よみもの|聞くトリビア(読む編)

47都道府県で唯一、徳島県だけに「ない」ものって何?
【朗読】いつもより眠くなる雑学【聞くトリビア】

フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともに、誰かに話したくなる雑学の数々をお楽しみください。


こちらは動画の内容の書き起こし記事です。

音声と一緒にお楽しみください。

高知県には、映画『男はつらいよ』の主人公・寅さんのお地蔵さんがある

1965年から2009年まで全50作が公開された人気映画シリーズ『男はつらいよ』、その主人公・車寅次郎の姿をモデルにしたお地蔵さんが高知県安芸市にあります。

これは、1996年にこの地で『男はつらいよ』の第49作目となる「寅次郎花へんろ」のロケが行われるはずだったのが、その直前に車寅次郎役の渥美清が亡くなり中止となってしまったことがあり、そんな渥美清さんの功績と、彼が演じ、多くの人に愛された車寅次郎をたたえて記念碑を作ろうという声があり、1997年に建立されました。き

なぜ、お地蔵さんという形になったのかというと、実はその作品内で寅さんが亡くなってしまい、それを悲しんだ町の人が寅さんとの思い出を残そうと地蔵を作るシーンを撮影する構想があり、それにちなんでとのことだそうです。

ちなみに最寄り駅である土佐くろしお鉄道の伊尾木(いおき)駅のキャラクター「いおきトラオ君」は寅さんをイメージして作られたそうです。寅さんがいかにこの地域の人に愛されているかがよくわかります。

将棋の王将戦では、対局で勝利した棋士がコスプレをする風習がある

将棋のタイトル戦のひとつ「王将戦」、多くの棋士がその頂点を目指ししのぎを削りますが、七番勝負で行われるこの棋戦のそれぞれの対局の勝者には、対局後にあることをしなければならないという決まりがあります。それはコスプレをして記念撮影することです。

これはこの王将戦の主催である新聞社・スポーツニッポンの企画によって行われるもので、その写真が対局翌日に発売されるスポーツニッポン紙の一面を飾ります。

2023年は藤井聡太王将に羽生善治九段が挑戦するという形で行われましたが、第5局では島根県で行われた時には、勝利した藤井聡太が島根の伝説になぞらえたスサノオノミコトのコスプレをし、第2局では勝利した羽生善治が大阪で行われたということでたこ焼き屋の店主のコスプレをしていました。また第1局で藤井聡太が勝利した際には、年明けに行われたということもあり、2023年の干支にちなんでウサギの耳をつけて撮影するというある種罰ゲームのような撮影も行われています。

対局に勝利するというのは嬉しいものですが、その後にこのような仕打ちが待っていることを考えると、果たして本当に100%嬉しいものだろうか、と考えてしまいます。

黒い服を着ていると、ハチが寄ってくる。

外にいるときはなるべくハチには寄ってきてほしくないですが、なぜかハチに狙われやすいという人もいるのは事実です。実は狙われやすい人にはある共通の特徴があるということがわかっています。

まずは黒い服を着ている人、ハチは黒いものを敵と思い込み攻撃してくる習性があるそうです。黒い服を好んで着る人は、常に敵と思われていることになります。ハチがいそうなとこに出かける場合は薄い色を着るほうが安全であるようです。

そしてニオイが強い人、これは体臭だけでなく食べ物や香水、服の柔軟剤などのニオイも含まれます。ハチはこれらのニオイに反応して近づいてきて、敵と判断したら攻撃してきます。制汗スプレーなどは無香料のもの、洗剤や柔軟剤はニオイの弱いものを選び、汗はこまめに拭いて、食べ歩きなどを避ければ、ハチは寄ってこなくなるようです。

あと、ハチが近づいても手ではらったりしてはいけません。刺激することで敵対心を抱き攻撃をしかけてくる可能性があります。基本的にはこちらから刺激しない限りは攻撃することはないので、怖くてもそのまま放置することが一番安全です。

鳥の鳴き声にも方言がある

人間の居住地によってさまざまな方言があるように、鳥にも住む地方によって鳴き声に違いがあるということはご存じでしょうか?

鳥の鳴き声には大きく2種類あり、ひとつは鳥が日常生活で意思疎通のために使う「地鳴き」という鳴き声で、オスメス関係なく発声します。そしてもうひとつはオスがメスに対して求愛したり、自分と同じ種類の鳥であるかを確認するために発声する「さえずり」というものです。このうち「さえずり」が鳥が住む地域によって違いがあるようです。

なぜそのような違いが生じるかというと、その鳥が生息する環境が大きいようで、たとえば東京などの都会の鳥だと、鳴き声が騒音などにかき消されないように自然と高い声で鳴くようになったり、逆にさえぎるものがない田舎だと低いままだったりします。生活で使う「地鳴き」とは違い「さえずり」は自らの存在のアピールの側面が大きいため、目立つためにその地に合わせた変化が起こったと考えられています。

もし、遠いところへ行く機会があったら耳を澄まして鳥の鳴き声を意識して聞いてみてはいかがでしょうか。もしかしたら今まで聞いていたものと違う鳴き声が聞こえてくるかもしれません。

山形県には、空気を御神体とする空気神社がある

山形県朝日町(あさひまち)のブナ林に囲まれた場所に、「空気神社」という変わった名前の神社があります。この神社はその名の通り空気を御神体にしたもので、そこには5メートル四方の鏡状のステンレスの板がモニュメントのように置かれており、そこにブナ林の美しい風景を写し出してくれます。この板の下に本殿があり、1年12ヶ月を意味する12個の素焼きの瓶の中に御神体となる空気が祀られています。

この神社が設立されたのは1990年で、この朝日町の美しい空気に感謝するという目的で創建されました。当時は今と比べて環境に対する意識が薄かったため、また物珍しさもあってこの神社の設立は世界から注目されたそうです。

朝日町では「世界環境デー」にあたる6月5日を「朝日町空気の日」とし、その日と最寄りの土日に「空気まつり」を開催しています。その際には地下にある神社の本殿が御開帳され、それを一目見ようと多くの人が集まってきます。

スウェーデンには、気持ち悪い食べ物ばかりを集めた博物館がある

スウェーデン南部に位置する同国第3の都市マルメ。2018年、ここに非常に変わった博物館がオープンして話題となりました。その名も「ディスガスティン・フード・ミュージアム」、直訳すると「おぞましい食べ物の博物館」。その通り世界中の食べるのに躊躇するような気持ち悪い、不快な食べ物を展示している博物館で、見るだけじゃなくて実際にニオイを゙嗅いだり口にすることもできるそうです。

どのようなものが展示されているかというと、おなじみのものでは非常にニオイがきつい果物の「ドリアン」や、臭いことで知られるスウェーデンのニシンの缶詰「シュールストレミング」、そして日本代表の「納豆」があります。あまり知られてないものではイタリア、サルディーニャ地方の虫が入った「カース・マルトゥ」というチーズや、ペルーで食べられるカエルのスムージーといったラインアップです。

もともとこの博物館は期間限定で設けられていましたが、評判が良かったのか現在でも営業を行っているそうです。興味と勇気がある人は行ってみてはいかがでしょうか。

タコは足で光を感知する

実は、タコはわれわれが思っている以上にすごい生き物で、体のほうもかなりの進化を遂げています。特に足に関しては研究が進められた結果、さまざまな事実が判明しています。そのひとつに足が光に反応するというものがあります。

これはイスラエルの研究機関が実験して判明したもので、タコの足に懐中電灯の光を当ててどのような反応をするかを調べてみたところ、8割以上の確率で足を引っ込めたそうです。これは懐中電灯の熱に反応しているのであって光は反応していないのではないかという疑問もあったため、温度変化のチェックも行いましたが、熱に対する反応はなかったため、純粋に光のみに反応していることがわかりました。おそらくタコは長い年月をかけて進化するにあたって、天敵から足を守るためにこのような習性が身についたのではないかと考えられています。

もしかしたら、数年後にはこのメカニズムが判明し、これを応用した科学技術も誕生するのかもしれません。

打ち上げ花火の「ヒュー」という音は、わざと出している

夏の風物詩、花火。特に打ち上げ花火はそのスケールの大きさから多くの人の目を引きます。毎年花火大会には打ち上げ花火を見ることを目的に多くの人が全国各地に集まります。さて、その花火が打ち上がるときに「ヒュー」という音が鳴ります。この音、花火玉が風を切っている音だと思う人も多いのではないでしょうか。実はあの音、花火職人が音がなるように花火につけた笛が鳴っている音なのです。

この笛は火薬から出るガスを利用したもので、音が不安定なのはそのガスが花火玉が上に行くに従い火薬の量も減り、ガスが出る量も減っていくことが原因です。不安定だからこそ、あの音が花火玉が風を切っているものだと勘違いする人も多かったのかもしれません。

では、なぜあんな音を鳴らす必要があったのかというと、あの音が鳴ることにより、見ている人は花火が開く瞬間を期待して空を見上げます。そして花火が一番美しく開く瞬間を楽しむことができます。すなわちあの音は、これから花火が開くぞというアピールするために鳴らされているというわけです。ただし、この笛の音はメインの花火など、ここぞという花火のみで、すべての花火にはつけられていないようです。

にくい相手に決闘を申し込むだけでも警察に捕まる

よく漫画やドラマの世界で敵対する者同士のいずれかが果たし状を出して決闘を行うというシーンが見られますが、実はこの行為、現実で行うと警察に捕まってしまいます。これは「決闘罪」という決闘を禁止する法律があるためで、この法律は明治時代に制定されたという非常に古いものですが現在でも存続しており、実際に現代でも適用されて捕まった人もいるそうです。

またこの法律では実際に決闘を行わなくても、前段階でどちらかが果たし状を出した瞬間に、出した側が逮捕されてしまいます。またそれに応じた場合も応じた側も逮捕されてしまいます。

これはもともと明治時代に西洋文化が日本に根付き始めた頃、同じように決闘で問題を解決する文化も流入されてしまい、それにならって決闘を行う人も出てきていました。しかし、このような状況をそのまま放置していれば社会秩序が崩壊する可能性があるため、制定されました。その後決闘という文化は日本に根付くことはなかったものの、昭和に入って暴走族同士の抗争が加熱したことにより、決闘罪が再び日の目をみるようになり、廃止されずに現在も存続しています。

小説『ロビンソン・クルーソー』のオリジナルのタイトルは、非常に長い

世界中の人に読まれてきたダニエル・デフォーの長編小説『ロビンソン・クルーソー』。実は1719年に初版が販売された際のタイトルは違うものでした。なんとそのタイトルには68個もの単語が使われており、文字数にして323文字と非常に長いもので、日本語では『遭難して他の船員が全滅した中で唯一助かってアメリカ海岸オリノコ河の河口近くの無人島で28年間たったひとりで生き抜いたヨーク生まれの船員ロビンソン・クルーソーの生涯とその驚くべき冒険。海賊に発見されるまでの一部始終を彼自身が書いた手記』というものでした。単なるタイトルだけでなく、あらすじや結末まで書かれているという、とんでもないものとなっています。

さすがにこれだと長過ぎると思ったのか、次に出版された時には現在でもおなじみの『ロビンソン・クルーソー』というタイトルに変えられました。

ちなみにこの初版の原題は、文庫にはよりますが冒頭に書かれていることがあります。

工事関係者以外で東京タワーに初めて登ったのは、声優の野沢雅子

1958年に完成した東京タワー、今まで多くの人が登り、展望台から景色を楽しんだことでしょう。実はこの東京タワー、工事関係者以外で初めて登ったのは、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎や『ドラゴンボール』の孫悟空などの声を演じていた声優の野沢雅子さんでした。

というのも、野沢さんは声優業を始める前は女優として活動しており、東京タワー完成時のCMにも出演していました。そのCM撮影のためということで、まだ営業前だったタワーに入り登ることができたそうです。実際に工事の人からも野沢さんが一番最初に登る人ですと言われていたそうです。

もう60年以上前のことなので、CMのテープが現存するかどうかすらもわかっていません。ただ当時の人たちからすれば、まさかCMに出演した女優さんがこんな大御所声優になるなんて思いもしなかったことでしょう。

メロンの表面の網目模様は、皮がひび割れてできたもの

メロンの表面にある網目模様。メロンと聞けばあの模様を思い出す人も多いのではないでしょうか。でもなぜあの網目ができたかを説明することはなかなかできないと思われます。実はあの網目は表面に生じたひび割れを埋めるために出来たものです。

メロンの果肉は成長するにつれて膨張していき、中から表面の皮に向けて圧力をかけていきます。それに耐えられなくなった皮はひび割れを起こしますが、同時にその隙間を埋めるスベリンという物質が分泌され、それが固まることで網目模様ができます。すなわち、あの網目は人間で言うところのかさぶたのようなものです。

ちなみに、マスクメロンなどの高級メロンではあの網目が美しく見えるように、水や肥料などを調整して網目が全体的に均等に行き渡るようにコントロールしているとのこと。自然にできていると思っていた美しい網目も実は人間の思うがままに作られていたものだというわけです。

劇団四季のミュージカル『ライオンキング』では、上演する場所の方言を取り入れている

劇団四季の人気のミュージカル『ライオンキング』。現在でも東京はもちろんのこと、日本全国各地で公演が行われています。ところで地方での公演を見た人は、何かセリフを聞いていて気がついた点はなかったでしょうか?実は主人公シンバの仲間であるミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァが話すセリフは、すべてその公演している地の方言になっています。大阪公演では大阪弁、札幌公演では北海道弁、名古屋公演では名古屋弁が使われており、聞いてる人がすんなり入っていけるような工夫がされています。

実はこの演出、もともとニューヨークのブロードウェイでオリジナルとなる作品が公演されていたときに、彼らの話すセリフがブルックリンなまりの英語であったことから、それをヒントに取り入れられたものです。

ちなみに再演されるときはその公演地の出身である俳優やスタッフが集まって、より身近なセリフに出来ないかどうかを話し合ってブラッシュアップさせているとのこと。劇団四季の『ライオンキング』が多くの人に愛されているのは、このような工夫がなされているというのが大きな理由のひとつかもしれません。

洋服屋の試着室では、普段より痩せて見える鏡が置かれていることがある

洋服屋などに設けられている試着室には必ず服が自分に合っているか確認するための鏡が置かれていますが、その鏡の中には自分の体が痩せて見えるものがあるというのはご存じでしょうか。この鏡、その名も「シェイプアップミラー」というもので、静岡にある会社が2000年ほどに作ったものです。もともとはあるファーストフード店から「お客さんが気分よく見ることができる鏡を作ってほしい」という依頼があり、それに応えて作られたものです。

通常なら平らに作られる鏡を少し凸面状にすることにより、痩せて見えるようにしています。しかも裏側には金具が取り付けられていて、これを調節することで通常の平らな鏡としても使用できるそうです。

この鏡、見る人が気づかない程度に痩せて見えるというのがポイントのようで、あまり細く見えすぎるとわざとらしく感じて、逆に気分を損ねてしまう可能性があります。その点この「シェイプアップミラー」はうまい塩梅で痩せて見えるということから好評のようです。

料理のカルパッチョは、もともと画家の名前

生の牛肉や魚介類を薄切りにしてソースをかけて作られるイタリア料理「カルパッチョ」。実はこの「カルパッチョ」という名前は人の名前が由来となっています。

その人物とは15、6世紀にイタリアのヴェネツィアで活動していた画家ヴィットーレ・カルパッチョです。彼の作品には鮮やかな赤色が多く使われており、現在でも多くのファンをとりこにしています。ではなぜそんな画家の名前がこの料理につけられたかというと、考案者であるイタリア人シェフが、生の牛肉の赤い部分がカルパッチョが描く鮮やかな赤色をイメージさせるということからだそうです。確かに絵画のように美しい見た目の料理に画家の名前はぴったりかもしれません。

ちなみに魚介類を使ったカルパッチョは、実は日本のイタリア料理界の巨匠・落合務(おちあい・つとむ)が、日本人の舌に合うように刺身をヒントに考案したものです。現在ではそのおいしさが認められ、日本のみならず本場イタリアでも食べられるようになっています。

ニュージーランドでは、キウイフルーツを皮ごとかじって食べる

われわれがキウイフルーツを食べるときは皮をむいたり、中をスプーンですくったりしますが、キウイフルーツの本場と呼ばれるニュージーランドではそのまま丸かじりで食べる習慣があります。というのも実はキウイフルーツの皮は実は栄養が豊富だからで、食物繊維だと皮をむいて食べたときよりも2倍の量を接種することができ、またビタミンE、葉酸といった栄養素も富んでおり、皮にはキウイ全体のポリフェノールの30%ほどが含まれています。そのためニュージーランドの人はキウイフルーツを皮ごと食べています。

しかし、皮についている毛が口の中でチクチクしそうで嫌という人もいます。そういう人は薄くスライスして食べたり、あまり皮に毛がハエていないイエローキウイなどを食べているそうです。ただ、消化器官が弱いと皮を消化できないため、そういう人は注意が必要だとされています。

もし興味がある人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?ただし食べる前には他のフルーツと同じようにちゃんと洗う必要がありますので、その点だけは注意してください。

日本で「高速道路」は、4つしかない

日本全国、いたるところをつないでいる高速道路、実はその中で「高速道路」と名前がつけられているのは「東名高速道路」「名神高速道路」「新東名高速道路」「新名神高速道路」とたった4路線しかありません。他の道には「中央自動車道」や「近畿自動車道」といったように「自動車道」という名前になっています。

これらの道路は総称して「高規格幹線道路」と呼ばれ、一般的に「○○自動車道」といった名称を用いています。実際に東名高速道路も正式には「高速自動車国道 第一東海自動車道」、名神高速道路は「高速自動車国道 中央自動車道西宮線」という名称です。

しかし、この2つの道路はともに1960年代に全線開通と歴史が古く、建設当時から「高速道路」という名称で親しまれていたため、これを「○○自動車道」と名前を変えると混乱するということで、「東名高速道路」「名神高速道路」とそのままの名称で呼ぶようになり、またそれらの新路線ということで「新東名高速道路」「新名神高速道路」と「高速道路」の名前を引き継ぐ形で命名されました。

また東京を走る「首都高速」、大阪を走る「阪神高速」と、「高速」と名のつく道路がありますが、これは「都市高速」に区分されるもので、一般的に呼ばれる高速道路とはまた別のものです。

トゲが立って触ると痛いキュウリほど新鮮

キュウリのトゲを触って痛い思いをした人は決して少なくないことでしょう。それが嫌でトゲのあるキュウリを避けている人もいるかもしれませんが、あのトゲは実は触って痛ければ痛いほどおいしいキュウリである証拠です。

というのも、キュウリは種が熟すまでは食べられたくないと身を守るためにトゲが固くなるそうです。われわれが食べて美味しいのは未熟なときのキュウリであるため、トゲが鋭いほうがおいしいキュウリであるということです。そして完全に熟してしまうと水分が蒸発するためトゲが丸くなってしまい、だんだんと触っても痛くなくなってきます。こうなってしまったキュウリはまったくおいしくありません。おいしいキュウリを食べたければたとえ痛くてもトゲが鋭いものを買うとよいでしょう。

また、太さが均一であるのも重要な要素で、たとえ曲がっているものでも細い部分がないのであればいいキュウリであるとされています。端の部分に水がたまって膨らんだりしたものは鮮度が落ちている証拠なので避けたほうがいいそうです。

琵琶湖は、湖じゃなくて川

日本でもっとも広い湖としておなじみの琵琶湖。滋賀県の面積の6分の1を占めており、「近畿の水がめ」と呼ばれ、近畿地方に住む人たちの重要な水源となっています。そんな琵琶湖ですが、実は湖ではなく、一級河川、すなわち川であると法律で定められています。

日本の川について定めた「河川法」という法律によると、琵琶湖は周囲の山から100本以上の一級河川が注ぎ込むことでできた湖で、その後、琵琶湖の水は瀬田川、宇治川を経て淀川となって大阪湾へと流れていきます。すなわち琵琶湖は山から流れてきた水が大阪湾へと流れ出ていくまでの中継地であると解釈されたために、法律で琵琶湖は川であると定められました。

ちなみに国土交通省では、湖とは「水深が深く、植物は岸にしかなく、中央の深い所には植物が見られないもの」と説明しています。この解釈では琵琶湖は湖としての定義に当てはまります。われわれが当たり前のように湖と考えていた琵琶湖は、実は非常に曖昧な存在なのです。

始球式でバッターが空振りするのは、投げる人に恥をかかせないため

野球の試合前に行われる始球式では、来賓がマウンドからどんなボールを投げてもバッターは必ず大きく空振りをします。たとえキャッチャーに届かなかったり、あさっての方向にボールがいっても同様です。なぜこんなことをするのかというと、日本で初めて行われた始球式に由来します。

初めて始球式が行われたのは1908年、アメリカのメジャーリーグ選抜チームと早稲田大学の野球部との間で行われた試合の前で、その際投手を務めたのは早稲田大学の創設者であった大隈重信でした。当時70歳という高齢だった大隈の投げたボールはストライクゾーンから大きくはずれてしまいましたが、その時バッターを務めていた早稲田大学の選手が、ボールにしてしまうと大隈先生に恥をかかせることになる、ということで空振りしてストライクにしたそうです。これが以後に行われていった始球式の通例となりました。始球式でバッターが空振りするのは、ストライクを取らせて来賓に恥をかかせないようにするためにでした。

ちなみにアメリカの始球式は来賓がマウンドからボールを投げるのは変わりませんが、バッターは立たせないそうです。

ご飯を炊く時に日本酒を大さじ1杯入れると美味しくなる

家でおいしくご飯が食べたい、誰でも思うことではないでしょうか。しかし実際は定食屋さんのご飯の方がおいしかったりするのもよくある話です。そんなときにあるひと工夫をすればご飯をおいしく炊くことができます。

それは米1合に対して大さじ1杯の日本酒を入れることです。お酒に含まれている糖分がお米の甘みを引き出してくれます。またお米は精米されてから時間がたつと嫌なにおいが出ることがありますが、これも日本酒を入れることで取り除くこともできます。日本酒がなければ料理酒で代用できますが、料理酒には余計な塩分が含まれているため、気をつけて入れないといけません。

また、パサパサした食感が嫌だという人は、米1合に対して1gの粉の寒天を入れると、寒天に含まれる食物繊維が米をコーティングしてくれて、水分が逃げずにもちもちとした食感を保ってくれます。また同時に食物繊維も取れることからダイエットもできて一石二鳥です。おいしいご飯を食べたいという人は、ぜひ試してみてください。

焼肉屋の叙々苑のロゴを手掛けたのは、爆笑問題・太田光の父親

高級焼肉チェーン店の「叙々苑」のロゴと内装を手掛けたのは内装デザイナーの大田三郎(おおた・さぶろう)という人物ですが、実はこの方、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光(おおた・ひかり)の父親です。

太田三郎さんは1968年に「三光社(さんこうしゃ)」という内装会社を創業し、蕎麦屋などの内装を手掛けていました。また内装だけでなく同時に店の看板を自ら書くという仕事も始め、業界内で評判となりました。その評判を聞きつけ仕事を依頼してきたのが叙々苑の創業者・新井泰道(あらい・たいどう)さんでした。新井さんは一切の内装をすべて太田さんにまかせました。通路に敷かれた赤い絨毯など今までの焼肉屋にありえなかった大胆な内装は話題を呼び、焼肉の味も相まって叙々苑は人気焼肉店へと成長していきました。また太田さんは内装と同時に叙々苑の看板のデザインも依頼され、自ら筆をとって店名の題字を書いています。

ちなみに「三光社」という会社名、漢数字の「三」に「光」という字が使われていますが、これは太田三郎の「三」、息子の太田光の「光」の一字ずつをとって名付けたそうです。

戦国時代に武将が戦のとき乗っていたのはほとんどが、ポニー

戦のときに馬に乗って颯爽と敵のところへ向かう、戦国武将に対してそのようなかっこいいイメージを抱いている人は多いのではないでしょうか。しかし、彼らが乗っていた馬は実はポニーだったいう、そのイメージをくつがえすような事実が発覚しています。

ポニーというのは体高が147cm以下の馬のことですが、戦国武将たちが乗っていたのは木曽馬(きそうま)をはじめとするいわゆる日本在来の馬で、これらの馬はすべてポニーサイズでした。われわれが競馬などで見ているサラブレッドなどの身長の高い馬が日本にやってきたのは近代になってからのことで、戦国時代の日本には存在しません。よく大河ドラマや時代劇などで大きな馬に乗って戦っているシーンがありますが、あれは演出としてかっこいい馬を用意しているだけで、歴史的には間違っています。

しかし、大型馬に比べて力の弱そうな日本在来馬ですが、実は骨格もがっしりしていてひづめも硬いため、どんな悪路でも進むことができるということで、実は戦に適した馬だったのかもしれません。だからこそ多くの戦国武将が愛用していたのでしょう。

台風が赤道を超えることはない

天気予報などでよく台風が赤道付近で発生したという速報を聞くことがあります。そのため台風は赤道上でも発生するという勘違いを抱きがちですが、実は台風は赤道上では発生しないどころか、南半球で発生した台風が北半球にやってくるといったような、赤道を超えての台風の移動はありえません。

というのも、台風には「コリオリ力(りょく)」という台風自体を回転させる力を持っています。この「コリオリ力」は、北や南に行くにつれて大きくなりますが、赤道付近では一切働かないため、本当の赤道付近では台風が発生するどころか、台風が通過することもありえません。天気予報で聞く赤道付近とは正確には赤道から最低でも500kmか1000kmぐらい離れたあたりのことで、実際には結構距離があります。あくまで地球規模で考えて赤道付近という表現がされているだけです。

ちなみに、北半球と南半球ではコリオリ力の回転方向が変わるため、北半球で発生した熱帯低気圧は左巻き、南半球で発生すると右巻きになります。

甘さ世界一の甘味料は、砂糖の30万倍甘い

糖分のとり過ぎによる健康被害対策として人類はさまざまな甘味料を生み出してきました。砂糖の180倍の甘さであるアステルパーム、600倍のスクラロース、1万3000倍の甘さを有するネオテームなど、これらは少ない量で十分な甘さを得られることから食品添加物として食材に利用されています。しかしこれでもまだ満足しきれないのか、これ以上の甘さの甘味料を生み出そうとさまざまな研究が行われているようです。そして現在、驚異的な甘さの人工甘味料が開発されています。

その名も「ラグドゥネーム」で、その甘味はなんと砂糖の30万倍。1mgで大瓶1本分の砂糖にも匹敵する甘さになります。ただ、これだけの甘さになるとさすがにコントロールができないのか、今のところ食品に使用することは禁止されています。

ちなみに研究の結果、甘みのある化合物は結構発見されているようです。しかし、その多くは同時に毒も含んでいるため、甘味料として世間に出ることなく終わっています。ただ、研究が進展し、ラグドゥネーム以上の甘さの甘味料が登場する可能性は非常に高いかもしれません。

パリのエッフェル塔は、当初20年で解体される予定だった

パリのシンボルとなっているエッフェル塔。現在でもひと目見ようと多くの観光客が訪れますが、実はこのエッフェル塔はもともと20年たったら取り壊される予定だったというのはご存じでしょうか。

もともとエッフェル塔は1889年に開催されたパリ万博の目玉として建てられたもので、期間中にはおよそ200万人もの人がエッフェル塔にのぼりパリの景色を楽しんでいたそうです。しかし万博が終わると来客数も減少、1909年には塔の権利も制作者側からパリ市に移譲してしまうということから、それに合わせて解体するという話が進められていきました。

しかし、当時のフランス軍がこの塔を使って無線電波を送受信すれば軍事拠点として利用できるのではないか、と提案してきたことにより解体の話は立ち消えとなり、観光拠点だけでなく電波塔として利用されるようになりました。
エッフェル塔が存在したのは戦争のおかげ、そう考えると何か皮肉めいたものを感じずにいられません。

チャップリンは、自分のモノマネをした人物を軒並み訴えていた

芸能人がものまねタレントなどに自身のモノマネをされてもそうそう怒ったりすることはありません。万が一怒ったりすると小さい人間と思われてイメージが悪くなってしまいます。しかし、自身の許しなしのモノマネを一切許さなかった映画スターがかつて存在しました。それがあのチャップリンです。

彼は1914年にデビューを果たし、その愛くるしいキャラクターとコミカルな動きで世界中で人気となりましたが、そのキャラクターが仇となり逆に多くのモノマネ俳優が誕生してしまいました。そんな彼らをチャップリンは許すことができず、1917年に彼らを相手取り裁判を起こしました。俳優などの肖像権についての法的枠組みはほとんど整っておらず、俳優がそのような問題で訴訟に及ぶことは異例でした。しかしチャップリンは自身が作り上げてきたキャラクターのオリジナリティを守りたいという思いから訴訟に踏み切ったようです。その結果、裁判所はモノマネ俳優がチャップリンのマネをすることを禁じるという判決を下しました。

訴訟というマイナスイメージがつきかねないことをしてまで自分のイメージを守ろうとした、そんなチャップリンの意志の強さが感じられます。

かつてのイギリスの富裕層は、白鳥を食べていた

冬に日本にやってきて湖などで美しい姿をわれわれに見せてくれる渡り鳥、白鳥。かつてのイギリスではそんな白鳥を食べていたという記録が残っています。それは12世紀頃のことで、当時のイギリス国王、リチャード1世は頻繁に白鳥を食べていたそうです。

というのも当時のイギリスの富裕層の間で白鳥は非常に重要な食料源と考えられており、彼らは自ら白鳥を飼育して宴会などでごちそうとして食卓に並べていたそうです。15世紀頃になると貴族の間では白鳥を飼育することが地位の象徴と考えられるようになり、彼らはこぞって白鳥を飼うようになりました。また庶民の間でも隠れて白鳥を飼う人が出現し、数が激減するのではないかという懸念が生まれました。そこでイギリス王室は許可なしで白鳥を捕まえることを禁止し、王室が白鳥を管理するという宣言までが出されました。これ以降、白鳥が食卓に並ぶことはなくなりました。

現在、イギリスでは動物愛護の思想が行き渡っているため、白鳥を食べるという行為は下手をすると逮捕につながる可能性まであります。

ことわざ「必要は発明の母」が初めて登場した作品は、『ガリバー旅行記』

「必要は発明の母」という言葉、一般的にはエジソンが最初に言ったものと考えられていますが、実はこの言葉、アイルランドの作家スウィフトが著した『ガリバー旅行記』で最初に登場したものです。

『ガリバー旅行記』の第一篇「リリパット国渡航記」の中で「Necessity is the mother of invention.」という表現、日本語で言うところの「必要は発明の母」、が使用されています。エジソンがそれを拝借する形で使ったものが、いつのまにかエジソンの言葉として知られるようになったというわけです。

ただし、この表現は『ガリバー旅行記』発刊以前から存在したとも言われており、スウィフト自身もそれを引用して小説に使ったともされています。実際のところはどうか定かではありませんが、エジソンが元祖でないということだけは確かです。

歌舞伎役者になるための養成所がある

芸事の世界では「一子相伝」という、自分の芸を自分の子ども一人だけに伝えていく風習があるため、歌舞伎の世界でも歌舞伎役者になるためには、歌舞伎役者の家に生まれてこなければならない、そう思う人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際には一般家庭の生まれでも歌舞伎役者になれる道筋があります。それが国立劇場などを運営する独立行政法人・日本芸術文化振興会が主催する歌舞伎役者の養成所です。ここに入所すると、一流の講師陣のもと歌舞伎役者としての知識や技術を2年間学ぶことができます。しかも授業料は無料です。ただし応募人数などは公表されていないため合格率などはわかっていませんが、入所するにも相当な競争が待ち受けているようです。

現在、歌舞伎役者はおよそ300人ほどいるそうですが、3代目中村歌女之丞(かめのじょう)、4代目中村梅花(ばいか)など、実はその3分の1が養成所の卒業生だったりします。熱意と情熱次第では、たとえ未経験でも一流の役者として活躍できるかもしれません。

犬にキャットフードを与え続けると、死ぬ

犬にキャットフード、猫にドッグフードを与えても、似たようなものだから大丈夫だろうと思われる方もいるかもしれません。しかしこの行為、犬や猫の命を奪いかねない危険なことだと聞くとどうでしょうか。

キャットフードはドッグフードに比べて味付けが濃く、カロリーも高め、塩分も多めに作られていて、さらに猫に必須な物質、タウリンも入っています。このタウリン、猫自身が体内で作り出すことはできませんが、犬は作ることができます。そのため犬がキャットフードを食べ続けると、タウリンを過剰摂取してしまうことになり、体にさまざまな障害を残してしまう可能性が出てきます。

また、逆に猫にドッグフードを与えると、そもそも犬は雑食、猫は肉食であるため、本来口にしないはずのものを猫に食べさせることになります。また猫はキャットフードを食べることで先ほどのタウリンやビタミンAなど、必要な栄養素を補っている習性があり、ドッグフードにはそれが含まれていないため、それらが摂取できなくなることとなり、次第に体が弱まってしまいます。

間違えて一度だけ与えてしまった、ということであれば問題はありませんが、何度も与え続けてしまうと、最終的には死につながる可能性もあります。家族でもあるペットに対しての食はちゃんと気を使ってあげましょう。

20年間プレーしたサッカー選手・リネカーは、一度もイエローをもらったことがない

どんなフェアプレイを心がけているサッカー選手であれど、そのキャリアの中で不本意なイエローカードを受けたことは1度か2度かあることでしょう。しかし、日本のJリーグでも活躍した経験を持つイングランドのゲーリー・リネカー選手は、20年もの現役生活の中で1度もイエローカードを受けたことがありません。

リネカーは1986年のワールドカップ、メキシコ大会で得点王に輝き、94年に現役引退するまでに名古屋グランパスを含む5つのクラブで20年間プレイしていました。これだけの長期間プレイし続けながらもイエローカードを一切もらわなかったとは非常に珍しいことで、レッドカードを一度も受けたことがない選手は何人かいますが、イエローカードをもらったことがない選手はリネカーだた一人と言われています。

FIFA(国際サッカー連盟)もその業績を認め、1991年に「FIFAフェアプレー賞」を彼に贈りました。FIFAが個人に対して賞を贈ったのはこれが最初だそうです。

日本にも氷河がある

氷河といえばノルウェーやスウェーデンといった北極に近い地域で見られる地形というイメージがあるかもしれませんが、実は日本にもいくつか氷河が存在します。

日本にも氷河があると認められたのは2012年と実は案外最近の話で、それまでは日本は温かく、夏に雪や氷はほとんど残らないため、氷河は存在しないと考えられていました。しかし世界有数の豪雪地帯にも数えられる富山県の立山連峰には夏でも厚い氷が残っているため調査してみたところ、これらの氷は1ヵ月に最大30cmの速さで流れる「氷河」であると確認されたために学会で報告され、日本にも氷河があると認められたというわけです。それまで氷河はロシアのカムチャッカ半島より北にしか存在しないと考えられたため、この氷河の発見は学術的にも大きな出来事だったようです。

ちなみに現在、日本には7つもの氷河が発見されており、すべて富山県と長野県にあります。もしかするとこの数は今後も増えていく可能性があるかもしれません。

格闘ゲーム『ストリートファイター』の第1作目は、ボタンを強く叩かないと強い技が出せなかった

現在、国際大会が開かれるぐらいまでに人気となっている格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズ。その第1作目が販売されたのは1987年のことです。しかしその第1作、独自の操作システムを導入していたため、多くのゲーマーを嘆かせていました。

現在、「ストリートファイター」シリーズで攻撃を出す際に、パンチとキックをそれぞれ強・中・弱の3段階の強さに割り振られた、全部で6種類のボタンを使って出すというのが基本になっていますが、第1作目はボタンはパンチとキックの2種類しかありませんでした。ではどのようにして攻撃の強さを変えていたかというと、圧力センサーに対応したボタンを強く叩けば強い攻撃、弱く叩くと弱い攻撃が出るという、プレイヤーのボタンを叩く強さで威力が変わるシステムを採用していました。

初代の「ストリートファイター」は現在ゲームセンターで見られる筐体よりもかなり大きなサイズだったためにできたこのシステムですが、1度プレイしただけで疲れきってしまうプレイヤーが続出したため、現在の6つのボタンのシステムへと変更になったそうです。

戦車にも、ウインカーがついている

車が交差点などを曲がるときに点滅させるウインカー、実は戦争で使うことを目的とした戦車にも設置されています。これは戦車が一般の道を走ることを想定してつけられているそうです。

通常、自衛隊の訓練の際には戦車は駐屯地から演習場へと直接移動します。また遠方へ輸送される場合には専用のトレーラーなどを使います。そのため、戦車自体が一般道を走ることはほとんどありません。ではなぜ一般道を走ることが想定されているかというと、実際に北海道などの一部地域で走ることがあるからです。

北海道千歳市の東千歳駐屯地では駐屯地から演習場まで約10kmの道のりを戦車が一般道を使って走っています。そして交差点などを曲がる際に実際にウインカーを使っています。ただ、戦車は特殊な構造であり周囲の確認をするのが難しいため、ウインカーを出すだけでなく、乗っている人が直接戦車から身を乗り出して周囲の安全確認をするほか、誘導員の指示のもと他の車などにぶつかることがないよう厳重な注意を払っているそうです。

日本初のミスコン優勝者は、学校を退学させられた

日本で初めてミスコンテストが開催されたのは1908年、明治41年のことでした。「全国美人写真審査」と題して写真審査のみであったものの、新聞社の時事新報社が主催で、審査員も彫刻家の高村光雲や歌舞伎俳優の中村芝翫(なかむら・しかん)など一流どころがそろったことから、およそ7000人ほどの応募があったそうです。その中で優勝したのは、当時学習院女子部中等科3年だった16歳の少女、末弘ヒロ子(すえひろ・ひろこ)さんでした。

彼女は自ら応募したわけではなく、写真店の店主である彼女の義理の兄が、自分が撮影した彼女の写真をコンテストに応募したところ、見事1位になったといういきさつです。しかもその写真は後日、日刊新聞「時事新報」の紙面を飾りました。自分の写真が新聞に掲載されたことには、彼女も相当驚いたことでしょう。

しかし、彼女には後日、悲劇が訪れます。当時、女性の社会進出に対して世間の目が厳しかった時代、通っていた学習院からは「わが校の品が下がる」とい非難され、さらには退学処分を受けることになってしまいました。勝手に写真を応募され世間の目にさらされ、学校まで退学処分となるとは、彼女にとってコンテストの1位はただの迷惑以外の何物でもなかったでしょう。

ゴボウの花言葉は「いじめないで」

花にはそれぞれ花言葉がつけられています。たとえばバラなら「愛情」、チューリップなら「思いやり」、ヒマワリなら「あなだたけを見つめる」です。こう見るとロマンチックな花言葉が多いと思われますが、実は変わった花言葉を持つものもあります。それが、ゴボウの花言葉「いじめないで」です。

なぜこんな花言葉かというと、ゴボウの花の根元には花びらを支える総苞(そうほう)と呼ばれる部分があり、そこにはまるでウニのようにするどいトゲがあります。見る人によっては、このトゲがまるで他のものを寄せ付けないように生えているように見えます。その感じが自分を守っているように見えることから、このような花言葉がつけられたようです。他にもゴボウには「私にさわらないで」や「用心・警戒」といった花言葉もあります。

変わった花言葉は他にもリンドウの「苦しんでいるあなたが好き」、クリの「公平に見てください」、ハイビスカスの「微妙な美しさ」などがあります。ほかにも面白い花言葉があったりするので、一度調べてみるのもオススメです。

ナマケモノの背中で生息する昆虫がいる

いつも木の枝にぶらさがってのんびりしているイメージのナマケモノ。そんなナマケモノの毛の中で生息する昆虫がいるというのはご存じでしょうか。それが蛾の一種、スロースモスです。スロースモスはナマケモノの背中の毛の中でナマケモノの涙などから養分を得て暮らしているそうです。

ナマケモノは数週間に1度、排泄をするために木の根元まで降りることがあります。スロースモスはそのタイミングを見はからってナマケモノの糞の中に卵を産みつけます。卵は糞の中で成長し、成虫になってナマケモノの背中へと向かいます。彼らはナマケモノがいないと生きていけない昆虫というわけです。

こう聞くと単にナマケモノに寄生しているだけではないかと思うかもしれませんが、スロースモスもナマケモノに対して貢献しています。ナマケモノは体毛に藻やコケを繁殖させて、それを食べて栄養源としていますが、スロースモスは背中で排便することでその藻やコケに養分を与えています。すなわちナマケモノもスロースモスがいないと生きていけない体になってしまったというわけです。

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、おならの研究をしていた

NASAではさまざまな変わった研究を行っています。そのひとつにオナラの成分に関する研究があります。なぜこんなテーマを設けているのかというと、もし宇宙ステーションなどで飛行士がおならをしたとき、そのガスが原因で火災や爆発が起こったり、中毒になったりしないかということを調査するためでした。おならの成分がわかれば爆発や中毒の対策をたてやすくなるということで、真剣に研究が行われたそうです。

その結果、オナラのニオイは腸内の悪玉菌である有害物質が原因ということがわかりました。腸が健康であればオナラのニオイは臭くならないそうです。またオナラにはおよそ400種類の成分があることも判明しました。われわれが思っている以上にオナラは複雑なもののようです。

ちなみに、宇宙でオナラをするとそのガスの勢いで体が前に動いてしまうのではないかと考える人がいるかもしれませんが、一度に出るオナラの量は体の大きさに比べて少ないため、ほとんど動くことはないそうです。

よっちゃんイカの会社の社長は、よっちゃんイカのキャラをフロントに描いたロールスロイスに乗っていた

人気駄菓子の「よっちゃんイカ」を製造している「よっちゃん食品工業株式会社」。その社長が運転していたロールス・ロイスにはよっちゃんイカのパッケージに描かれているキャラクター「よっちゃん」がデザインされています。

もともとこの会社では発売されたばかりのスポーツカー、フェアレディZにキャラクターを描いて営業車にするなどして話題を集め宣伝を行っていました。その一環として1975年、当時の社長が2000万円以上した黒いロールス・ロイスを購入し、それを金色に塗り直した上に側面などにキャラクターを描き、宣伝のために乗り回したそうです。

当時、その話を聞きつけたロールス・ロイスのメーカーから「わが社の車にそんな絵を描くとは何事だ」とクレームが来たそうですが、「会社で買った車を会社のために使って何が悪い」と言い返したところ、その後、何も返ってこなくなったそうです。

これだけ派手なことをしただけあって注目を集め、宣伝としては成功したかもしれませんが、イラストがはげたり汚れたりするたびに書き直しをするなど、メンテナンスという面ではかなり費用がかかったそうです。

 

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