光音楽賞」という賞も制定しています。この会社の音楽に対する意識の高さを感じさせる話です。

『SASUKE』がオリンピックの種目候補になっている

TBSの人気番組『SASUKE』。アメリカを始め世界各国にもそのフォーマットが輸出され、現在は世界的な人気番組となっています。そんな『SASUKE』、2028年のロサンゼルスオリンピックの競技のひとつとして導入されるかもしれないという話はご存知でしょうか?

というのも2024年のパリオリンピック開催後に近代五種の種目から馬術が外される計画があり、その代わり何かないかと検討した結果、『SASUKE』に白羽の矢が立ったというわけです。

2022年6月、トルコの首都アンカラで開催された近代五種ワールドカップの後に最初のテスト大会が開催され、その際に大会側からTBSに連絡があり、『SASUKE』の番組セットを使用できないかという打診があり、実際に提供したそうです。

国際近代五種連合はIOC総会に『SASUKE』の導入を提案すると発表しました。もしかしたら5年後には『SASUKE』で活躍する選手がオリンピックに出場しているかもしれません。

ノルウェーでは焚き火が燃えている様子を8時間流した番組がある

ノルウェーの公共放送「NHK」では2009年から『スローテレビ』と呼ばれる番組を放送しています。この番組、普通では考えられない内容を放送していることで世界中の話題となっています。

その初回では首都オスロから第2の都市ベルゲンまでの列車から見える風景を、列車に固定した4台のカメラで収録し、それをナレーションも無しにひたすら7時間流すというとんでもない放送をしていました。しかし景色が流れる様子に癒やされた人が多かったのか、実にノルウェー国民の4分の1もが見るという大ヒットとなりました。

そして、2013年にはさらなる斬新な放送をしています。それはただ淡々と8時間、焚き火で薪が燃える様子を放送し続けるというものでした。これは焚き火の奥深さを知ってもらおうということで制作されたものですが、こちらも国民の約2割が見ていたそうです。

もしかしたら、複雑な内容のドラマやバラエティ番組よりも、こんなシンプルで癒されるような番組を、多くの人は待ち望んでたのかもしれません。

NHKでは「ゴールデンウィーク」という言葉は使えない

毎年4月末から5月頭まであるゴールデンウィーク。我々はこの言葉を当たり前のように使っていますが、実はNHKでは使ってはいけない決まりになっています。

というのもゴールデンウィークという言葉はもともと映画業界が、連休を使って映画を見てもらおうという宣伝活動の一環で生み出された言葉です。公共放送であるNHKでは、そのようなある特定の業界の広告や宣伝になる言葉は使用することができないことが放送法で定められているため、使うことができないそうです。

また、「ゴールデン」という言葉がきらびやかなイメージがあり、使うとお金がなくてどこにも行けない人や休みでない人に不快感を与えてしまう可能性があるというのも、理由のひとつとして挙げられるそうです。

そのため、NHKではゴールデンウィークは「大型連休」などに換えてニュースなどで話されています。

『ブラタモリ』では、タモリに台本は渡されていない

NHKの番組『ブラタモリ』。タモリがアナウンサー、専門家とともに様々な場所を歩いて巡るという内容のバラエティ番組です。実はこの番組、タモリには台本や企画書は一切渡されません。番組途中に渡される「タモテバコ」という箱に入った巻物を見て、初めてロケのテーマがわかるというわけです。

これはタモリが何もわからずに撮影に参加することで、視聴者と同じ状況を作っているわけです。番組を進めていくことでタモリが視聴者と同じタイミングで新しいことを知って賢くなっていく、その体験の共有を狙っています。

ちなみにロケに同行するアナウンサーも同様に台本は渡されていません。専門家とスタッフ以外は何もわかりません。新鮮に感じるリアクションはその徹底したシステムから生まれるものだったのです。

また、この番組には郷土料理などのグルメはほとんど出てきません。これはタモリがあまりグルメに興味がないということが大きな理由だそうです。

萩本欽一は『24時間テレビ』でもらったギャラをそのまま寄付したことがある

毎年夏恒例の日本テレビのチャリティー番組『24時間テレビ 愛は地球を救う』。第1回が放送されたのは1978年、その総合司会のひとりに欽ちゃんこと萩本欽一がいました。

彼は最初、この仕事のオファーを受けてもずっと断り続けていました。しかしそれでもなんとか出演して欲しい日本テレビは今までにない破格のギャラを掲示し、ようやく折れて出演することを承諾しました。その額は噂によると1億円だそうです。

ところが萩本はそのもらったギャラを全額寄付するようにスタッフに頼んだとのこと。どうやらもともとから寄付は考えており、そのためにずっとギャラを吊り上げていたのです。

ちなみに当時の1億円は現在の3~5億円相当とのこと。それだけの額を払っても出演させたいと思っていた日本テレビもすごいですし、その額をポンと寄付できる萩本の男気もすごいと感じられるエピソードです。

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