よみもの|聞くトリビア(読む編)

『YouTube公開』2015年まで、男性が「してもらう」と違法だったことって何?
【朗読】安心して眠れる雑学【聞くトリビア】

『サハラ砂漠より大きい砂漠ってどこ?』

『貧乏ゆすりは健康に良い!?』

 

寝苦しい夜に聴きたい!

面白雑学動画! 驚きの雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。

 

驚きの雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。


こちらは動画の内容の書き起こし記事です。

音声と一緒にお楽しみください。

DVDの正式名称は、途中で変わった

映像メディアなどで利用される「DVD」。これは何の略かご存知でしょうか?多くの人は「デジタル・ビデオ・ディスク」の略と思われてるかもしれません。正解は「デジタル・ヴァーサタイル・ディスク」です。この「ヴァーサタイル」は「多目的」という意味があります。しかし、「デジタル・ビデオ・ディスク」も厳密に言うと間違いではありません。というのも、DVDが開発された当初、こちらのほうが正しい略称だったからです。

DVDが最初に発売された1996年当時、DVDは映像が記録されたメディアとして使われていました。しかし後にデータ読み込みなど様々な用途に使われるようになり、ビデオにとどまらないということで、「ビデオ」の部分を「ヴァーサタイル」と変えて、正式名称にしたそうです。

ユーザーである私たちには、どっちであってもまったく関係のないお話でした。

パンチパーマのもともとの名前は、「チャンピオンプレス」

一昔前のいかつい人の髪型というイメージが強い「パンチパーマ」。発明したのは北九州市で理髪店「ヘアサロン永沼」を経営していた永沼重己(ながぬま・しげみ)さんという人物で、当初は「チャンピオンプレス」という名前で呼んでいたそうです。

1960、70年代、当時はビートルズなどの影響で若い男性の間で長髪が流行していました。そのため、こまめに散髪する人が少なくなり、理髪店業界に大きな打撃を与えることになりました。そこで、永沼さんは、何かもっとファッション性のある髪型を作れないかということで、考案したのがチャンピオンプレスでした。チャンピオンより上のランクはない、すなわちこれ以上ない髪型であるという意味で名付けたそうです。

しかし、永沼さんの想いとは裏腹に、世間には「パンチパーマ」という名前で広まりました。「パンチ」という名前は「パンチが効いた髪型だから」「パンチアイロンでかけたパーマだから」とその語源に様々な説があるためはっきりわかってません。

ちなみに「ヘアサロン永沼」は、2代目店主が跡を継いで現在も営業していて、当然、チャンピオンプレス、パンチパーマにもしてもらえるようです。

ウナギの卵は、21世紀に入るまで発見されなかった

土用の丑の日などによく食べられるウナギ。しかしその実態についてはあまり知られておらず、どこで生まれ、どうやって日本にやってくるか、はっきりとわかっていませんでした。しかも、ウナギがどこで産卵していたかわからず、なんとここ最近まで天然ウナギの卵が発見されたことがありませんでした。

ウナギの産卵場所解明の調査は1930年代から始まりましたが、一向に進まずに長年謎のままでした。しかし2009年、当時の東京大学海洋研究所のチームが、ニホンウナギが太平洋・北マリアナ諸島西側海域で産卵しているということを解明し、ついに卵の発見・採取に成功しました。

なぜ、発見されるのに時間がかかったかというと、ウナギは産卵する時期が短く、またピンポイントでしか卵を産まない習性であるということと、卵として生まれてから孵化するまでの時間が短いという理由が大きかったようです。

この発見により、ウナギの完全養殖の研究に拍車がかかり、近畿大学水産研究所などで実際に成功しています。今後、我々の食卓に養殖ウナギが並ぶ日もそう遠くないかもしれません。

マクドナルドのフライドポテトは、国産のジャガイモは使われない

かつて、北米でジャガイモの生産が遅れ、一時マクドナルドのマックフライポテトのLサイズとMサイズの販売が休止になったことがありました。当時日本産のジャガイモは余裕があったため、日本産を使えば良いのではないかといわれていましたが、実はマクドナルドのポテトには日本産のジャガイモは一切使われていません。

というのも、マクドナルドのマックフライポテトに使われているジャガイモは北米産のラセットバーバンクなど比較的大きめの品種のもので、そのままカットするだけでちょうど良いサイズになります。日本でここまで大きい品種は気候の関係で生産することはできません。たとえ生産できても日本で販売されているポテトの分のジャガイモをそろえようと思うと、量が多いため、それだけ生産する畑が面積的に確保できないという理由もあるようです。

また、ポテトを食べたときの外側がカリッとして中がホクホクという食感は、このラセットバーバンクという品種にしか出せないというのもあり、日本産のジャガイモが代わりに使われるといったことは今後もないと思われます。

縄文時代に生息していたフグに、毒はなかった

高級魚のフグは実は縄文時代から食べられていたということが調査でわかっています。そう聞くと、卵巣や肝臓に猛毒を持つフグを、縄文時代の人はどうやって食べていたのか、と疑問に思われるかもしれません。しかし、当時のフグには毒がなかったのではないかという説が出てきています。

実はフグは同じ種類でもすんでいる場所や海域によって毒の強さが全然違います。というのもフグの毒はフグ自身が作るのではなく、食べるエサに影響されてできたものと考えられているからです。毒素を含むエサが多いところにすむフグは毒が強く、少ないところにすむフグは毒が弱いというわけです。その証拠にフグを他の魚が食べるような毒のないエサを与えて育ててみたところ、成長したら毒が一切なくなったという報告もあがっています。すなわち、縄文時代のフグは毒のないエサを食べて成長していたのかもしれません。

現在、ある料理店では毒を持たないフグの養殖に成功し、お客さんに提供しているようです。もしかしたら、今後、縄文時代のように、毒のないフグを安心して食べられる時代がくるかもしれません。

1日1杯ビールを飲むだけでも、脳が縮む

お酒が好きな人は多いと思われますが、そんな人にとって恐ろしい研究結果が発表されています。それは少量の飲酒でも毎日飲み続けていると脳が縮まってしまうというものです。

どのぐらいのお酒の量で縮むのかというと、1日に8から16gほどの量で縮むそうで、ビール1缶のアルコール量がが14g程度であることを考えると、これだけで危険だということがわかります。

しかし、縮まっているとはいうものの、どれぐらいかというのは、肉眼ではわからないレベルだそうです。コンピュータを使って調査して初めて少し縮んでいることがわかる程度であるため、そこまで悲観的になることはないようです。

ただ、実際お酒をたくさん飲む人の脳は、飲まない人に比べて最終的に10から20%ほど縮んでいるということはわかっています。お酒を楽しむときは、あまり飲み過ぎることのないよう、ほどほどの量でストップしておきましょう。

お歯黒は虫歯予防にもなった

平安時代にはじまり、江戸時代から明治初期にかけて既婚した女性のシンボルとなっていたお歯黒。歯全体を黒く塗った女性の姿は一見ホラーのように思えます。しかし、そんなお歯黒、実は虫歯を防ぐ効果があったそうで、お墓などから掘り起こされたお歯黒の女性の遺体からは虫歯がほとんどなかったそうです。

お歯黒は渋柿の渋みの原因となるタンニンを主成分とした「ふし粉」と呼ばれる粉と、「鉄漿水(かねみず)」と呼ばれる鉄を主成分とする溶液を混ぜて作られていました。このタンニンには歯のタンパク質に作用することで歯が溶けることを防ぐ効果があり、そして、さらにそこに鉄分が作用することで、より効果を高めていたのではということです。

現在、歯医者が使用している薬品の中には、そんなお歯黒をもとに開発されたものもあるそうです。昔の人がそこまで意識してお歯黒をつけていたかはわかりませんが、お歯黒は日本の歯科医療技術の進歩に一役買っていたとはびっくりします。

貧乏ゆすりは、実は体に良い

椅子に座ったりしていると無意識に貧乏ゆすりしてしまい、そのたびに行儀が悪いと注意された人も多いと思います。しかし、そんな貧乏ゆすりが、実は健康面で考えると良いことだと、医療関係者の間でささやかれています。

貧乏ゆすりをすることがどのように良いのかというと、まず手足の冷えが改善されます。貧乏ゆすりをすることで手足が動き、皮膚の温度がおよそ2度ほど上がるそうです。

次に、血流の改善です。貧乏ゆすりでふくらはぎの筋肉が伸び縮みし、足腰などに滞りやすい血液をポンプのような仕組みで心臓へ送ることができるといったように、全身の血行が良くなるとされています。

そして、中高年以上に多く、股関節に激痛を生じさせる変形性股関節症の治療に効果があります。この病気は股関節の軟骨がすり減って炎症を起こすことで生じますが、貧乏ゆすりで軟骨に刺激を与えることで、軟骨が回復し、次第に痛みが引くとのこと。

こう聞くと貧乏ゆすりも悪いものではないと思うでしょう。さすがに人前でやると注意を受けるので、誰もいないときに意識的にやってみてはいかがでしょう。

大根おろしは、電子レンジで温めると辛みが抑えられる

天ぷらや焼き魚などの付け合せとしておなじみの大根おろし。料理をさっぱりさせる働きがありますが、あまりにも辛いと逆に美味しさを損ねてしまいます。しかし、ある簡単な方法で辛くない大根おろしを作ることができます。それは大根おろしを一度電子レンジに入れて数秒加熱するというもの。

大根おろしが辛いのは、大根に含まれている成分、アリルイソチオシアネートが原因で、大根をすりおろすことで細胞が破壊されて発生します。しかしこの成分は、熱に大変弱いという性質を持っています。そのため電子レンジで熱することで、大根おろしを辛くなくすることができというわけです。

他にも抑える方法は色々とあります。たとえば大根をすりおろしてからしばらく置いておくと、時間とともに辛味が抜けてマイルドな味に変化します。また、大根を円を描くようにおろすと、大根内の細胞を壊さないため、辛味が抑えることができます。

辛い大根おろしが苦手という人は、一度試してみてはいかがでしょうか。

ケーキを切る時、包丁を温めるときれいに切れる

ホールケーキをみんなで分けようと包丁を入れたとき、うまくいかずぐちゃぐちゃになってしまった人も少なからずいると思います。実はあることをすれば、お店に並ぶケーキのようにきれいに切り分けることができます。

そのあることとは、ケーキを十分に冷やしておくことと、ケーキを切る前に包丁を温めておくことです。包丁を温めるといっても包丁を直接コンロなどの火であぶるとかではなく、40度から50度ぐらいのお湯に30秒ひたすだけで十分です。ケーキを冷やすことで生クリームがしっかり固まり、型崩れを防げますし、温かい包丁を通すことで、切断部分の生クリームだけを溶かすことができ、きれいに切り分けることができます。

また、切り分けるたびに包丁を拭き取ることも大事です。そのままケーキを切り続けると、前に切ったときに包丁についたクリームが新たに切り分けるケーキにくっついたりして、見た目が悪くなるからです。めんどくさくてもキッチンペーパーなどで拭き取りましょう。

そして、ケーキに対して包丁を斜めに入れることも、うまく切れるコツだそうです。水平だとスポンジがつぶれてしまいます。今度、試してみる価値は十分あると思います。

盲導犬への命令は、英語でないといけない

目が見えない人を誘導してくれる盲導犬は、引っ張る人だけでなく周囲に迷惑をかけないように、トイレの時間を調整したり、むやみやたらに吠えないようにするなど、様々な訓練を受けていますが、その訓練では多くの訓練士は盲導犬に対し、日本語ではなく英語で命令しているということはご存知でしょうか。

というのも日本語には様々な方言があったり、男女でも言葉使いが違ったりするため、盲導犬が混乱してしまうからです。また盲導犬ユーザーも命令するときは英語で行うようにしています。これは日本語の命令形は口調がきついため、たとえ優しく命令しても周囲の人がびっくりする可能性があるからです。

ちなみに盲導犬に対して使う命令の言葉は30種類ほどで、場合によっては日本語で命令することもあるとのこと。盲導犬を利用するために無理に英語を勉強するという必要はないようです。

静岡でお茶が多く生産されるのは、職を失った武士のおかげ

日本を代表するお茶の産地のひとつ、静岡県。その中でも牧之原台地は特に生産量が多いことで有名ですが、なぜ、この地でお茶が多く生産されることになったのでしょうか。実は明治維新がその理由に大きく関わっています。

江戸時代が終わったことで多くの武士が職を失ってしました。彼らは食いぶちを探すべく、必死に新しい仕事を探していました。そこで、静岡県で職を失った武士たちが集まり、新たに牧之原台地をお茶の産地にすべく開墾し、生産を開始しました。牧之原台地は広大な面積もあったことから、お茶の生産量も右肩上がりで増えていき、次第に国内はもちろん、海外にまで出荷されるに至りました。

静岡がお茶所となった理由は他にも、温暖で雨が多く降るというお茶が育ちやすい気候であったことや、東海道が通っていて、交通の便も盛んだったことから、京都や東京に頻繁に出荷できたことも挙げられます。静岡はお茶所になるべくしてなったということでしょう。

上野の西郷さんの銅像は、西郷の妻いわく、まったく似ていない

西郷隆盛といえば、上野公園にある犬を連れた銅像を思い出す人も多いのではないでしょうか。あの像が完成したのは1898年、明治31年のことでした。当時、西郷隆盛はすでに亡くなっていて、除幕式の際には彼の妻であった糸子さんが参加したそうです。ところが、その銅像をひと目見た糸子さんは「うちの人はこんな顔ではない」と思わず発言したとされています。

というのも、銅像を作るにあたり、普通は写真などを参考にしますが、実は西郷隆盛の顔写真は一枚も残っていませんでした。西郷隆盛は大の写真嫌いだったからです。ただ、肖像画は残っていたため、それを参考に作られたそうですが、その肖像画も本人を見ずに、彼の親族をモチーフにして描いたものだったそうです。果たしてそれを肖像画と呼べるのかははなはだ疑問ですが。

というわけで、あの銅像は誰も本人の顔を知らないまま作られたため、顔が似るわけがありません。ちなみに西郷隆盛の銅像は上野だけでなく、全国各地にありますが、どれも顔が違っています。鹿児島県沖永良部島にある西郷隆盛像にいたっては、島流しにあったときの様子が像になっているため、恰幅も良くなく、ガリガリの体をしています。

名古屋名物の台湾ラーメンは、台湾では「名古屋ラーメン」と呼ばれている

名古屋を代表するソウルフードのひとつ「台湾ラーメン」。鶏ガラや醤油ベースのスープに、麺と唐辛子やニンニクで味付けして炒めた豚ひき肉、ネギ、ニラなどを乗せたこのラーメン、1970年代に名古屋の台湾料理店「味仙(みせん)」が、台湾の麺料理「担仔麺(タンツーメン)」をもとにして作ったものが最初という、実は日本生まれの料理です。そんな台湾ラーメンは、台湾でも食べられるようになりましたが、なんと台湾ラーメンではなく「名古屋ラーメン」という名前で出されているそうです。

名古屋ラーメンが出されているのは、台湾桃園(とうえん)国際空港の第1ターミナルにあるフードコート内のお店で、日本円でおよそ800円前後で販売されています。ビジュアルも味も名古屋で食べられる台湾ラーメンとほぼ同じで、日本と遜色ないレベルのようです。

また、それで評判を呼んだのか、過去には「名古屋ラーメン」のカップ麺も台湾内で発売されています。

とはいえ、まだ台湾内では名古屋ラーメンはそれほど浸透してないようで、お店もあまり見られないようです。今後、この味が認められたら、台湾中で名古屋ラーメンが席巻する日も来るかもしれません。

アメリカのテキサス州では、砂漠の真ん中にプラダが置かれている

アメリカ、テキサス州の西部の砂漠を通る州道90号線、その途中の周囲に何もない場所に、ポツンとそこに似つかわしくない一軒のお店があり、なんと中にはイタリアの高級ブランド、プラダの製品が並べられいます。

この建物、横8m、奥行き3m、高さ5m程度で、小さな店のようなたたずまいですが、実際のプラダの店ではありません。店員は誰もおらず、中に入ることもできません。実はこのお店、ある芸術家によるアート作品です。2005年に公開されて以来、そのインパクトの強さからか、一目見ようと多くの観光客が訪れていて、かのビヨンセもここの前で写真を撮影してSNSにアップしたこともあります。

ただ、誰もいないような砂漠の真ん中にこんな高級品が置いてあるため、完成直後は建物への侵入や展示物の被害も多くあったそうで、現在は対策として防犯カメラを置いたり、バッグの底をくりぬくといった対策を行っているそうです。

金魚にもニキビができる

青春の象徴とも呼ばれるニキビ。人間以外でニキビになる動物はそうそうなく、イヌとネコぐらいだと言われていましたが、実は観賞魚としておなじみの金魚にも出来るそうです。

これはランチュウやオランダシシガシラなど、顔にこぶが見られる金魚によくできるもので、人間と同じように頭部、顔周辺で見られます。白くちょろっと細長い糸のように飛び出ていて、知らずに見ると何か病気ではないかと思われるかもしれませんが、単に脂肪が固まったもので、しばらくほっておくと勝手に消えてくれます。このあたり人間のニキビとまったく同じようなもののようです。

ただ、糸状のものの根本が赤い場合はイカリムシという寄生虫が原因であるため、下手をすると金魚の命に関わる問題になってしまいます。そのためピンセットで抜くといったことをしてあげないといけません。もし金魚を飼っている人がいたら、その違いをじっくり見極めてあげてください。

アニメの主人公となったお坊さん、一休さんは、本当は破天荒な性格だった

アニメで放送されていた一休さんは、とんちで他の人を助けたりしてくれる心優しい性格をしていましたが、そのモデルとなった室町時代の僧・一休宗純という人物は、かなり破天荒な性格だったらしく、知れば知るほど、アニメのイメージとは程遠い人間であることがわかってきます。

たとえば、坊主でありながらお酒を飲んで肉を食べ、信仰の対象である阿弥陀如来像を枕にして寝たというとんでもないエピソードがあり。また骸骨を持って町を徘徊した、町中で木刀を振り回したという奇行も伝えられています。こう聞くと、なぜこんな人にアニメのようなかわいらしいイメージがついたのか不思議でなりません。

一休さんがとんちの天才というイメージがついたのは江戸時代のことだそうです。というのも、彼は幕府や将軍、そして仏教の世界といった時の権力に対し批判したということから、民衆の味方と考えられていたことが大きかったようで、また数々の破天荒なエピソードが逆にみんなの心を引き付け、カリスマ的な人気を得るようになったと考えられています。それがめぐりめぐって、アニメのような一休さん像が出来上がったというわけです。

夏と冬に同じだけの運動をしたら、冬のほうが消費カロリーは多い

夏と冬、どちらの季節に運動をすればダイエットに効果的かと聞かれると、多くの人は汗をかきやすい夏と答えるのではないでしょうか?実は冬のほうが同じ運動量でも消費できるカロリーの量が大きくなります。

というのも、夏は何もしなくても体温がは上がりますが、冬だと同じエネルギーを使っても体温が夏と同じように上がらないため、体はより多くのエネルギーを消費しようとします。すなわち、冬のほうがエネルギー消費率が高いというわけです。また、汗をかくとエネルギーが消費しているのではないかと思われがちですが、実は汗は体の中の熱を外に逃がす役割でしかないため、エネルギー消費とはまったく関係がありません。汗を多くかいたからといってダイエットできたということにはならないわけです。

以上の理由で、ダイエットするなら、夏より冬に重点的にやったほうが効果的だということがわかります。しかし、あくまで効果的だというだけで、夏にやっても意味がないというわけではありません。運動などをすれば実際に痩せるため、熱中症などに気をつけてダイエットに励んでみてください。

「どんぶり」を表す漢字の「井」という字の中の点は、石を表している

天丼、親子丼などといったときの「丼」という漢字。井戸の「井」の中央に点が描かれる形で表されますが、この真ん中の点、石を表していると伝えられています。

この「丼」という漢字は日本で作られたもので、井戸に石を投げ入れたときに「どんぶり」と音をたてて石が沈んでいったことから生まれたとされています。そのことからか一部の辞書には「丼」の漢字の点の部分が「石」と書いているものもあるそうです。また、一説には、この点が井戸の水を汲むときに使う釣瓶のことを表しているともいわれています。

ではなぜ、この「丼」という漢字がご飯物のどんぶりのことを表すようになったかというと、江戸時代には食事を一杯ずつお鉢に入れて販売する「慳貪屋(けんどんや)」という店があり、そこで出されていたメニュー「慳貪ぶりの鉢」が略されて「どんぶり」と呼ばれ、後にあの容器に入ったご飯物全般を指すようになりました。その際に、あの「丼」という漢字を当て字で使ったことが由来のようです。

歯磨き粉にビールを入れたものを掃除に使うと、いつもよりきれいになる

洗面所などの水回りの掃除はなかなか汚れが取れず大変なものです。普通に洗剤を使ってもこびりついた水垢が取れず、イライラした人も多いのではないでしょうか。そんなとき役に立つのが、ビールを混ぜた歯磨き粉です。これを使うと簡単に水垢が取れてピカピカになるそうです。

この魔法の洗剤の作り方は、100mlほどのビールにチューブから5cmほど出した歯磨き粉を加え、そこに塩を小さじ2杯入れて混ぜ合わせるだけです。ただし、ビールに塩を入れるときに泡が出ることがあるため、大きめの容器を使うなどして注意する必要があります。これを洗いたい部分に霧吹きなどでかけてからタオルで磨き、水で洗い流すと、なかなか取れなかった水垢を簡単に取ることができます。実はこの方法、プロの清掃員もやっている方法らしく、それだけ効果は抜群ということでしょう。

この魔法の洗剤、水回りであれば、洗面所だけでなく、お風呂やキッチンなどでも使えます。もし洗剤が手元にないときに、一度試してみてはいかがでしょうか。

任天堂はタクシー会社を経営していたことがある

日本を代表するゲーム会社、任天堂。日本のみならず、世界中でその知名度は非常に高い日本企業のひとつです。そんな任天堂、かつては花札やトランプなどを販売する企業でしたが、その頃かなり迷走していたようで、いろんな業種に手を出していました。

1960年、任天堂はタクシー事業に参入、「ダイヤ交通株式会社」を設立しています。トランプを販売していた任天堂らしく、ダイヤのマークをトレードマークにしたこの会社、40台近くの営業車両を保有するまでにいたりましたが、後に運転手の労働組合と決裂したことで、1969年、他企業に譲渡して経営から手を引いたそうです。

他にも「三旺食品株式会社」を設立し、インスタントラーメンやふりかけなどを販売したこともありますが、こちらも1965年に撤退しています。

他にも70年代はじめ頃にはコピー機やベビーカーなども開発販売を行っていますが、こちらも撤退。さすがに色々と凝りたらしく、当時の社長だった山内溥(やまうち・ひろし)が社長職を退く際にも部下たちに、異業種には絶対に手を出すなと伝えたそうです。

世界最大の砂漠は、サハラ砂漠ではない

サハラ砂漠は東西が5600km、南北が1700kmとアフリカ大陸北部のほとんどを埋め尽くす広大な砂漠です。そのため、多くの人が、世界でもっとも大きな砂漠はサハラ砂漠とイメージされている人が多いかもしれませんが、世界最大の砂漠は別のところにあります。

その砂漠とは、南極大陸です。というのも砂漠は年間降雨量が250mm以下で、雨が降る量より地表からの水分の蒸発量が多い地域であると定義されています。すなわちどれだけ気温が低かったり、砂の量が少なくても砂漠になりえるというわけです。そして南極の年間降水量は100mm未満と定義を満たしているため、南極大陸自体が広大な砂漠ということになります。

この理論で考えて2番目に広い砂漠はどこになるかというと、南極の裏側の北極地域です。そしてサハラ砂漠はこの次の3位、すなわち世界で3番目に広い砂漠ということになります。

『証城寺の狸囃子』モデルとなった和尚さんは、作詞家に抗議している

野口雨情作詞の童謡『証城寺の狸囃子』。その証城寺のモデルとなったのは千葉県木更津市にある證誠寺で、お寺のお坊さんが月の夜にタヌキと一緒に踊ったという内容ですが、実はこの内容に対して證誠寺の住職が野口雨情に対して抗議を行ったという話があります。

その内容とは仏門の世界に入って厳しい修行を受けたお坊さんがタヌキと一緒に踊るなんてあるわけがない、非常に失礼な話だというものだそうで、我々から見たらそんなことでと思うかもしれませんが、当の住職としたら何か許せないものがあったのでしょう。

これに対し野口雨情は、モデルとなった寺の證誠寺と歌に出てくる証城寺では漢字が違うと答えて許してもらおうとしましたが、住職は納得せず、しばらくは関係がこじれたままだったそうです。

しかし、後に『証城寺の狸囃子』がレコードで発売されると大ヒット、證誠寺は一躍有名になり、多くの観光客が訪れたことで、この揉め事はおさまったようで、後に境内には歌詞が刻まれた記念碑が建立されています。

天皇陛下も所得税を払うことがある

天皇陛下をはじめ皇族の方は我々の税金を受けて生活している、と思うかもしれません。実際そうなのですが、そんな皇族の方々でも税金を払うことがあります。

皇族の方々は天皇家と皇太子家には内廷費、それ以外の方々は皇族費という生活費的なお金が、またそれとは別に公的な活動などに必要な経費として宮廷費も支給され、これらに関する所得税は非課税になります。しかしこれ以外に受け取るお金、たとえば本を出版したときに入る印税や講演を行ったときに入る報酬に関しては所得税が課税されます。ただし、過去、昭和天皇は多くの書籍を出版しましたが、著作権使用料は一切受け取らず、研究所や図書館などに寄贈されています。

他にも、相続税に関しても納税義務があります。昭和天皇が崩御し、当時の皇后陛下と、皇太子殿下であった現上皇陛下が相続を行った際にはおよそ4億3000万円ほどの相続税を納付したそうです。

メジャーリーグ初の始球式は、アメリカ大統領の運動不足解消のために行われた

メジャーリーグで初めて始球式が行われたのは1910年にのセネターズ対アスレチックス戦で、投げたのは当時の大統領だったウィリアム・タフトでした。しかし、この始球式が行われたのは、試合を盛り上げるためではなく、大統領の健康を考えてのことだったとされています。

というのもこのタフト大統領、体重がなんと140kgもあり、健康面で非常に不安視されていました。そんな状況を見かねて側近が、このままでは危ないから少しでも運動をさせないとということで、メジャーリーグの試合に無理矢理始球式をねじ込んで、タフトに投げさせたというそうです。ところがこれがセレモニーとして成功したことから、その後、大事な試合には必ず始球式が行われるようになりました。

ちなみに当時の始球式はマウンドからキャッチャーに向けて投げるのではなく、来賓の観客席からグラウンドにボールを軽く投げ入れるものだったそうで、たったこれぐらいの運動のために始球式を行ったと考えると、タフトがかなりの運動不足だったということがわかります。

ペットボトルの水にも、賞味期限がある

ペットボトルの水は長い間置いても腐ることはないから、と思ってずっと放置している人もいるのではないでしょうか。実はペットボトルの水にも賞味期限があります。通常のミネラルウォーターなら1、2年、備蓄用の長期保存向けのものであれば5年から10年ほどだそうです。

ただ、この賞味期限は水が腐るとか、品質が悪くなるから記入されているというわけではなく、表記されている500mlや2lなどの水の量がちゃんとキープできている期限として記入されています。すなわち、期限を過ぎると、表示されている容量より水が少なくなるということです。

というのも、ペットボトルにはわずかながら空気を通す性質があります。そのため、時間が経つと中の水が蒸発することで、ペットボトルの外へ抜けていってしまい、少しずつ量が減っていきます。期限が切れると、その量をちゃんと保証できないから注意してください、という意味で、賞味期限が書かれているわけです。

ただ、そのままであれば期限は過ぎても水の品質には問題はありませんが、一度でも開封してしまうと、中に菌が入ってしまうため、腐る可能性があります。封をあけたらなるべく早く飲んでしまいましょう。

卵を茹でる前に画びょうで穴をあけると、ゆで卵の殻がきれいにむける

ゆで卵の殻をむくとき、殻がくっついてしまってなかなかきれいにむけず、イライラしたことがある人も多いのではないでしょうか。実はゆでる前に卵の下側、丸みのあるほうに画びょうで小さく穴をあけると簡単にむくことができます。

卵の殻がむきにくいのは、卵白に溶け込んだ二酸化炭素が原因です。二酸化炭素に熱を加えると膨張し、白身の薄皮が殻にぴったりくっついてしまうことで、むくことが難しくなります。

それを防ぐために、卵の丸みのあるほうに小さい穴をあけます。この部分には「気室」と呼ばれる小さな空洞があり、ここに穴をあけることで膨張した二酸化炭素が外へ出てくれます。そうなると白身と薄皮の間に水が入ってくるため、殻がくっつかず簡単にむくことができるというわけです。

他にも、ゆであがった直後に氷水で冷やしても簡単にむくことができます。これは氷水に入れることで白身が縮み、白身と殻の間に隙間ができるからです。

これらのテクニックを覚えれば、簡単にきれいなゆで卵を作ることができます。ぜひ試してみてください。

サメの体は、“歯”で覆われている

海の生き物、サメ。あの鋭い歯で獲物を食いちぎるというイメージが強いかもしれません。また、触ると硬くザラザラした肌も特徴的です。そんなサメの歯と肌、実は同じ構造で作られています。

サメの肌はエナメル質という硬い物質でできたウロコで覆われています。エナメル質は歯を構成する物質のひとつで、人間の歯にも含まれており、人体でもっとも硬い物質といわれています。そんな硬い物質がサメの体を守っているというわけです。

また、サメは歯が抜けても何度も生え変わるという習性を持っていますが、ウロコも同じように抜けても何度も再生されます。その点も歯と同じ構造であるゆえんでしょう。

実はサメの歯は、口に近いウロコが口の中に移動する形で進化して作られたものといわれています。すなわち、ウロコが歯のようになったのではなく、歯がウロコからできたために同じ構造になったようです。数千万年かかって行われた進化とはいえ、体にあるものが口の中に移動してきたと考えると、自然界は何とも不思議なものです。

ミッキーマウスとミニーマウスの声優は、実生活でも結婚していた

おなじみのディズニーキャラクター、ミッキーマウス。ガールフレンド、ミニーマウスとの仲睦まじい姿は見ている人をほっこりした気分にさせてくれます。実はそんな気持ちをより高めてくれるエピソードがあります。

1977年からミッキーマウスの声を担当していたウェイン・オールウィンさんと1986年からミニーマウスの声を演じていたルシー・テイラーさん。彼らは30年以上にわたって声優を勤め、ともにテレビや映画など、様々なディズニープロジェクトに参加してきました。

そんなふたりですが、その仕事で出会った縁でミッキーとミニーのように恋人同士となった後、1991年に結婚しています。すなわち、我々が知る多くの作品で、実際の夫婦がミッキーとミニーの声をあてていたというわけです。映画で見られた仲睦まじい姿は、実生活の延長だったのかもしれません。そんな彼らは2008年、長年ディズニーに関わってきた業績が讃えられ、ディズニー・レジェンド・アワードという賞をを受賞し、多くの人に祝福されたそうです。

残念ながら、現在はお二人とも亡くなっているため、生の声を聞くことはできません。きっと天国から現在のミッキーやミニーたちを見守っていることでしょう。

「ライバル」という言葉は、もともと小さい川という意味

「僕と彼とはライバルだ」といったように、お互いに力を認めあった良き競争相手のことを指す言葉「ライバル」。その語源はラテン語にあります。

もともと「ライバル」とは、ラテン語で小さな川、すなわち「小川」を意味する言葉でした。かつて水資源は今より貴重で、それがきっかけで争いが起こることも多くありました。そこにひとつの小川があるとみんな競い合うように領有権を主張し、自分のものにしようと争ったとされています。そのことから、いつのまにか「小川」という言葉がひとつしかないものを争う人々という意味に発展し、現在の競争相手を指すような言葉として使われるようになったそうです。

ちなみに英語で「川」を意味する言葉「リバー」や「到着する」という意味の言葉「アライブ」も、元をたどると、この「ライバル」を語源とするそうです。

カラスは人の顔を覚えることができる

カラスは頭が良い。このようなイメージを持っている人は多いと思われます。よくネットをかぶせたゴミ袋を、ネットをよけて食べ荒らすといったように、ちょっとした対策では対抗できなくなっています。しかし、カラスの頭の良さはそんなレベルではなく、我々が想像している以上に達していることが、ある実験でわかっています。

日本のある教授が、カラスが人間の顔を覚えて識別できるか、という実験を行いました。複数人の顔が印刷された紙を貼り付けた容器を用意し、そのうち、ある人物の顔写真の容器のみにエサを入れて、それをカラスが食べられるかどうかというもので、最初は4人の顔写真から1つの容器を選ぶというものでしたが、カラスは簡単にクリア。そして次第に人数を増やしていきましたが、15人の顔写真でも高い正解率でエサの容器を当てていったそうです。また、顔写真を途中で横向きや上下逆さまに変えたりしても結果は同じだったとのこと。

この実験でわかることは、カラスはエサをあげた人や危害を加えた人の顔を覚えて判断できるということです。カラスを見かけても下手に威嚇したりいたずらするのはやめておきましょう。いつ報復されるかわかりません。

ご飯を炊く時にはちみつを入れると、美味しく出来上がる

誰だって美味しいご飯を食べたいもので、ご飯が冷えたり硬かったりするとがっかりしてしまいます。そんな気分にならないために、今回はご飯が美味しく炊ける方法をお教えしたいと思います。

それは、ご飯を炊く時にハチミツを加えるというものです。白米2合に対してハチミツを小さじ1杯入れれば十分だそうです。ハチミツに含まれているブドウ糖のグルコースと果糖のフルクトースが白米の保水性を高めてくれるため、炊きあがりがふっくらします。ハチミツを入れることで変な甘みが出るのではないかと思うかもしれませんが、これぐらいの量だと味には影響しません。

他にも、氷を入れることで沸騰までに時間がかかり、お米の給水時間も長くなることでふっくら炊ける、米2合に対し大さじ1杯のみりんを入れることでツヤが出て弾力が高まる、米2合に対して大さじ2杯ほどの日本酒を入れると甘味が増すなど、ご飯を美味しくする裏技は色々とあるようです。まずは簡単に出来ると思ったものから始めてみてはいかがでしょうか。

かつて男性が美容院でカットしてもらうことは、違法だった

おしゃれに気を使って美容院で髪の毛を切ってもらう男性も多いのではないでしょうか。しかし2015年まで、男性が美容院に髪を切ってもらうためだけに行くことは、法律で禁止されていました。

というのも、それまでは法律で、美容院で働く美容師と理髪店などで働く理容師が仕事でできる範囲が決まっていたからで、美容師は男性客に対して、パーマを行う一環として髪の毛をカットすることは可能でしたが、カットのみの接客が禁止されていました。ただ、女性客に対してはカットだけの接客でも問題なく出来たそうです。逆に理容師は男性客にパーマをすることはできましたが、女性客にはできませんでした。また、区別をはっきりさせるためか、美容師と理容師が同じ店で働くことも禁止されていたそうです。

しかし、さすがにこのようなことは現代社会に適合していないということから法律が改正され、現在では男性も女性も美容院でカットでき、理髪店でパーマを当てることもできます。ただし、理髪店ではあたりまえの顔剃りは美容師免許ではできないため、美容院で顔剃りはしてもらえません。

毒を持つ鳥がいる

鳥のさえずりは、ときに私達の心をなごませてくれます。思わず近づきたくなるという人もいるでしょう。しかし中には危険であるため、近づいてはいけない鳥もいます。東南アジアのニューギニア島に生息するピトフーイという、体長20数センチほどの鳥がそれで、なんとこの鳥、体に猛毒を持っています。

ピトフーイの体内には「ホモバトラコトキシン」という神経毒が含まれています。この毒、フグの卵巣などに含まれる毒のなんと4倍の強さがあり、致死量ははっきりわかってませんが、おそらく0.1mgほどあれば人間を殺すことができるとされています。

このピトフーイに毒があることが判明したのは1990年頃とつい最近で、存在自体は昔から知られていたそうですが、毒を持っているとは長年わかっていませんでした。ただ、それまでニューギニア島の人は様々な動物の肉を食べて生きているにもかかわらず、なぜかピトフーイは伝統的に食べて来なかったとのこと。もしかしたらすでに、はるか昔に食べて亡くなった人がいたのかもしれません。

もし東南アジアに旅行に行く際は、かわいいと思っても小鳥に近づかないように気をつけてください。下手をすると死につながりかねません。

ゴッホは生前1枚しか絵が売れなかった、というのは嘘

画家ゴッホの悲運を語る際によく聞かれるエピソードに「ゴッホは、生きているうちはたった一枚しか絵が売れなかった」というものがあります。実は最近、このエピソードが嘘ではないかという話が出てきています。

これはオランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館の主任研究員であるテオ・メーデンドーフさんの研究によりわかったことで、通説ではゴッホは生涯『赤い葡萄畑』という作品1枚しか売ることができなかったと言われてきましたが、実際には数枚、絵が販売されたらしく、彼の画家の才能を高く評価していた人は結構いたそうです。

しかし、ゴッホは画家として活動していた期間がわずか10年足らずで、評価が高くなる前にわずか37歳で亡くなってしまったのと、絵を販売する画商であった弟のテオが、ゴッホの絵の価値を高めるために売り渋っていたことで、当時の人に名前が知られなかったのではないかと考えられています。

もし、ゴッホが病気にならずもう少し長生きして、より多くの作品を残していたら、当時からもっと高い評価を受け、絵の価格にも影響を与えていたかもしれません。

奈良公園の鹿の数は、人間が1匹1匹数えている

たまにニュースで、奈良公園の鹿の数は何頭だったという話が聞かれたりしますが、この鹿の頭数、1頭単位までしっかりと発表されています。いったいどうやって数えているのでしょう。実はこの数、地元の愛護会の人が中心となって1匹1匹アナログで数えるという大変な方法で算出されています。

愛護会の人だけではさすがに人手が足りないため、ボランティアの人、奈良の学生、春日大社の職員、奈良公園で働く人など、全部で40名ほどで指差し確認しながら数えています。しかし、人の手で数えるとなると、かなり時間がかかるのではないかと思われるかもしれませんが、基本的に鹿がおとなしい性格であるため、1時間ほどで終わるそうです。しかし、犬に追われるなどして鹿が驚いて暴れまわると数えることができないので、そういう場合は別の日に改めて数え直すそうです。

この頭数の調査の結果はホームページなどで公表され、その後の保護活動の資料として役立てているとのこと。ちなみに2024年の調査結果は、オスが313頭、メスが798頭、子鹿が214頭の計1325頭が奈良公園内にいたそうです。

本が濡れたときは、冷凍庫で凍らせると良い

近年、ゲリラ豪雨が多く発生しています。タイミング悪く外を歩いているときに起こってしまい、ずぶ濡れになった人も多いのではないでしょうか。その際に、カバンに入っていた本やノートが濡れて、乾かしたらゴワゴワになってページが波打った状態になってしまったら最悪です。そんな人に向けて、本やノートに水がしみてもゴワゴワにならないある方法がSNSなどで発表され話題となりました。

その方法とは、濡れた本などの表面の水分をタオルで拭き取ったあと、ジップロックに入れて口をあけたまま24時間冷凍することです。このときにページはめくってはいけません。冷凍を終えたら霜を落とし、ペーパータオルで挟んで雑誌などを重しにし、そのまま1日か2日ほど置いておくと波が出ずにきれいな状態に戻すことができるそうです。

ただし、これはノートや文庫本の場合で、雑誌など少し分厚い本などの場合は冷凍時間を増やしたり、中に挟んで水分を取るといった別の作業を加える必要があります。また早く乾かそうと思ってドライヤーを使うと余計に波打ってしまうそうです。

もし、大事な本やノートなどを濡らしてしまったときは、ものは試しで一度やってみてはいかがでしょうか。

麻婆春雨は日本料理

麻婆春雨といえば、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもよく合う中華料理です。我々日本人の食卓にもすっかりお馴染みの味となっていますが、実は本場中国で考案された料理ではなくラーメンや焼き餃子、天津飯と同様日本発祥の中華料理です。中国のレストランで麻婆春雨と注文してもメニューにはありませんのでご注意下さい。

麻婆春雨を考案したのは、皆さんお馴染みのあの永谷園です。永谷園の麻婆春雨!というCMのフレーズもよく知られています。1970年代末、永谷園の当時の開発企画担当者が中国で食べた味の濃い中華スープからヒントを得たものです。

中国四川省の春雨と豚肉を炒めた郷土料理「螞蟻上樹(マーイーシャンシュー)」を参考に春雨をメインに豚肉やタケノコなどを加え試行錯誤を繰り返し、最後に麻婆豆腐のタレを加え日本人の口に合う新メニュー麻婆春雨を完成させました。1981年に春雨と具入りソースをセットにして九州で先行発売し大好評!全国販売となり今では日本の家庭料理の1つとなりました。

「マジ」という言葉は、江戸時代からあった

「真面目に」「真剣に」という意味で使われる「マジ」。イメージ的には若者の間でいつしか生まれて、一般的に使われるようになった言葉という感じがします。しかし、江戸時代にはすでに「マジ」という言葉が使われていたという記録が残っています。

そもそも「マジ」は江戸時代に芸人の間で使われた、いわゆる業界用語として生まれた単語で、後に芸人以外の世界でも使われるようになったそうです。実際に江戸時代後期に発表された歌舞伎作品や洒落本の中で「まじ」という表記が見られます。

他にも「ヘコむ」「ムカつく」といった若者言葉として考えられているものも、江戸時代に誕生したとされ、同じ意味で使われていたそうです。「ヤバい」に関しては十返舎一九の『東海道中膝栗毛』の中にも「やばなこと」という表現が見られます。

ちなみに「ビビる」は、平安時代から使われていたようです。他の最近生まれたと思い込んでいる言葉も、実は色々と調べてみれば、とんでもない歴史があるのかもしれません。

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