よみもの|聞くトリビア(読む編)

「人生の糧になる名言」100選【偉人たちの名言雑学集】

「未来は今日始まる。明日始まるのではない」

ローマ教皇 ヨハネ・パウロ2世

何かと言い訳をして先延ばしにしてしまう人には強く刺さる言葉でしょう。確かに、その瞬間瞬間に未来はやってきています。そこで動き出すかどうかは人生をわけるポイントになるかもしれません。迷っている暇があるなら動いて見ろと、背中を押されるような言葉です。

「病人には回復するという楽しみがある」

博物学者 寺田寅彦

病気になって苦しむのは非常につらい経験です。しかし、そこからの回復を良いこととポジティブにとらえられるのは非常に前向きな姿勢です。何かに対する後悔や恨みより、その先の少しでも良いことを思い浮かべた方が精神衛生上もプラスなのは明白です。

「人生は一度きり。だから楽しむべきよ」

フランスのファッションデザイナー ココ・シャネル

どんな人でもいずれは老いて亡くなります。まさに諸行無常といったところですが、それがわかっていれば一瞬一瞬を大事にすることができます。ある意味万人に平等な人生。それを楽しむことができるのは、今が大事と思えることではないでしょうか。

「地に足を着け、星を見るんだ」

アメリカ大統領 セオドア・ルーズベルト

「地に足のついた」という言葉もありますが、確かに誇大妄想のようなものは持ちすぎても仕方ありません。一方、小ぢんまりと自分の足元だけ見るのも残念な話。確実に足を踏みしめながらも高い目標を見るべきと、ルーズベルトは説きます。

「微笑めば友達が出来る。しかめっ面をすればしわができる」

イギリスの作家 ジョージ・エリオット

少しシニカルな、作家らしい言葉です。ポジティブな考えはプラスにつながります。人間関係もそう。笑顔は人に良い影響を与えますし、自分自身もポジティブになれるものです。険しい顔をしていてはそれはできません。しわができる前に態度や考え方を改めたほうがいいかもしれませんね。

「ささいなことが完璧を生む。しかし、完璧はささいなことではない」

イタリアの芸術家 ミケランジェロ

ミケランジェロといえば世界史でもおなじみの彫刻『ダビデ像』の作者です。完璧と見られるこの像も、このようなこだわりを積み重ねて作り上げられたものと考えると、気の遠くなるような印象を受けます。

無駄な一日。それは笑いのない日である。

アメリカの喜劇俳優 チャーリー・チャップリン

喜劇にたずさわる人間らしい言葉です。確かに、何の感情の起伏もなく1日を過ごせば充実感は得られません。チャップリンの作品は、知っての通り社会風刺や庶民の気持ちなども込められています。そのどちらかのみに偏っていたら、彼の名声はここまでのものではなかったでしょう。

「最上の思考は孤独のうちになされ、最低の思考は混乱のうちになされる」

アメリカの発明家 トーマス・エジソン

確かに焦って、戸惑って出した判断にあまり良いといえるものはありません。物事を考えるのには落ち着いて冷静である必要があるといえます。それを語っているのが世紀の発明王と考えれば、なおさら納得のいく話です。

「ペンは魂の舌である」

スペインの作家 セルバンテス

小説『ドン・キホーテ』を読んだことはあるでしょうか。部分部分のみをご存じという方も多いでしょうが、これは当時の社会を風刺した小説と評価されています。ペンを通じて人間の理想と現実の乖離などを叫んだその著者らしい言葉です。彼の小説は内なる心をペンを通じて声にしたものなのでしょう。

「多くの忘却なくしては人生は暮らしていけない」

フランスの作家 バルザック

生きていれば嫌なことも数多くあります。むしろ、そちらの方が多いという方もいるかもしれません。しかし、それをすべて引きずっていたら到底、生きていくことはできません。そうしたことを過去として忘れ去れるからこそ前に進むことができると、この言葉は教えてくれます。

「墨で書かれた虚言は、血で書かれた事実を隠すことはできない」

中国の作家 魯迅

彼の随筆『花なきバラの二(に)』に見られる言葉です。「血債(-血の債務)はかならず同一物で返済されねばならない。支払いがおそければおそいほど、利息は増さねばならない。」と続き、責任を取ることの重要性が伝わってきます。

「美貌は幸福を約束しない」

フランスの作家 スタンダール

美形というだけで羨ましいことです。モテる、ひいきされるなど、はたから見るとそういった利点がありそうというイメージがあります。しかし、それが妬みなどにつながることもあります。美しいということにはそれなりの苦労やリスクがあるのかもしれません。

「書物は我々の、うちなる凍った海のための斧なのだ」

チェコの作家 カフカ

読書の重要性は古くから言われています。実際、そこから知識などを得るのは大切なことです。まさに、凍った海を割って前に進むために欠かすことができません。まさに作家らしい名言といえます。

「桃栗三年柿八年 だるまは九年 俺は一生」

作家 武者小路実篤

小説『友情』などで知られる武者小路実篤の絵入りの色紙は、誰しも見たことくらいはあるでしょう。これもまさにそこに添えられていた言葉のひとつで、だるまとは禅の祖である達磨大師のことです。彼は壁に向かって9年座り続けて境地に至ったとされますが、それは後世に名を残す名僧の話。凡人は一生かけてそこにたどり着くものだということです。

「人生において恐れるべきことは何もありません。ただ理解すべきことのみです」

ポーランドの科学者 マリー・キュリー

人生において不安や恐れは少なくありません。それに対してネガティブな気分になることも当然あるでしょう。しかし、そうしたものに向き合い、考え、理解することで必要以上の恐れを感じる必要はなくなります。何事もむやみに警戒するばかりでなく、しっかりと見つめることも大事ということがよくわかります。

「自由は山巓(さんてん)の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることは出来ない」

作家 芥川龍之介

「山巓」とは山の頂のことです。自由というと野放図なことを想像する人も多いでしょう。しかし、それにはれっきとした責任が伴うものです。非常に重いものですし、自分にしっかりとのしかかってきます。そう考えると、弱い者にはこらえられないというのもよくわかる話です。

「時間がすべてだ。5分の差が勝負を分ける」

イギリスの海軍提督 ネルソン

ナポレオンを撃破した伝説的軍人の言葉ですが、これは何も戦争に限った話ではありません。現代でも心肺が停止してしまった場合、1分ごとに生存確率が低下していきます。何も措置せず5分が経過すればそれは1割程度にまで落ち込みます。緊急時にも冷静に、すぐ行動できるよう心がけておくのも大切なことです。

「私たちが航海している人生と言う大きな海では、理性は羅針盤、情熱は疾風である」

イギリスの詩人 ホープ

方向や目標を決めるのは確かに重要。まさに羅針盤といえるでしょう。しかし、そこへ向かうためのエネルギーがなくては一歩動くことすらままなりません。そのための情熱はまさに疾風です。風に突き動かされなければ目的地にたどり着くことはできません。

「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」

剣豪 宮本武蔵

「鍛」と「錬」で鍛錬という熟語になります。長い間続けることで物事はしっかししたものとなり、より良いものへ昇華できるということです。万日はおよそ30年。何事も極めるためにはそれほどの努力が必要ということがわかります。生涯無敗の剣豪の精神が伝わる、重みのある言葉です。

「真理に年齢はない」

フランスの彫刻家 ロダン

長年の懸命な努力で境地に至る人もいます。一方で若いうちから才能を発揮し、高い評価を受ける人もいます。そうした人が間違っているわけでは決してありません。長期間積み重ねてきたものには価値がありますが、そうでなければ良いものと認められないということではないでしょう。

「競争相手を誤らせるためには、欺きは許される」

フランスの宰相 リシュリュー

ルイ13世に仕え、フランスに大きな権威をもたらした、権謀術数をめぐらした人物らしい言葉です。マキャベリもそうですが、君主は目的達成のためにあらゆる手段をとるとされます。正攻法だけでは達成できないものがあるとよくわかる名言です。

「謙虚とは堂々として過信しないことだ。それは断じて卑屈であることではない」

幕末の志士 中岡慎太郎

謙虚もすぎると確かにいやらしくなってしまう面はあります。それは反対に自信過剰であっても同様です。薩長同盟をはじめ、坂本龍馬とともに大きな時代の転換点を作り上げた人物も卑屈すぎてはそれを成し遂げることはできなかったでしょう。偉業達成の姿勢がわかる言葉といえます。

「自分の道を進む人は、誰でも英雄です」

ドイツの作家 ヘルマン・ヘッセ

自分の道が正しいかどうかは誰にもわかりません。もちろん、当の本人にとっても不安はあることだと思います。しかし、それを選びまっすぐに進むことは勇気のあることだといえます。自分を信じて進むことはまさに英雄のような信念の持ち主。それがわかる言葉です。

「人気者になるためには、凡庸でなくてはならない」

アイルランドの詩人 オスカー・ワイルド

音楽でも文学でもそうですが、確かに、多くの人に受け入れられるのはエッジが効いたものより最大公約数的なものといえます。しかし、それはいってしまえば凡庸なものなのかもしれません。劇作家としての顔を持つオスカー・ワイルドらしい、それを言い表したややシニカルな言葉です。

「『論語』と算盤は一致しなければならぬ」

実業家 渋沢栄一

彼の著作に『論語と算盤』があります。タイトルからわかるように経済に生きる人間は利潤と道徳を調和させなければならないという理念を説いています。一見、相反するものではありますが、道徳精神の失われた経済活動は様々な問題を引き起こすことは明確です。現代にも通じる言葉なのではないでしょうか。

「人は仰いで鳥を見るとき、その背景の空を見落とさないであろうか」

詩人 三好達治

木を見て森を見ず、ではないですが、ある一点に注目すると他を見落としてしまうことがあります。美しい空の青さを見落としてしまう、それは確かにもったいないことです。なお、この一節は寺山修司の『あゝ、荒野』や『ポケットに名言を』などにも引用されており、影響を与える言葉であることが伺えます。

「およそ人の子のかしこきもおろかなるもよきもあしきも、たいてい父母のをしへによる事なり」

幕末の思想家 吉田松陰

これは妹の千代にあてた手紙の一節です。おわかりの通り、親の教育の重要性を語っています。子育ての最中はうまくいかないことも多く、育ってきたら育ってきたで不満や気になる点も目につくのが人間です。しかし、その過程でもっとも関わっているのは親。そう考えると、その問題の原点も自分にあったりするのです。育児に際して自分自身を見直すことも重要といえます。

「感謝は高潔な魂の証である」

古代ギリシャの寓話作家 イソップ

「ありがとう」の言葉は色々な関係をスムーズなものにしてくれます。また、純粋に感謝の気持ちから出たそれには余計な感情は含まれていません。混じりけなしの美しい気持ちの言葉は、確かに高潔な魂から出たものといえます。逆にそれがいえないのは恥ずかしいことなのかもしれません。

「いかなる人間の知識も その人の経験を超えるものではない」

イギリスの思想家 ジョン・ロック

「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、話で聞いたことと体験したことでは大きな違いがあるのは事実です。「聞いて極楽見て地獄」のようなパターンもありますが。とはいえ、実際に行動して得た経験はこれ以上ない貴重な学びです。それは何かで得た知識以上に理解が得られるものです。自ら体験して学ぶことの重要性がよくわかる言葉です。

「変化こそ唯一の永遠である」

芸術家 岡倉天心

彼は伝統的な日本画に新風を持ち込んだ人物として知られます。当然ながら、芸術に限らずそうした行為には批判がつきまといます。しかし、変化を恐れていては何もできません。思えばあらゆる文化は変化し成熟してきたわけです。そう考えれば変化が起こるのは必然であり、永遠のことといえます。その一歩を踏み出すのは勇気がいることではありますが、大切な考えでもあります。

「この世にあるもので、一つとして過ぎ去らないものは無い、せめてその中で、誠を残したい」

作家 島崎藤村

彼の作品『新生』に見られる一節です。自身の姪との関係を描いた小説で、これは自然主義文学の最高峰とも称されることがあります。若くして亡くなったという設定の登場人物の青木が残した言葉とされていますが、人生の指針として、多くの人の心に響く名言ではないでしょうか。

「華にも意地あり」

徳川将軍家御台所 天璋院

篤姫の名でも知られる天璋院。日本においては悲劇のヒロインの代名詞ともいえる彼女の言葉からは、時代に翻弄される弱々しい女性のようなイメージは感じ取れません。むしろそこを強く生き抜いた信念のある女性という印象を受けることでしょう。現代の女性にもエールのように響く言葉です。美しい華でありつつも、何事にも屈しない力強さを持つのは美しさを際立たせるのかもしれません。

「誰もが世界を変えることを考えるが、誰も自分自身を変えることは考えない」

ロシアの作家 レフ・トルストイ

世の中に不平不満がある人も多いことでしょう。偉人の中にはダイナミックに世界を変えた人はいますが、それは誰しもできることではありません。では、誰でもできることは何か。それは自分自身を変えること。考え方を変えれば今までの不満に対する感じ方も変わってくるものです。まずは一番近くを見直してみるのはいかがでしょうか。

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