日本で一番多くのギネス世界記録を保有している芸能人って誰？

イギリスのビール会社「ギネス」によって運営されている「ギネス世界記録」。人だけでなく動物や植物などありとあらゆる項目の世界一について、その記録・管理を行っている。

 

この「世界一」を保持している人の中には当然日本人も含まれているわけだし、中には1人で複数の記録を持っている人がいてもおかしくないわけである。それでは日本で一番多くのギネス記録を保有している人物とは一体どんな人なのだろうか？

 

さぞや有名な人、あるいは芸歴ウン十年の大御所の人なのだろう……と思うかもしれないが意外とそうではない。ワハハ本舗所属・芸歴15年のピン芸人、チェリー吉武がその人である。

元々は尻で割り箸を割ったり、コーラの栓を抜いたりといった「お尻芸人」という芸風で活動していた吉武。しかし2013年イギリスの公共放送BBCの特番企画として行われた「30秒間で最も多くクルミをお尻で潰した数」という企画で「48個」という記録を樹立。（現在は本人が「71個」に更新）初めて「ギネス世界記録」を手にすることとなったのだ。

これ以降「世界記録」の魅力にとりつかれたのか、以降彼はお尻を使った記録以外にも様々なギネス記録に挑戦、現在の公式プロフィールでは「17個の世界記録」を保持していることをデカデカと掲げている。

 

中には「1分間で最も多くブリーフパンツを履いた数【36枚】」「30秒間で最も多く付箋を体に貼った数【33枚】」など、文面をぱっと見ただけでは凄さが伝わりづらいものもある。

特に「箸を使って５個の卵の黄身を移動した最速タイム【51秒61】」というのを見たときは筆者も「これぐらいなら自分でもできるのでは？」と思えてきた。そこでスーパーから10個パックの卵を買ってきて挑戦。しかし白身の中で泳ぐ黄身は非常に滑る上、やっとつかめても力の具合を間違えればすぐ破れてしまう。筆者も開始15秒で黄身が破れてしまい、あっけなく失敗。残りの5個を使って「泣きの1回」に挑戦。なんとか1つ黄身を移動させることには成功するが、2つ目の黄身を別の皿に移す瞬間、またしても黄身が破れた。ごまかして続けようとするも結局3個目の黄身が掴む前に破れてしまいこれも失敗。あわれ10個の卵は大量の溶き卵と化してしまったのであった。（使用した卵は筆者が美味しくいただきました）

チェリー吉武も大量の卵の犠牲のもとにこの記録を達成したのだと思うと、地味な記録でも馬鹿には出来ないものだと身を持って感じる次第だった。（後述の画像参照）

 

そんなチェリー吉武、前述のBBCの特番企画がきっかけで、同局の子供番組『Officially Amazing』に「Mr.Cherry」としてレギュラー出演。2019年4月発行の『ニューズウィーク日本版』の「世界が尊敬する日本人100人」において羽生結弦、草間彌生などの錚々たる面々の中の1人として名を連ねるなど、海外では着実に知名度を高めている。

日本の芸能界にその名を轟かせる日もそう遠くはないかもしれないので、ぜひ皆様もチェックされたし。

 

 

【筆者の「箸を使って５個の卵の黄身を移動した最速タイム」挑戦記録】

同じ大きさの皿2枚を用意し、片方に卵5個を割り入れる。皿と皿の間は30cm離した状態にした。

いざスタート！……とおもいきや力の入れ具合を間違えてしまい黄身が崩壊。あっけなく挑戦は失敗となった。

失敗した卵を一度別にし、残り5個の卵を割り入れもう一度挑戦。

1個目の卵を移すことに成功！2個目の卵も掴むところまではうまく行ったが、皿に移す時に落としてしまい黄身が破れる。

見て見ぬ振りをしてそのまま続けようとするも結局3個目の黄身が掴むことも出来ないまま崩壊し、挑戦失敗。

こうして出来上がった大量の溶き卵は……

 

 

 

スクランブルエッグとなり、数日かけて筆者の胃を満たすこととなったのであった。