モミジDr.のリカバリー日記第282回「ドイツの世界遺産」

最新の世界遺産登録の状況を見てみると、2023年9月25日の「第45回ユネスコ世界遺産委員会」により新たに42件が追加登録され、現在1199件（文化遺産933件、自然遺産227件、複合遺産39件）となった。保有国は166ヶ国である。

保有国数ランキングは、

01位　イタリア　59件

02位　中国　　　57件

03位　ドイツ　　53件

04位　フランス　52件

05位　スペイン　50件

06位　インド　　42件

07位　メキシコ　35件

08位　イギリス　33件

09位　ロシア　　31件

10位　イラン　　27件

日本は25件で、第11位。僕が世界遺産の勉強に取り組んでいたのは15年位前なので、ベストテンがかなり異なる。スペイン、イタリア、フランスあたりが上位であった。近年、中国、インド、ドイツの登録物件の増え方が凄い。

世界遺産のテーマクイズもこれまで「複合遺産」「キリスト教建築物」「イタリア」「フランス」ときているので、今回は「ドイツ」に取り組んでみたい。

 

【今週のテーマ「ドイツの世界遺産」】

 

地理の分野から「ドイツの世界遺産」

 

問題01

「ムゼウムスインゼル」（博物館島）、「グリーニケ宮殿」、「モダニズム集合住宅群」などが世界遺産として登録されているドイツの首都といえば？

問題02

第二次世界大戦中の1945年7月26日、日本に無条件降伏を表明したときの会場である「ツェツィーリエンホーフ宮殿」があるドイツの都市は？

問題03

（四択）1884年まで世界一の高さを誇る建築物であった、世界遺産に登録されているドイツの大聖堂は？

①　アーヘン大聖堂　②　ケルン大聖堂　③　シュパイヤー大聖堂　④　ナウムブルク大聖堂

問題04

（四択）2012年に世界遺産に登録された「バイロイト辺境伯歌劇場」。この歌劇場がきっかけとなり、自らの「祝祭歌劇場」を建設した音楽家といえば？

①　バッハ　②　ベートーベン　③　ブラームス　④　ワーグナー

問題05

（四択）世界遺産に登録されている「アイスレーベン」、「ヴィッテンベルク」、「ヴァルトブルク城」といえば、宗教改革に関連した誰にゆかりの深い場所？

①ジョン・ウィクリフ　②　ジャン・カルヴァン　③　マルティン・ルター　④　ヤン・フス

問題06

ドイツ・シュレスヴィッヒ＝ホルスタイン州の都市で、1226年、帝国都市となり、バルト海交易で独占的な地位を築き、「ハンザ同盟」の盟主となったことでも知られるのは？

問題07

1873年に操業を開始したドイツ・ザールラント州にある製鉄所で、世界で初めてゴンドラ式トロッコを設置したことでも知られ、その歴史的価値が評価されて1994年に世界遺産として登録されたのは？

問題08

最高峰は標高2655mのゲルラホフスカ山。その原生ブナ林を多く含む中央～東ヨーロッパを中心とした山脈で、ヨーロッパ18ヶ国にまたがる世界自然遺産として登録されているのは？

問題09

2004年に世界遺産登録された「ドレスデン・エルベ渓谷」において、世界遺産リストから削除される原因となった、エルベ渓谷に架かる橋とは？

問題10

第二次世界大戦末期、戦場となったため、ドイツとポーランドに分割された庭園で、その景観の芸術性の高さから2004年世界遺産に登録されたのは？

 

正解【ドイツの世界遺産】

 

問題01

ベルリン（漢字表記すると「伯林」。ドイツ最大の都市で、行政・立法の中心。司法の中心はカールスルーエ、金融と交通の中心はフランクフルト）

問題02

ポツダム（1990年、世界遺産に登録。他にもロココ建築で知られる「サンスーシ宮殿」などの登録物件もある。ポツダムはブランデンブルク州の州都）

問題03

②　ケルン大聖堂（尖塔の高さは157m、正式名は「ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂」。他の選択肢の大聖堂はいずれもドイツの世界遺産。）

問題04

④　（リヒャルト・）ワーグナー（「楽劇」の創始者。ライプツィヒ出身。『さまよえるオランダ人』『ローエングリン』『トリスタンとイゾルデ』『ニーベルングの指輪』『パルジファル』など）

問題05

③　マルティン・ルター（「アイスレーベン」はルターの生誕地、「ヴィッテンベルク」は、「95か条の論題」を提示した町、「ヴァルトブルク城」はルターが聖書のドイツ語訳を行った場所）

問題06

リューベック（リューベック湾に面する海港にを有するトラーヴェ川の沿岸都市である。ハインリヒ・マン、トマス・マンの出身地）

問題07

フェルクリンゲン製鉄所（「工業文化のイコン」とか「労働のカテドラル」などと称される。

問題08

カルパティア山脈（世界遺産登録の18ヶ国とは、ドイツ、スロバキア、ウクライナ、アルバニア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、イタリア、ルーマニア、スロベニア、スペイン、北マケドニア、スイス、チェコ、フランス、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ）

問題09

ヴァルトシュレスヒェン橋（2019年、橋の建設により景観を損なうことからリストから削除された。ちなみにドイツ語で「森の小さな館」という意味。）

問題10

ムスカウ公園（ポーランド名は「ムジャコフスキ公園」。元々、この地を保有していたのはヘルマン・フォン・ピュックラー＝ムスカウ侯爵。1815年、風景式庭園作りに着手した。第二次世界大戦末期、ベルリンの戦いにおいて戦場となり終戦後、ドイツとポーランドは「オーデル＝ナイセ線」により分断された。