よみもの|雑学記事

太陽が星であると最初に主張したのは誰?

なぞなぞです。朝になると大きく登場し、昼になると小さくなるが、夕方になると再度大きくなって姿を消す。これってなーに?

太陽

正解はお日さま、つまり太陽。
ただし北極や南極では夏頃に沈まない現象(白夜)があるので一般的ではない。

では、その太陽を初めに星として観測した人は誰でしょう?
ガリレオ・ガリレイ?アイザック・ニュートン?いえいえ、もっとはるか昔にさかのぼります。

人類が文字を使用する前の先史時代、すでに人々は太陽のことを認識していた。ただし太陽は星としてではなく、火山や月などのように神様として崇められていた。
例: 古代エジプトではラー(太陽神)など, 古代日本では天照大神(あまてらすおおかみ)など

文字が発達してきて様々な文明が栄えてきたころ、古代ギリシャに太陽が星であると主張した哲学者が現れた。アナクサゴラス(B.C. 510年〜B.C. 428年)である。彼は観測に基づき、太陽を「ペロポネソス半島(ギリシャの大陸南部に広がる半島)より大きく、灼熱に燃えている金属の塊(星)である」と解釈した。
しかしこの主張は太陽神に対する不敬罪で訴訟され、その結果居住地を追われた。
またアナクサゴラスは哲学書を書いたらしいが、現在はその一部しか残っていない。

古代ギリシャの天文学者であるアリスタルコスは、太陽の大きさと月や地球からの距離を測ろうと試みた。観測により、太陽が地球よりも大きいことと地球が太陽を周回していることを彼は主張した。ただし不正確な観測だったため、測定値は現代と比較すると大きく外れている。
彼が唱えた学説は広まらなかったが、地動説を唱えたコペルニクスよりもはるか前に地動説を唱えていたことがいえる。

古代に限らず、太陽の観測に関する研究はいくつか存在する。
ガリレオは太陽の黒点を望遠鏡で観察し、太陽は完全ではないことを論文で綴っている。またニュートンは太陽光をプリズムで分析して、様々な色の光の集合体が太陽光を構成していることを発見した。
太陽を科学史の観点からのぞくと、様々なドラマが見えてくる。きれいな朝日や夕日と同じ、またはそれ以上の感動を与えてくれるだろう。

面白法人カヤック・企画部プランナー
マジー田中
1991年生まれ。大阪府生まれ奈良県育ち。現在は鎌倉在住。
2011年に大阪大学理学部に入学。大阪大学クイズ研究会(OUQS)と大阪大学天文同好会に入り、4年を過ごした。
2015年に大阪大学卒業後、大阪大学大学院理学研究科に進学。惑星物質学研究室に配属。
2017年に修了後、千葉大学大学院博士課程に進学したが、2019年夏に中退しカヤックに秋入社。
名もなきクイズクリエイター(自称)。
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