よみもの|聞くトリビア(読む編)

「人生の糧になる名言」100選【偉人たちの名言雑学集】

フリーアナウンサー大橋俊夫氏による雑学朗読動画の書き起こし記事です。

動画と一緒にお楽しみください。

「少しも料理心なきは、つたなき心なり」

戦国時代の武将 伊達政宗

「独眼竜」の異名をとる伊達政宗ですが、料理好きという意外な一面がありました。「少しも料理の心得がない人は貧しい心の持ち主だ。」というこの言葉の通り、毎朝献立を小部屋にこもって考えたそうです。そのルーツは兵糧の研究にあったといいます。戦時の食料ですが、当然、美味しい方が指揮もあがるというもの。日持ちしつつ味も良いものを考えるのが、日常の食事につながったようです。

「物心一如」

実業家 松下幸之助

現在のパナソニックを一代で築き上げ、世界的大企業に育て上げた名実業家ですが、この言葉をよく使ったそうです。「物と心は密接に結びついており、心が高まらなければ物は生まれないし、物が不足しても心がすさんでしまう」ということです。人や物といった目に見えるものは経営において確かに重要です。しかし、誠意や思いやりといった見えない心の部分も重要な要素であることはいうまでもありません。それを大事にしないと成功や企業の発展はありません。

「生きるとは呼吸することではない。行動することだ」

フランスの思想家 ルソー

 

『社会契約論」の著者として、啓蒙思想家のひとりと習うこの人物。政治以外にも教育などの面で後世に影響を残しています。どんなにチャンスがあっても動かなければそれは過ぎ去ってしまいます。何かと言い訳をして動かないより、何か始めてみることの重要性がよくわかる名言です。

「偶然は準備のできていない人を助けない」

フランスの細菌学者 パスツール

偶然助かった、偶然うまくいったなど、世の中には多くの偶然が存在します。しかし何もせず生きている人がこれらの偶然を引き寄せることは実は非常に難しいことです。様々な準備をして努力をしてきた人間がうまく運を手繰り寄せた結果、偶然という結果を手にすることができるというわけです。

「抜け出すための一番の方法は、やり抜くこと」

アメリカの詩人 ロバート・フロスト

日本では聞きなれない人も多いかもしれませんが、ピューリッツァー賞を4度受賞した詩人です。彼の有名な詩『歩む者のいない道』の冒頭には「黄色い森の中の道が二つに分かれていた」とあります。続きでは「人があまり選ばないほうの道を選んだ」とありますが、いずれにしろその道をまっすぐ進むことの重要性を説いているといえます。

「ミスをしない人間は、何もしない人間だけだ」

アメリカ大統領 セオドア・ルーズベルト

ポーツマス条約の仲介をしたことで日本史の教科書にも登場する大統領ですが、立場的に様々な決定をしなければなりません。そんな中にはおそらく間違いと思えることもあるでしょう。しかし、それに物おじしていては何もなすことができないということが伝わってきます。

「全ての夢は叶います。もし追いかける勇気があるなら」

アメリカのアニメーター ウォルト・ディズニー

ミッキーマウスを世に送り出したことでおなじみの人物ですが、並外れた想像力で、今もって世界中を楽しませていることに疑いはありません。常にアイデアを持ちそれを実現するための努力があったことはたやすく想像できますが、それを追い続ける気持ちがなければここまでディズニーの世界が広まっていなかったのではないでしょうか。

「成功者になろうとするな。価値のある人間になれ」

ドイツの物理学者 アインシュタイン

現代物理学の父と称され、理系の人間でなくとも絶対に名前は聞いたことのある人物です。彼は成功しようとしたのではなく、自身の研究活動に成果がついてきたということがよくわかる言葉といえます。

「愛は敵を友に変えられる唯一の力」

アメリカの社会活動家 キング牧師

現代でもなお、人種差別の問題は根深く残っています。それに対して声を上げたのがキング牧師です。彼の残した言葉に見られるのは、「他人を理解する寛容な心」に重きを置いた精神。愛の重要性を語り、人々の相互理解を促したことがうかがえます。

「慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく」

フランスの思想家 ルソー

フランス革命などに思想的影響を与えたルソーですが、このように従来のものにとらわれるなというような言葉を残しています。「普通はそうだから」のような考えは、無難に思えて根拠がないこともあります。それを打破しようとする名言といえます。

「自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である」

古代ギリシャの哲学者 プラトン

西洋思想の主要な源流ともいわれるプラトンは、ソクラテスの弟子、アリストテレスの師匠としても知られます。そんな彼の言葉ですが、現代でもしばしば耳にするようなものです。ついつい自分に甘くなり妥協してしまうことは多々ありますが、それに打ち勝ってこそというのは、何事にもいえるでしょう。

「人を批評していると、人を愛する時間がなくなります」

カトリック教会の聖人 マザーテレサ

何かうまくいかないときなどは、どうしても他人など外部のせいにしたくなってしまいます。しかし、そんなことに明け暮れていてもあまり意味はありません。さらに、ネガティブな感情が強くなってしまうこともあります。すると、まさに「愛する時間」がなくなってしまうといえるでしょう。

「心配とは、取り越し苦労をする人々が支払う利息である」

アメリカの初代大統領 ワシントン

アメリカ独立戦争に際しては指揮官として活躍し、イギリスから勝利を勝ち取った立役者のひとりです。本人は正規の学校教育を受けず農園を経営、20代で軍人となりました。現代からすると異色の経歴ですが、ありもしない先の心配のしすぎを戒めるのは、そんな紆余曲折を経たからなのかもしれません。

「私は国家と結婚している」

イギリス絶対王政の黄金期の女王 エリザベス1世

この言葉の通り、彼女は生涯独身で過ごしました。一方で、イギリスを大国に仕立て上げた名君主でもあります。具体的な実績を見ると、アルマダの海戦でスペインの無敵艦隊撃破や東インド会社設立などです。なお、独身であったのには、外国の内政干渉を避けるというものもあったようです。

「二人の女性を和合させるよりも、全ヨーロッパの和合のほうが容易である」

フランスの国王 ルイ14世

女性の前で他の女性をほめたりすると、険悪なことになってしまいます。男性でも同様ではありますが、女性のほうがより顕著な傾向があるかもしれません。そのようなこともあり、絶対王政最盛期の国王でも、このような言葉を残しています。女性の前ではちょっとした言葉にも注意が必要でしょう。

「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」

スペインの芸術家 ピカソ

「技を盗む」などという言葉もあり、職人などの世界では重要なポイントです。偉大な芸術家にとってもそれは同じのようです。なお、この言葉はスティーブ・ジョブズがスピーチで引用したこともあるようです。自分に固執しすぎるのもよくないことが伝わってきます。

「環境より学ぶ意志があればいい」

教育者 津田梅子

日本初の女子留学生の一人として、岩倉使節団とともに外国を見てきた津田梅子。当時の女子教育の環境を考えると、日本は非常に遅れていたことは明白です。しかし、そのような環境を言い訳とせず、意志をもって活動した彼女の生き様は、まさにこの名言の通り。現代でも、何かを言い訳にしたくなる人に刺さる言葉でしょう。

「前進していない人は後退している」

ドイツの作家 ゲーテ

『若きウェルテルの悩み』などで知られる文豪の言葉ですが、一見すると当たり前のようにも見えます。しかし、「立ち止まっている」のではなく「後退している」のは、その通りかも知れません。前進できていなければ、ずるずると落ちてきているのと同じ。変わり続け、常に前に向かうということの重要性がよくわかります。

「我が心、秤(しょう)の如し。人の為に低昂(ていこう)する能はず」

古代中国の武将 諸葛亮

三国志を読んだことがなくとも、天才軍師・諸葛亮の名前くらいはご存じかと思います。「しょう」ははかりのこと。私の心ははかりのようで、人の都合で変化しないという意味です。まず、人に訴えかけるためには心を動かせるように真剣に親身になること、コミュニケーションの基本のようなこともわかる言葉です。

「夢を馬鹿にする人間から離れなさい」

アメリカの作家 マーク・トウェイン

『トム・ソーヤの冒険』などで知られる作家の言葉ですが、これには続きもあります。「器の小さい人間ほどケチをつけたがる。真に器量の大きな人間は『できる』と思わせてくれる」とあります。自分自身だけでなく、他人との交流についても考えさせられる言葉です。

「あらゆる偉業の出発点は、目的を明確にすることから」

アメリカの実業家 クレメント・ストーン

何事にも最終的な到達地点は存在します。それがわからなければ努力のしようがありません。また、ゴールがわかればそれから逆算して筋道が建てられます。大学合格を目標としたならば、いつまでにどれくらいの勉強をしておくか、よい判定を取っておくかなどの計画が定まります。目的なくしては何事も達成は難しいでしょう。

「人は得るもので生計を立て、与えるもので人生を築く」

イギリスの首相 チャーチル

生きていく上で、仕事をして収入を得るのは当然ながら必須です。しかし、それだけでなく伴侶がいたり子どもがいれば、そこから与えるものが出てきます。確かにそれが人生を形成していくというのは、至極当たり前のことともいえます。

「現実は常に公式からはみ出す」

フランスの博物学者 ファーブル

『昆虫記』の作者の言葉ですが、確かに生物の様子を見ていると、我々の想像をはるかに超えた力を発揮したりすることはあります。いくら公式で定まっていることとはいえ、様々な要素でその通りには行かない局面も多々あります。それは良い意味での驚きを生むことすらあるでしょう。

「なんとかなる。それは、やることをちゃんとやってる人のセリフ」

フィンランドの作家 トーベ・ヤンソン

『ムーミン』の作中で見られる名言で、作中のキャラクター、ミーのセリフです。三―はなかなかに手厳しいことも言う場面も見られますが、実際にこの言葉で耳が痛い思いをした方もいることでしょう。現実世界では、スナフキンのように自由に生きてばかりはいられないというのは周知の事実です。

「もしこの地球上から蜂が消えたなら、人類は4年しか生きられない」

ドイツの物理学者 アインシュタイン

知っての通り、ハチは植物の花粉を運ぶといった役割も持っています。それがなくなってしまえば、育たないものも出てきますし、食料が十分に得られなくなるという危険すらあります。これはハチに限った話ではなく、他の虫などでもいえることです。一見、何ということはない存在であっても、我々に大きな影響を与えているのです。

「簡単すぎる人生に生きる価値などない」

古代ギリシャの哲学者 ソクラテス

ゲームなどでも簡単すぎるものは面白くもなんともありません。困難であるからこそ目標になったり達成感があるというのは、何についてもいえることでしょう。とはいえ、ソクラテスの人生を難しくしていたのは、悪妻クサンチッペかもしれませんが。

「虹が見たいなら、ちょっとやそっとの雨は我慢しなくちゃね」

アメリカのカントリーミュージシャン ドリー・パートン

日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、彼女は貧しい育ちから、ビルボードのカントリーチャートで25曲も1位を獲得した伝説的ミュージシャンです。虹が出るのは雨上がり。苦しい幼少期や下積み時代の努力も、自分の夢のためと乗り越えた彼女らしい、美しい言葉です。

「私は負けるということは決してない。勝つか、学ぶか。どちらかである」

南アフリカの政治家 ネルソン・マンデラ

南アフリカのアパルトヘイト撤廃に大きく貢献した人物は、長い獄中生活の中にあってもくじけなかったことがよくわかります。スポーツなどでも負けてわかることは多くあります。それは万国共通なことがわかる言葉といえるでしょう。

「不自由を常と思えば不足なし」

戦国武将 徳川家康

「人の一生は重荷を負って遠き道を行くが如し。急ぐべからず」に続き、さらにその後には「堪忍は無事長久の基」「怒りは敵と思へ」といった言葉が出てきます。家康の性格は「鳴くまで待とうホトトギス」の歌で多くの人が知っていることでしょうが、まさにそれが表れた名言です。

「事を遂げるものは、愚直でなければならぬ。才走ってはいかぬ」

幕末の政治家 勝海舟

勝海舟の談話集には「要するに処世の秘訣は誠の一字だ」という言葉が見られます。何かと小細工でどうにかしようとするより、愚直で誠心誠意努めることが重要であるという彼の信条がよく伝わってきます。

「ある人に合う靴も、別の人には窮屈である」

スイスの心理学者 ユング

自分がいいと思ったことはついつい他の人に強く勧めがちです。それどころか「こうあるべき」と強く主張したいことすらあるでしょう。しかし、それは必ずしも万人に共通する感覚ではないかもしれません。相手の立場で考えたりすることが重要とよくわかる言葉です。

「いつも自分を磨いておけ。あなたは世界を見るための窓なのだ」

アイルランドの劇作家 バーナード・ショー

自分を悪く見せないために自分を磨くというのはよくわかる話です。しかし、逆に自分を通して世界を見るというのは、なかなかない発想といえるでしょう。偏見や先入観があれば確かに外の世界はくもって見えてしまいます。澄んだ視界を得るためにはまさに自分を磨いておく必要があります。

「尊敬ということがなければ真の恋愛は成立しない」

ドイツの哲学者 フィヒテ

ただお互いが好きという気持ちしか無い関係はいつか破綻します。そこに人間としての尊敬などが存在することで初めて長続きするのです。お互いを尊重しあうことで本当の恋愛へと進化していくということを、フィヒテはこの言葉で伝えようとしているわけです。

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