よみもの|聞くトリビア(読む編)

胃薬はなぜ苦い?
【朗読】あたたかく眠れる雑学【聞くトリビア】

『独立して2日でなくなった国がある!?』 『沖縄県だけ○○○の○○○が安い!?』

寒い夜にも陽気な日にもピッタリの面白雑学動画!

驚きの雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。

 

フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともに、誰かに話したくなる雑学の数々をお楽しみください。


こちらは動画の内容の書き起こし記事です。

音声と一緒にお楽しみください。

実際の虹の形は、半円ではなく、丸

雨上がりの空にかかる虹。実は虹本来の形は、われわれがよく知っているアーチ状ではありません。実際の虹は円形をしています。

虹は雨上がりの空に浮かんでいる無数の水滴に太陽の光が当たり、屈折や反射することでできます。虹がアーチ状に現れるのは、水滴から出る光がもっとも明るく見える部分が、見ている人を中心とした円の形状をしているからで、それが地面などで円の下半分が隠れてしまっているため、半円状に見えるわけです。すなわち、地面など邪魔するものがなければ、円形の虹が見えます。実際に山の山頂や高層ビルの屋上、飛んでいる飛行機から虹が見えるときは、半円ではなく、丸い形になっているそうです。

また、虹は先程言った通り、自分の目を中心にして見えるわけですから、どれだけ進んでも虹をくぐることは不可能で、どこにいっても同じ形をしています。

日本にも、三蔵法師がいた

『西遊記』に登場する三蔵法師。孫悟空とともに天竺を目指すお坊さんとしてその名を知っている人も多いのではないでしょうか。実はこの三蔵法師、人の名前ではありません。

三蔵法師とは、お釈迦様が説いたお経を指す「経蔵」、お釈迦様が定めた戒律を指す「律蔵」、それら2つの内容の注釈書にあたる「論蔵」の3つの蔵、すなわち「三蔵」に詳しい僧侶のことを差します。『西遊記』に登場した三蔵法師は正しくは玄奘三蔵という人物で、三蔵法師と呼ばれるうちの一人というわけです。

そんな三蔵法師、日本にも存在しました。それが平安時代前期に活動した法相宗のの僧侶・霊仙です。彼は45歳のときにかつての中国である唐にわたり、そこで経典に関する研究を行ったことで、その功績が認められ、ときの皇帝により僧侶の最高称号である「三蔵」が贈られたそうです。

残念ながら彼は日本には帰ることができず、そのまま唐の地で亡くなりました。もし彼が帰国していたら、彼の教えを得た新しい日本人三蔵法師が誕生していたかもしれません。

サルのお尻の赤色は、血管の赤色

サルのお尻の色が赤いということは、皆さんご存じの通りです。ではなぜ、そんな赤い色をしているかというと、あれは皮膚の下の血管が透けて見えているからです。

サルは体の大部分が毛で覆われていますが、お尻には毛が生えていません。またお尻の皮膚は他のところより薄くなっています。そのため、皮膚の下で流れる血の色が目立つというわけです。また、サルは大人になるにつれて血管の数や血の量も増えていくため、成長につれてだんだんと赤みが増していきます。また、お尻だけではなく、顔も皮膚の薄さが原因で赤くなっていて、大人になると濃い赤になるようです。

そして、この赤さは、サル同士が仲間を見分けるときの重要なポイントとなっています。サルは人間と同じように色を見分けることができるため、あれぐらい赤いほうがサルたちにとって都合が良いということでしょう。また、繁殖期になると、より赤くなるというデータもあります。オスザルたちにとって赤さは強さのアピールになっているようで、赤ければ赤いほど、強さに惚れたメスのサルを惹きつけるそうです。

横浜スタジアムで、結婚式を開くことができる

野球ファン、特に横浜DeNAベイスターズのファンとしてみれば、その本拠地球場である横浜スタジアムで結婚式を挙げるなんて夢のような話かもしれませんが、それが可能になるプランがあるというのはご存知でしょうか?

これは、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズが行っている結婚式プランのひとつで、家族や友人を招いての結婚式ではなく、フォトウェディングというスタジアム内で撮影が行えるものです。とはいえ、普段立つことができないグラウンドで、タキシードやドレスを身にまとって夫婦一緒に写真を撮影できることはなかなかありません。ユニフォームやバット、グローブなどを借りたり、リリーフカーに乗った写真を撮ることもできるため、野球ファンにとっては一生の思い出に残るのではないでしょうか。また大型スクリーンに2人の写真や名前を映し出すオプションもあります。

気になる値段は、30万円ほどで、オプションがあればその分値段はあがるそうです。これから結婚式をあげようと考えている方がいたら、調べてみてはいかがでしょうか。

日本映画初のキスシーンは、GHQの命令で入れられた

1946年5月23日、日本初のキスシーンが見られる映画『はたちの青春』が公開されました。主演の幾野道子と、相手役の大坂志郎によるキスは、それまで日本人同士のラブシーンをスクリーン越しで見たことがなかった人にとっては刺激が強く、多くの人に衝撃を与えました。

実はこのキスシーン、当初は入れる予定はなく、ただお互いが抱きしめ合うだけのシーンでしたが、急遽脚本が変更されたことによるものでした。なぜこのような変更が起こったかというと、GHQ(連合国総司令部)の検閲がきっかけです。検閲というと削除することがふつうのように思えますが、どのような経緯で入ることになったのでしょう。

当時、アメリカではキスは自由と民主主義の象徴と考えられていました。日本を占領したことで、日本人に対する意識改革を狙っていたアメリカは、キスシーンを見せることで、日本人が欲望や感情を堂々と表に出せるのではないかということで演出が変えられたそうです。

演じたふたりは、さすがに本当にキスするのはまずいと思ったらしく、口と口の間に小さなガーゼを挟んでいたとのこと。さすがに本人たちにしてみたら、抵抗があったのかもしれません。

漫画『おそ松くん』の六つ子は、フグの毒で死んでいる

2015年にリメイク版の『おそ松さん』が放送されて話題となった赤塚不二夫の漫画『おそ松くん』。もともとは1962年に「週刊少年サンデー」で連載が始まり、その後、長年にわたって断続的に掲載が続けられた人気作品でした。『おそ松くん』といえば、主人公となる松野家の六つ子が印象的ですが、実は作品中で、彼らが全員亡くなったと語られるシーンがあります。

これは、1988年に「あのキャラは今?」という企画で赤塚不二夫が描いたもので、『おそ松くん』の登場人物、チビ太が、おそ松たちはふぐ料理を食べて中毒になり亡くなったと語っています。

また、この話の中では他のキャラクターも亡くなっていることと、その死亡理由をチビ太が説明しています。たとえばイヤミは歯槽膿漏で死亡、ハタ坊は頭につけていた旗に雷が落ちて死亡、トト子はダイエットに失敗したことから拒食症になり死亡しています。また、漫画の登場人物ではありませんが、作者の赤塚不二夫も自殺したとも描かれています。

もちろん、これはギャグ漫画であるため、このように亡くなったとはいえ復活していますし、当然作者本人である赤塚不二夫も自殺していません。

発売されてから13年間、誰もクリアできなかったファミコンゲームがあった

1980年代にブームを巻き起こしたファミリーコンピュータ。数々のソフトが発売され、中には心に残る名作、現在もシリーズが出される人気作品もありました。しかし、当然、ひどい作品も多く発売されています。そのひとつがトーワチキというメーカーが1987年に発売した『エルナークの財宝』というゲームです。これは、内容がつまらないとか、グラフィックがひどいといったことよりも、難易度が非常に高く、何をすればいいのかがわからないという理由で、ひどいゲームとして語り継がれています。

このゲーム、アクションゲームではありながら、さまざまな謎を解かないといけませんが、ゲームを始めてすぐの1面の謎の難易度が非常に高く、どれだけ進んでも同じ背景の画面が繰り返されるだけになってしまい、この時点で多くの人を挫折させてきました。

そして、たとえ1面クリアをしたとしても、ラスボス手前に現れるボスを倒すためにどうすればいいのかがわからず、ここでもプレーヤーを悩ませました。そして、最終的に、あるパラメータを一定の値にしなければ倒せないことが判明したのは、なんと発売から13年たった2000年頃のこと。このクリアした人がついに出たというニュースは、当時のネット界を大きく騒がせたそうです。

世界初のプラスチックは、ビリヤードの球の材料に使われた

プラスチックが発明されたのは1869年、アメリカの印刷業者ジョン・ハイアットによってでした。ニトロセルロースに樟脳を混ぜることでプラスチックの一種、セルロイドを作りあげたのが最初です。実はこのセルロイド、当初はビリヤードで使われるボールの原料として開発されたものでした。

というのも、その頃のアメリカではビリヤードがブームで、ボールの生産が追いつかない状態でした。当時のボールは貴重な象牙を原料としていたことから、世界的に象牙不足に陥ったのが大きな原因だったようです。そこでビリヤードのボールを生産していた会社が、象牙に代わる素材を、1万ドルの懸賞金をかけて公募しました。それに応募されたのが、セルロイドだったというわけです。

ただ、このセルロイドが人類初のプラスチックと言われていますが、ニトロセルロースを化合するときに使われるセルロースが天然の素材であるということから、厳密には人工的に作り出されたプラスチックと言い難いということで、1909年にアメリカの化学者ベークランドが人工的に作り出したフェノール樹脂が世界初のプラスチックであるという説もあります。

かつて、海で捕獲したタコの大きさを競うスポーツがあった

1960年頃の太平洋の北西部では「タコレスリング」なるスポーツが人気だったそうです。これはダイバーが海に入ってタコを捕まえてきて、そのタコの重さに応じて得点が入るというもので、酸素ボンベを使用しなかった場合はボーナス点が入るなど、特別なルールもあったそうです。

1963年には世界選手権も開催されています。観客も5000人ほど集まり、またテレビ中継もされていたことから、相当な人気のスポーツだったと考えられます。この大会ではおよそ100名の選手が参加し、小さいものは1.8kg、大きいものは25kgものタコが捕らえられました。これらのタコは一部はリリースされたものの、選手が食べたり、地元の水族館に引き取られたそうです。

しかし、海の中でタコと争うことが危険であることが問題視されたのか、後にこのスポーツはアメリカでは法律で禁じられてしまい、今では知る人ぞ知る存在になってしまいました。

ジェットコースターは、前の席より、後ろの席のほうが怖い

遊園地の花形であるジェットコースター。あのスリル感がたまらないという人も多いのではないでしょうか。このジェットコースターについて語るにあたって、よりスリルを味わえるのは前の席か、後ろの席かという点が問題になりますが、実は後ろの席のほうがスリル度は高いようです。

というのも先に前の車両が山を下っていくため、後ろの車両はそれに引っ張られる形になります。その分、加速度は強くなり、グンと引っ張られる感じや、ふわっとする浮遊感もそれに比例して強くなっていくからです。

また、コースターの揺れも後ろのほうが強くなるようです。物を揺らしたときに動く幅は、近くよりも遠くのほうが大きくなります。前の座席が最初に感じる振動は、後ろの座席だとそれよりも大きくなって伝わっていきます。それが恐怖を感じさせる一因になるようです。

ジェットコースターが好きでたまらない人は、なるべく後ろの席を選んでみましょう。より興奮できるはずです。

アルジェリアとナイジェリアの国名の由来は、まったく違う

アフリカ北西部に位置する2つの国、アルジェリアとナイジェリア。「アル」と「ナイ」という名前がついていることから、語源的に何か関連性があるのではないかと思う人もいるかもしれませんが、実は「アル」「ナイ」はもちろん、「ジェリア」の部分も一切関係がないようです。

アルジェリアの国の名前の由来は、アラビア語で「島々」という意味の「アル・ジャザイール」という言葉から来ています。これはもともとアルジェリアの首都アルジェが、地中海に浮かぶ4つの島々の上に建設されたことに由来します。

対してナイジェリアの国の名前は、国内を流れる川に由来します。「ニジェール川の国」という意味で、さらに、そのニジェールは「大きな川」を指しています。

また、独立したのもアルジェリアはフランスから、ナイジェリアはイギリスからと歴史的背景も違います。名前が似ているのは単なる偶然でしかないようです。

アニメ『ドラゴンボール』の悟空のせりふ「オッス、オラ悟空」は、野沢雅子のアドリブ

声優・野沢雅子がアニメ『ドラゴンボール』で演じた孫悟空による「オッス、オラ悟空」のセリフはもはや彼女の代名詞になっていますが、実はこのセリフ、原作となる鳥山明の漫画の中には一度も登場しません。

これは、マイクの前に立っていた野沢が冗談のつもりで「オッス、オラ悟空」と言ったものがスタッフの耳に入り、これを気に入ったことで予告編の決めフレーズにしようと使われたもの。放送も13年続いたことから、悟空の決めゼリフとして知られるようになっていきました。ちなみにアニメの中で実際に悟空が使ったセリフは、「オラ悟空です」といったように礼儀正しいものばかりだそうです。

ちなみにこのような、アドリブから誕生した決めゼリフは他のアニメでもあるようで、たとえば『ドラえもん』の自己紹介「ぼく、ドラえもん」は、かつてドラえもんの声を演じていた大山のぶ代のアドリブだったそうです。原作ではドラえもんは自分を「オレ」と呼んでいましたが、子どもが見るアニメとしてふさわしくないということから、大山がアドリブで変更したそうです。

ビール腹の原因は、ビールではない

ビールが好きな人にとってビール腹は悩みのタネでしょう。太りたくないからついビールを避けてしまうという人も少なくないでしょう。実はあのお腹、「ビール腹」と呼ばれているものの、ビールそのものが原因というわけではないようです。

では、なぜあのようなお腹になるのかというと、ビールではなく、おつまみや食事が原因だからです。お酒を飲みながら食べると、通常の食事よりも脂肪がつきやすくなるため、ビール好きにあのようなお腹の人が多いというわけです。

また、お酒を飲むことで、体はアルコールを分解するために血液中の糖分を消費します。そうすると血糖値が下がり、脳がお腹が空いていると勘違いして、締めにラーメンなど、何かがっつりしたものを欲してしまいます。これももちろん太る原因になるので要注意です。

ビールなどのアルコール由来のカロリーは、摂取してもすぐに消費されるため、飲み過ぎるだけで太るということはありえないそうです。もし太りたくないのであれば、カロリーの低いナッツやチーズといったおつまみを一緒に摂ると良いとされています。

独立してたった2日で無くなった国がある

歴史上、さまざまな国が誕生し、現在に続く国もあれば、滅びていった国もありました。そんな中、驚くことに独立してからわずか2日後に消滅した国が中央アメリカにあります。

その国の名前はアイレク共和国。ニカラグアとコスタリカの間にあった面積が440平方km、日本で言うと種子島とほぼ同じぐらいで、人口は5000人ほどの小さな国です。この地域は1990年にニカラグア政府によって自然保護区に指定されたことにより、森林の伐採やワニの捕獲が禁止されました。しかし、ワニの革の輸出などにより生計をたてていた住民たちはそれに納得がいかず、1995年6月26日に独立を宣言しました。

しかし、ニカラグア政府がそれを許さず、2日後に共和国を鎮圧、軍により占領されてしまいました。ちなみに独立日にアイレク共和国は国連に国として承認するように手紙を出して訴えましたが、その手紙が国連本部に届く前に国が消滅してしまいました。

ただ、現在でもこの地域の人々の独立の気運は高く、今後再び独立を宣言する可能性もあるかもしれません。

NHKでは1970年代以前の番組のVTRは、ほとんど残っていない

日本のテレビ放送が始まったのは1953年。それから70年以上、さまざまな番組が放送され、現在では各家庭で番組をレコーダーやDVDなどに保存できるようになりました。一般家庭でさえ色々な番組を保存しているのだから、テレビ局、特にNHKには膨大なビデオが残されているのではないかと思われるかもしれません。しかし、NHKで実際にすべての放送が残されるようになったのは1981年になってからのことで、それまでに放送された番組の多くは保存されていません。

なぜ、残っていないのかというと、当時の番組収録に使われていたVTRの価格が非常に高かったからだそうです。1950年代、録画に使われていたVTRの価格は1本で十数万円もしました。この額は当時のサラリーマンの年収と同じぐらいで、これだと番組を放送するたびにVTRを残していては、とても予算が足りません。そこで放送が終わったVTRは一度映像を消去して、別の番組収録に使用することでVTR代を節約していたというわけです。

そのため、大河ドラマも初期の作品はほとんど残っておらず、『NHK紅白歌合戦』も1962年の第13回以前のVTRは一切保存されていません。当時の経済事情とはいえ、貴重なVTRが現在、視聴ができないのは残念なことです。

ニンジンはもともと、紫色だった

ニンジンといえば、鮮やかなオレンジ色をイメージされる人が多いはずです。実際、店に並んでいるニンジンもそれ以外のものはほとんど見ません。しかし、かつてニンジンは白いものや紫色のものが主流でした。

オレンジ色のニンジンが誕生したのは諸説ありますが、17世紀頃と言われています。現在でもオランダ王室の座についている王家「オラニエ=ナッサウ家」の「オラニエ」という名前はもともと「オレンジ」という意味があります。そのためオレンジ色はオランダで王家をイメージする色とされています。そんなオランダ王室に敬意を込める意味で、オレンジ色のニンジンは作れないかということで誕生させたそうです。

もともとは北アフリカで突然変異で出現した黄色いニンジンをオランダの科学者たちはさまざまな方法で品種改良を行い、苦労の末、生み出すことに成功しました。そこまでして王家に対しての尊敬の念を持っていたということでしょう。

ちなみにオレンジ色以外のニンジンは現在でも販売されています。紫色のものはアントシアニンが含まれていて、肥満予防や冷え性対策、赤いものはリコピンが豊富なため、老化防止や肌の保全など、色によってさまざまな効果があるようです。

人間の体内時計の周期は、およそ25時間

ちゃんと寝ているにもかかわらず体が不調だという人もいるかもしれません。それもそのはず、1日の時間は24時間ですが、われわれ人間が持つ体内時計の周期はそれより1時間長いおよそ25時間です。体の疲れが取れない人は、この1時間のズレをうまく調整できていないというわけです。

人間は、時間がわからない環境で生活していると、寝付く時刻と目が覚める時刻が1日あたり1時間ほど遅れていくということが実験で確認されています。それを1日24時間周期にどのように合わせているかというと、生活の環境における刺激を受けているからで、そうすることで少しずつ体内時計が修正され、24時間の生活を送ることができるようになります。その刺激とは具体的に何かというと、一番大きいのは太陽の光だそうです。また、食事や運動、通勤通学といった行動も関わってきます。すなわち、朝、起きてから窓を開けて日光を浴び、食事を取って学校や会社に行く、それだけでうまく調整ができます。

この修正がうまくいかないと、体に不調をきたしかねません。もし、調子が悪いようなら、一度朝方生活に戻すなど、いろいろと見直してみてはいかがでしょうか。

スイスでは、金魚を1匹だけ飼うのは、法律違反

海外には、動物愛護の意識の高さから、ペットに関するさまざまな変わった法律があったりします。そのひとつにスイスで定められた金魚に関する法律で、金魚を1匹で飼ってはいけないというものがあります。

もともとスイスではペットに対する愛護精神が他の国と比較しても特に強いことから、ペットに関してさまざまな取り組みを行っています。この金魚に関する法律もそのひとつで、正確には金魚だけでなく、セキセイインコやモルモットなどといった動物も対象となります。これらの動物は普段は群れで生活していて、それを群れから引き離す形で1匹だけ飼うのは動物虐待につながるということで2008年に制定されました。

そうなると、もし、どちらかが死んで1匹だけになったらどうするのかという疑問が出てきますが、その場合は同じぐらいの年齢の新しいパートナーをレンタルしてくれる業者があるそうです。残った1匹が亡くなったときはパートナーを業者に返せば良いわけですから、法律に違反することはありません。

飛行機の女性客室乗務員の濃い化粧は、わざと

飛行機の女性客室乗務員の顔を見ると、化粧が濃い目に思える人も多いのではないでしょうか。実はその通り、普段より濃い目の化粧をしているそうです。では、その理由は何でしょう。

客室乗務員はお客さんに対するサービス業務だけでなく、飛行機内でさまざまな作業を行うために忙しく動き回る必要があります。そのためフライト中に化粧を直す時間はほとんどありません。そこで化粧を濃い目にすることで落ちにくくして、長時間対応できるようにしているというわけです。

また、飛行機の中は外に比べて暗く、濃い化粧をしていないと体調が悪いと思われかねません。そう思われると、乗客に不安を抱かせる可能性もあり、そうとは受け取られないようにするための工夫でもあるということです。

客室乗務員は他にも、身だしなみに関する厳しい決まりがあります。たとえば派手な髪色が禁止されていたり、ネイルの色や爪の長さも細かく規定されているなど。こんな細かい決まりごとが隠されているとはちょっと驚きです。

トレビの泉に投げ込まれるお金の額は、年間1億円以上

ローマの観光名所、トレビの泉。背中を向けてコインを投げ入れた人はもう一度ローマを訪れることができるという伝説があることから、多くの観光客が泉にコインを投じています。では、どれぐらいの金額のコインが泉の中にあるのでしょうか。

実は、1年間で最大100万ユーロ、日本円でおよそ1億6000万円にもなるそうです。ここには毎日数千人もの観光客が訪れており、その多くがコインを投げ入れることを考えると、不思議ではない額かもしれません。

このコイン、回収された後はどうなるかご存知でしょうか?実は、半分がローマ市の観光収入となり、残り半分はカトリック教会系の慈善団体へ寄付されるそうです。以前は慈善団体へ100パーセント寄付されていたらしいのですが、財政難だったローマ市がそこに目をつけて半分持っていくようになったとか。

ちなみに、コインを投げ入れる枚数で叶う願い事が変わるそうです。2枚入れると大切な人とずっと一緒にいることができる、3枚入れると今の恋人や夫・妻と別れることができる、と言われていて、そのためか多めにコインを投げ入れる人も多いそうです。こう聞くと、なかなかうまい商売に思えてきますね。

三菱鉛筆は、三菱グループの会社ではない

小学校のときに三菱鉛筆の鉛筆を使っていた人も多いことでしょう。その三菱鉛筆ですが、三菱グループの会社と思っている人もいませんか。しかし、調べてみると、実は三菱グループ、及び旧三菱財閥とは一切無関係の会社であることがわかります。

三菱鉛筆が創業したのは1887年のことで、眞崎仁六(まさき・にろく)という人物が眞崎鉛筆製造所なる会社を開いたのが始まりとされています。現在の三菱鉛筆の社名になったのは1952年ですが、三菱というブランド名を使ったのは1903年のことで、同時におなじみのロゴマークも採用されています。なぜ三菱という名前にしたかというと、当時販売していた鉛筆に3種類の濃さの芯があったことと、眞崎仁六の家の家紋が「三鱗(みつうろこ)」で、それをロゴマークにと図案化したものが、3つの菱形のマークになったことから、「三菱」という名前になったそうです。

それだと三菱財閥などのパクリにはならないのかと思われるかもしれませんが、実は三菱鉛筆という名前とマークが商標登録されたのは、三菱財閥よりも10年前で、三菱鉛筆のほうが先だったというわけです。

古代ローマ時代、兵士の給料は塩で払っていた

調味料として欠かせない塩。古代ローマでは調味料としてだけではなく、お金の代わりとしても使われていました。そして実際に兵士に給料を塩で払っていた時代もあったそうです。

というのも、当時は塩は非常に貴重な存在でした。古代ギリシャでは奴隷を取引する際は、奴隷の体重と同じ重さの塩を対価として払っていたそうです。それだけの価値があるため、給料として払われても、何もおかしくないというわけです。

日本でも通貨としてではありませんが、塩が物々交換に使われていました。塩を作ることを生業としている人は、金銭を使わず、直接、お米などの穀物と交換していたそうです。

また、中国では塩は国を支える重要な財源と考えられていたことから、許可無しに作ったり売ったりすることが罪になったり、塩自体に重い税金をかけられていたこともあります。

今では簡単に手に入る塩が、このような扱いを受けていたのは驚きです。

シルバーシートという言葉は、現在ほとんど使われていない

電車などの公共交通機関には必ずといっていいほど優先席が設けられています。そういえばかつて、この席は「シルバーシート」と呼ばれていましたが、最近ではめったに聞くことはありません。というのも、「シルバーシート」という名前は2000年頃を境に使われなくなっていったからです。

シルバーシートには老人に座ってもらうというイメージが強くあります。しかし、体に障害を持つ人や妊婦さん、ケガをしている人にも座って欲しいという意見があったため、1990年代頃から「優先席」へと名称変更がなされていき、「シルバーシート」という言葉が聞かれなくなっていったというわけです。

ちなみにシルバーシート、高齢者が座ることからこのような名称になったと思われるかもしれませんが、実は違って、1973年に旧国鉄の中央線に初めて設置されたときの座席の色が灰色だったことから名付けられたそうです。

戦国時代、戦は秋に行われなかった

戦国時代、日本各地で多くの戦いが繰り広げられていました。その歴史を紐といてみると、秋に行われている戦いが非常に少ないということがわかります。これは当時ならではのある理由で起こせなかったそうです。

というのも、当時、戦場に出ていた戦闘員の多くは農民でした。当然、兵士よりも農業の仕事を最優先させないといけません。秋になれば米などの収穫などがあり、繁忙期であるために田畑を離れるわけにはいきません。そのため、秋は農民を集めることができず、人材不足のために、武将たちは戦いを起こすことができませんでした。

しかし、後にその裏をついて秋に戦いを起こし、領地を拡大した武将がいました。それがかの織田信長でした。彼は農民ではなく、兵士をひとつの職業として雇うことで、農業の繁忙期に関係なく戦いを起こせる軍を築きました。戦いを挑まれた国は、仕事で疲れている農民たちを駆り出さなければならないため、兵力が弱くなり、さらには国の主な収入源である米の収穫ができなくなるため、経済的にも落ち込んでいき、結果、滅びていってしまいました。

その後、信長は天下統一を目指し、勢力を拡大させていったのは皆さんもご存知の通りです。

宇宙で瓶ビールを飲むことはできない

宇宙の無重力の状態で生活することは、地上での生活に比べてさまざまな制限が出てきます。食事はもちろん、トイレ、シャワーなど、地上と同じようにはできません。食後の一杯となるとなおさらで、宇宙では瓶ビールを飲むことは不可能です。

というのも、ビールなどの炭酸を含む飲み物は、二酸化炭素を高い圧力で液体に溶かすことによって作られます。ふたを開けると泡が吹き上がってくるのは、泡が浮力によって液体の表面まで登って空中へと出ていくからです。しかし宇宙のような無重力で圧力が地上よりもかなり少ない空間において、瓶ビールなどの炭酸飲料のふたを開けてしまうと、圧力が一気に低くなるため、溶けていた泡同士がくっついていき、液体の中でひとつの泡になってどんどん大きくなっていきます。そうなると、この泡が飲み物を追い出してしまい、ビンの口から勢いよく吹き出してしまうというわけです。

ちなみに、1995年、宇宙でコーラを飲もうというプロジェクトが行われ、無重力でも飲むことができる缶コーラが開発されたことがあります。缶だとハイテクを導入すれば飲むことは可能のようです。ただ、その缶の開発には25万ドルかかったため、そう簡単に製造することはできなさそうです。

牛にシマウマのように白い縞を入れると、虫が寄ってこなくなる

牛にとって近寄ってくる虫は相当迷惑なようで、虫を振り払うことによってストレスを抱えてしまうそうです。そうなるとエサを食べる量も減ってしまうため、農家にとっては悩みの種になっています。そんな中、ある変わった実験が行われ、実際に虫が近寄ってこないという結果報告がされたことで話題となりました。

どのような実験だったかというと、黒毛の牛の表面に白い塗料をシマウマのような柄に塗るというもので、実際にやってみると、何もしていない牛に比べてシマウマ柄の牛には半分ほどの虫しか寄ってこなかったそうです。

実はシマウマは他の動物に比べて虫が寄ってこないという報告がされています。体の輪郭がわかりにくい、他の風景とのコントラストが小さくなるからではないかと考えられていますが、今回のシマウマ柄の牛にも同じ効果が出たものと思われます。

シマウマ柄の牛はその実験中、虫を振り払う回数が格段に減り、ストレスも軽減されていたようです。もしかしたら今後、牧場で見られる牛のほとんどがシマウマのような柄になっているかもしれません。

静岡県藤枝市では、朝にラーメンを食べる文化がある

朝からラーメンを食べるという人は少ないでしょう。起きたばかりの体にあれだけのヘビーな食べ物を胃に入れることは相当きついと思われます。しかし、静岡県藤枝市では朝からラーメンを食べるという独特な文化があります。

なぜ朝にラーメンを食べるのでしょう。藤枝市は県内有数のお茶の産地であり、古くからお茶の取引で早朝から仕事をする人が多く、作業を終えて一息ついた労働者たちが、仕事帰りの腹ごしらえにと開店前のラーメン屋に行列を作って待っていました。それを見た店主が、だったら営業時間を早くすればいいじゃないかということで早朝ラーメンを提供したのがはじまりとされています。

市内には多くのラーメン店が朝から営業をはじめています。藤枝市の朝ラーメンは温かいラーメンと冷たいラーメンがメニューにあるのが特徴で、どちらもつるりとした喉越しの麺を使い、脂が少ない魚介系の醤油味のさっぱりとしたスープを使っているため、朝から食べても胃がもたれないということで好評だそうです。

もし藤枝市に来ることがあれば、朝からラーメンにチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。

感染すると、頭が悪くなるウイルスがある

2014年、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学医学部とネブラスカ大学リンカーン校による研究チームが、あるウイルスを発見し話題となりました。それは脳に感染すると頭が悪くなるというウイルスです。

これは本来、海藻などに感染するATCV-1ウイルスというもので、人間には一切害を及ぼさないと考えられていましたが、被験者の体からこのウイルスが発見された人を対象にした実験によると、感染していた人は他の人に比べて空間を認識する能力や目で見るものを判断する能力が低いことがわかりました。また、違う実験でこのウイルスをマウスに感染させて観察をしたところ、迷路を解くのに時間がかかったり、迷路でさまよっている間に新しい通路などを設置しても気づかないといった影響が見られました。

このウイルスがどのようにして人間に感染するかは、まだはっきりとわかっていないようです。一刻も早い解明が待たれます。

ナマケモノは、水泳が得意

いつも木の枝にぶらさがっているナマケモノ。その名の通り普段からずっと怠けて、動きも遅いというイメージが強いでしょう。しかし、そんなナマケモノも泳ぎが得意であるということは、あまり知られていないかもしれません。

普段はおっとりしているナマケモノですが、水の中では木の枝にいるときよりも数倍のスピードで動くことができます。さらに、体内に食べた葉っぱが発酵してできたガスが多く蓄積されているため、水の上でぷかぷかと浮かぶこともできます。

水の中ではそんな動くことができるのに、いつもはなぜ動かないのかというと、ゆっくり動くことで木に擬態し、天敵であるジャガーやピューマなどの目を避けることができるからです。また、ナマケモノは体内の代謝が悪いため、運動をしすぎると体のエネルギーの量が不足し、場合によっては命を落とすこともあるそうです。あのゆっくりとした動きは、自分の命を守るためのものというわけです。

ハヤブサの最高時速は、新幹線よりも速い

日本全国を結ぶ新幹線。その最高時速は300km以上にもなります。そんな新幹線より速く空を飛ぶ鳥がいるのはご存知でしょうか。それがハヤブサです。下に向かって急降下するスピードはなんと時速389キロを記録したことがあります。

ハヤブサは他の鳥を襲うときは、一度体重をかけてその鳥を蹴り落とし、そして急旋回して落ちていった鳥をつかんで飛び去ります。その急降下するとき、ハヤブサは重力を利用して加速するため、普段飛んでいるときを上回るスピードで飛ぶことができます。その最高時速が400km近くにもなったというわけです。

ちなみに、新幹線で最高時速を記録していているのは東北・北海道新幹線の「はやぶさ」です。この名前の由来は先程挙げた鳥のハヤブサです。鳥類の中でもっとも速いスピードで飛ぶハヤブサと、国内最高時速で走る列車とのイメージが合ったことから名付けられたそうです。

恐竜の体の色が何色だったか、ほとんど解明されていない

今からおよろ2億3000万年前から6600万年前まで生存し、脊椎動物界の頂点に君臨していた恐竜。今までの研究によりさまざまなことが解明されてきましたが、実はあることに関して、まだ明らかになっていない点があります。それは恐竜の体の色です。

われわれが図鑑などで見てきた恐竜の絵の体の色は想像上のものでしかありません。かつては恐竜は変温動物のイメージが強かったため、トカゲなどの体の色を参考にして、地味な色使いで描かれてきましたが、体に毛を生やしていた恐竜がいたということがわかってきたため、鳥に近い色使いで描かれることも増えてきました。

最近では分析が進み、毛が生えていた何種類かの恐竜だと、残された毛の部分を顕微鏡で観察した結果、一部の恐竜だけではありますが、その色が判明しています。例としてミクロラプトルという恐竜は、玉虫色に光る黒い羽が生えていたであろうと推測されています。

毛が生えていない恐竜でも、化石次第では皮膚の色素の跡が残されていることがあるため、今後の研究次第では、明らかになることもどんどん増えていくことと思われます。

パトカーにも、速度制限がある

普段はスピード違反した車を追いかけるパトカーですが、そんなパトカーでもさすがにスピードを出しすぎて運転すると法律違反になることがあるそうです。

事件現場などへ緊急で向かう必要がある場合、パトカーはサイレンを鳴らして移動しますが、その際、どれだけ急いでいても、基本的には一般道では時速80km以内で走行する必要があり、これを超えると道路交通法違反になります。

これはパトカーに限らず、けが人などを乗せた救急車や火災現場に向かう消防車も同じで、これらは緊急自動車というくくりで分類されています。その代わり緊急自動車は、一方通行の道を逆走することを許されていたり、一時停止しなければいけないところでも停止しなくてよいなどのさまざまな規則が免除されています。

ただし、パトカーがスピード違反車を追跡する場合に関しては特例として、この制限速度は適用されません。さすがにスピード違反車相手にスピードを律儀に守っていたら、捕まえることができないということで、スピードを出すことが許されているというわけです。

飛行機は、わざと衝撃を強くするように着陸することがある

例外はありますが、飛行機が滑走路に着陸する際に「ドシン」と強い衝撃がかかる場合がよくあります。このような着陸をされると、パイロットの操縦が下手なんだな、と考えがちですが、実はこれはわざと衝撃をかけてのことだそうです。

これは冬場に雪が振っていたり、滑走路が凍結しているときによくあることで、強めに着陸すると飛行機のセンサーが地上に降りたことをしっかり認識し、翼の抵抗装置やタイヤのブレーキなどの作動を少しでも早めることができるから。逆にスムーズに着陸してしまうと、センサーの認識がわずかに遅れてしまうため、その分、機体を止めるためにより長く滑走路を使うことになり、場合によってはオーバーランしてしまい、事故を起こしかねません。そうならないようにわざと強く機体を着地させているというわけです。

基本、パイロットはお客さんのために静かな着陸を心がけてはいますが、状況によってどの程度の強さで機体を地面に設置させるかを考えて操縦しているそうです。衝撃が強くでも下手というわけではないので、ご安心を。

胃薬は、わざと苦くしている

胃薬は苦いものと思っている人も多いのではないでしょうか。これは薬に含まれているゲンチアナやセンブリといった苦みの成分によるもので、わざとこの成分を入れることで薬を苦くしていて、また、この苦みがあるからこそ、胃薬としての効果があります。

というのも、この苦みが舌の味覚神経を刺激し、唾液や胃液の分泌をうながし、消化を助けてくれます。すなわち苦み自体が胃薬の存在意義ということもいえるのです。よく胃薬は苦いからオブラートに包んで飲むという人もいますが、実はそれだと苦みを感じず、胃液の分泌にも影響を与えないため、薬の意味が薄らいでしまいます。

「良薬口に苦し」ということわざがありますが、胃薬はまさにこのことわざを言い表しているのかもしれません。たとえ苦くても、胃を楽にするためと思ってオブラートを使わず飲むのが得策でしょう。

沖縄県は、NHKの受信料が安い

NHKの受信料は日本全国、どこに行っても同じと思っている人は多いかもしれません。しかしある県だけ受信料が安くなっています。それは沖縄県です。通常、地上契約のみの2カ月間の受信料は2200円ですが沖縄県は,930円、衛星放送つきの2カ月分では、他県の3900円に対して、沖縄県は3630円となっています。

なぜこのような差があるかというと、沖縄県は1972年までアメリカの統治下だったため、NHKの放送が受信できなかったことにあります。それまでは無料の民放テレビ・ラジオ局しかなく、1967年にはNHKの沖縄放送局の前身にあたるテレビ局が開局し、一部の番組は見ることはできましたが、それも受信料を払う必要がなく、無料で楽しむことができました。そういう中で沖縄が日本に復帰し、NHKが突然やってきて受信料を支払えと言われても、県民としたらなぜ払わないといけないのかということになります。そこでNHKも県民側に譲歩する形で、料金を少し安くしたというわけです。

しかし、それでも現在のところ、沖縄県の受信料支払率は50.1パーセントと、他の都道府県に比べて極端に低くなっています。沖縄県民にとっては昔からテレビは無料で見ていたものであるという意識が非常に根強いということでしょう。

江戸時代、ふんどしのレンタルショップがあった

現代日本ではドレスや着物、車、レジャー用品など、さまざまなものをレンタルできますが、江戸時代の日本にもこのようなレンタル業者が存在していました。その名も「損料屋」というもので、服はもちろん、鍋や布団といった日用品の貸出も行っていて、繁盛していたそうです。そんな損料屋で主力商品として貸し出していたのが、なんと、ふんどしでした。

というのも、当時のふんどしは非常に値段が高く、一般的な六尺ふんどしはひとつ250文、現在の価格にすると数千円ほどだったそうです。当時、給料が安かった足軽などの身分が低い武士にとって、1枚数千円もするふんどしはなかなか手を出せるものではありませんでした。そこで彼らはこぞって損料屋へ向かい、ふんどしをレンタルしていたそうです。

しかし、レンタルでもふんどしは決して安くなく、1枚50文、現在の価格で1200円ほどもしたそうです。とはいえ、普通にふんどしを買うよりは安いため、仕方なく借りていた人も多かったようです。また4、5回借りれば新品が手に入るものの、武士がふんどしを洗濯するのは屈辱的という風潮があったから、損料屋が賑わったとも言われます。

スリッパは、もともと靴の上に履くものだった

家の中の履物としておなじみのスリッパ。当然履く時は裸足、もしくは靴下を履いた状態でしょう。しかし当初、スリッパはこのような使い方を目的として発明されたものではありませんでした。

スリッパは実は日本で生まれました。明治時代初期、開国したことにより多くの西洋人が来日しました。当時、ホテルはまだなく、お寺などが宿泊施設として使われていましたが、西洋では部屋の中でも靴を履くのが当たり前だったため、宿泊客が畳の上に土足で上がるケースがよく見られたそうです。それを知った仕立て職人の徳野利三郎が、靴の上から履いても大丈夫な上履きを開発、それが現在のスリッパの原型となるものでした。

その後、日本にも西洋的な家が誕生し、畳が敷かれていない部屋も増えていきました。同時に素足の上にスリッパを履く日本人も増えていったことから、靴の上からでない、日本独自のスリッパ文化が誕生し、現在に至ります。

ちなみにスリッパという名前がつけられたのは、発明から少したってからで、当時は「上靴(うわぐつ)」と呼ばれていました。後になって足をすべらせて履くということで、英語の「スリップ」から「スリッパ」という名前になったそうです。

閻魔大王は、お地蔵様の化身

よく道端で見られるお地蔵さん。昔話にも登場し、われわれを見守ってくれている存在と思われますが、実は地獄をつかさどる閻魔大王は、お地蔵さんの化身と言われています。

平安時代末期に広がった思想の中で、人間は死ぬと必ず地獄に行くと信じられていました。そしてそこでお地蔵さん、すなわち地蔵菩薩が閻魔大王に変身して、悪いことをしていない人を救ってくれると考えられていたそうです。

ただ、一説には閻魔大王は複数いて、中には地蔵菩薩の化身ではないものもいたとも言われています。死んで地獄の裁判を受けているときに、この閻魔はお地蔵さんだと思い、なれなれしく話していたら、実は地蔵菩薩の化身ではない閻魔だったということで、そのまま地獄にいるハメになったという言い伝えもあります。

昔の楽譜の音符の形は、四角だった

音楽の楽譜の歴史は古く、現存しているもっとも古いものだと、古代ギリシャに書かれたものがあります。しかし、この楽譜は今のような五線譜ではなく、文字と記号が書かれているだけというまったく違ったものでした。

後に、横線を書いてそこから音の高さを判断できる形にして、だんだんと見てわかりやすい形へと変化していきます。最初、横線は1本だけでしたが、次第に本数が増えていき、11世紀頃には4本線になり、現代の楽譜に近い形になりました。

しかし、この頃の楽譜、すでに音符らしきものは作られていましたが、その形が現在の楕円形のものではなく、四角で描かれていました。これは当時、楽譜は植物の葦で作られたペンを使って書かれていましたが、このペン先の幅が広かったため、四角いほうが簡単に書けるからこのようになったと言われています。

次第にペンも進化していき、細い線も書けるようになってくると、四角い形が面倒になってきたのか、音符の形は丸くなっていき、現在の形へと変わってきました。もしかしたら、数百年後には、今のような五線譜は歴史上のものになっているかもしれません。

大阪府は、日本一狭い都道府県から脱却している

もっとも面積が小さい都道府県はどこでしょう。正解は香川県で、1876平方kmです。では第2位はどこか。これは大阪府で、1905平方kmと、香川県とおよそ30平方kmしか変わりません。実はこの順位、1988年までは逆で、大阪府がもっとも狭い都道府県でした。なぜ、このような逆転現象が起こったのでしょうか。

これはその年に行われた国土地理院の調査で、岡山と香川の県境がある島において、境界線があいまいであることが判明し、香川県のものとされていた部分を行政的な面積から削除をしたことが原因でした。実際の土地が消失したわけではありませんが、統計上、その面積が減ったことにより、香川県は一番小さな都道府県の座についてしまいました。

さらに追い打ちをかけたのが、1994年完成の関西国際空港でした。大阪湾に人工島を建設し、そこに空港が作られたため、その島の分、大阪府の面積が増えたことで、香川県とさらなる面積の差ができることになりました。

今後、香川県が人工島を建造すれば逆転の可能性もでてきますが、今のところそれらしき計画はまったく聞かれません。

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