ペットのヒヤリハットを探せvol.4
【どこが危険?ダイニング編】
SNSや動画サイトでも人気のジャンルであるペット動画の中には、飼い主が食事をする際に一緒の食卓でペット用おやつを食べたり、あるいは人間用の食事を今にもつまみ食いしそうな近さで食卓に近付いたりしているものもしばしばあり、またそれが可愛らしく飼い主との仲の良さを如実に示していて微笑ましいとよく評判になります。
また、そうした「ダイニングでのペットさん動画・写真」の中には、猫が食器棚や冷蔵庫などの中に入っているものもよく見かけ、これもしばしば可愛らしいと人気になります。
こちらの拙イラストはそうした人気の「ダイニングでのペットさん動画・写真」にありがちな例をイメージした光景です。なお、テーブルの上に乗っている三毛猫が食べているのは猫用の液状おやつです。
しかし、どれほど微笑ましくほのぼのする光景であったとしても矢張りその「飼い主と一緒の食卓でおやつを食べたり、人間用の食事をつまみ食いしそうなほど近付くペット」や「食器棚などに入る猫」を撮影した動画や写真は、一方ではしばしばヒヤリハット事例としての側面もあることも、忘れてはいけません。では拙イラストに描かれた光景の中に、ヒヤリハット事例はどれほどあるでしょう?
1,最低でも4点はあります。
2,1点だけあります。
3,猫は賢く衛生的な種族なので、ヒヤリハット事例に当たる箇所はありません。
・・・正解は、1の「最低でも4点はある」です。
具体的にその4点のヒヤリハット要素を見ていきます。
まず飼い主が食事をしている側で食卓に猫が乗ってペット用おやつを食べている点ですが、これは猫にとっては誤食による中毒事故や熱い飲み物・スープ類による火傷などの危険があり、人間にとっては人獣共通感染症の危険があるのでお勧めできません。矢張り、食事の際はペットは別室に移動させるか、あるいはケージやサークルに入ってもらうのがペットのためにもより良い選択です。
次に猫が扉の開いた食器棚に入ってしまっているのも、人間にとっては人獣共通感染症のリスクを高める危険があり猫にとっては食器を万一壊してしまった場合に破片で負傷する危険があります。また、鳴き声や音を立てずに(特にイラストのように扉を閉めたら中が見えないタイプの)食器棚に入ってしまった場合、気付かずに閉めてしまい長時間閉じ込めてしまう危険もあります。猫を飼っている皆様におかれましては、こうした食器棚は使わない時には扉をきちんと閉め、ストッパーをかけておくのをお勧めしたいものです。
そして3点目ですが、猫が自由に歩き回っている時に食器棚の上から猫が飛び移れる場所の窓が空いているのも、猫が何らかの原因で興奮して屋外に飛び出してしまい、事故などに遭ったり行方不明になったりする危険があるので注意しましょう。
4点目のフタのないゴミ箱も、ペットにとって誤食などの危険をもたらす恐れがあります。フタ付きの(且つ、ペットのいたずら対策のされた)ゴミ箱をお勧めします。また、引き出し型収納ケースをゴミ箱に転用するのも、ペットのいたずら対策としては有効です。
ペットがいくら賢いとはいっても、人間による危険予測が欠かせない存在であるということを忘れてはいけません。
<参考サイト>
犬がゴミ箱をあさる理由と対策は?愛犬家が選ぶおすすめのゴミ箱5選
https://doghuggy.com/media/10208
猫のゴミ箱へのいたずら・ニオイ対策法!おすすめ商品も紹介
ジャンル | 生活 |
---|---|
掲載日時 | 2021/6/19 16:05 |
クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。
Follow @quizbang_qbik