よみもの|聞くトリビア(読む編)

結婚の雑学
【聞くトリビア第30話 読む編】

 

インドでは、木と結婚する樹木婚が行われていた

インドの身分制度、カースト制度が今より色濃く残っていた時代、木と結婚できるという習慣がありました。

カースト制度のもっとも上の身分となるブラーマンは兄より先に弟が結婚してはいけないという決まりがありました。しかし、弟が相手を先に見つけるということも結構あったそうで、その場合兄が結婚してないせいで弟はずっと待たないといけないハメになったとのこと。そこで兄がとりあえず結婚するという形をとれば弟も待たずに結婚できるではないかということで、木と結婚するという苦肉の習慣が誕生したのです。

今はもうこのような制度は残っておらず、弟も兄のことを待たずに結婚できるようになったそうです。

結婚式に雨が降るのは、実は縁起がいい

結婚式の日が雨だと、せっかくの記念の日に…とテンションが下がると思われますが、実は海外では縁起がいいものとされているのです。

たとえばフランスでは結婚式の雨は神様が遣わしてくれた天使とされ、新郎新婦の一生分の涙を神様が代わって流してくれていると考えられています。

中国では、雨を司る伝説上の龍が結婚する2人に恵みを与えた証として雨を降らせるという言い伝えがあります。かつては結婚式の日に雨乞いをする習慣もあったとか。

他にもイタリアやハワイ、チベットにも雨が降ると幸せになると言われています。ですので、雨が降ったとしても落ち込まずに、2人を祝福してるんだと前向きにとらえましょう。

神前結婚式をはじめたのは大正天皇

神前結婚式は古くから続く日本の伝統だと思っている人が多いかもしれませんが、実は意外と歴史は浅いのです。その始まりは明治33年、当時皇太子だった大正天皇の婚礼の儀で、皇居内の賢所(かしこどころ)の神前で行われました。

明治維新よりも前の時代には、天皇家の宗教儀式は仏式だったのです。神前で行われた皇太子の婚礼の儀を記念して、現在の東京大神宮では一般の人々に向けた神前結婚式を創始し、これが世の中に広まっていきました。

日本初の新婚旅行をしたのは坂本龍馬

1866年、寺田屋事件で傷を負った龍馬は、西郷隆盛や小松帯刀(たてわき)のすすめで、妻のお龍(りょう)とともに九州の霧島に湯治に出かけました。これが一般には日本で最初の新婚旅行といわれています。

龍馬夫婦が10日ほど滞在して傷を癒した鹿児島県の塩浸(しおひたし)温泉には、龍馬が入ったとされる湯舟が残っていたり、龍馬資料館やこの旅行をモチーフにいた記念碑も建てられています。

ただ、実際には江戸時代でも男女が一緒に旅行するということはあったようなので、坂本龍馬以前に新婚旅行をしたカップルもいるかもしれませんね。

遠まわしに彼に結婚のプレッシャーをかけることは「ゼクハラ」と呼ばれる

「セクハラ」ならぬ「ゼクハラ」。結婚情報誌「ゼクシィ」にちなむ言葉です。たとえば、家の机に何気なくゼクシィが置いてある、彼の家にわざとゼクシィを置き忘れていく、などの行為が当てはまるとされます。ただし、ゼクハラは逆効果という説もあり、上手に彼に結婚を意識させるのはなかなか難しいようです。

「結婚」の「婚」という字に、黄昏(たそがれ)の2文字目が入っているのは、結婚式が夕方に行われたため

「結婚」「婚礼」などの「婚」という漢字は、女偏に黄昏の2文字目をくっつけたものです。この黄昏の2文字目も音読みは「コン」なのですが、訓読みは「くらい」です。そして、この漢字だけで「ひぐれ」という意味があります。結婚の「婚」にこの字が入っているのは、もともと中国では結婚式は夕暮れ時から始まるという習慣だったからです。

結婚指輪を左手の薬指にはめるのは、心臓までつながる太い血管があると信じられていたから。

結婚指輪や婚約指輪を左手の薬指にはめるようになったのは、古代エジプトの時代だそうです。当時は、左手の薬指に心臓までつながる太い血管があると信じられており、心臓は愛の感情を司るものであることから、これが「愛の血管」だと考えられました。

そのため、この血管を守るためという意味を込めて、左の薬指に魔除けの指輪をはめるようになったのです。また現実的には、薬指は動きが少なく、生活の邪魔になりにくいという利点もあります。

ジューンブライドが幸せになるのは、ジューンの語源になったユノが結婚を司る女神だから

ジューンブライドは直訳すると「6月の花嫁」で、6月に結婚式を挙げることの意味でも使われます。6月を意味する英語のジューンの語源になったのはローマ神話の女神「ジュノー」です。ジュノーは結婚と女性の守護神であることから、6月に結婚する女性は幸福になるといわれるようになりました。

他にもジューンブライドが広まった理由として、ヨーロッパではこの時期気候が良いからとか、昔は5月までは農作業が忙しく、結婚が禁じられていたから、などの説もあります。

日本にジューンブライドの習慣を広めたのはホテルオークラ

6月はヨーロッパでは結婚式に適した気候の良い時期ですが、日本は雨が多い季節ですね。ジューンブライドが日本で広まったきっかけは、梅雨で売り上げが落ち込みがちなこの月を乗り切るためのホテル業界のイメージ戦略でした。

1967年頃、ホテルオークラの副社長の提案により、海外の習慣を参考に「ジューンブライド」が宣伝文句に使われたのです。その結果、ジューンブライドという言葉は日本でもすっかり浸透しましたが、統計的には今でも6月の挙式はそれほど多くないようです。

ハワイでは、髪にハイビスカスなどの花を飾る位置で、結婚しているか分かる

ハワイに行くと、ハイビスカスなどの花を髪に飾っている人を見かけます。実はこの花の飾り、未婚の人は右に、既婚の人は左にさすという決まりがあります。また、女性だけでなく男性も花をさします。

なお、フラダンスのダンサーが踊るときなどはこのルール通りではなく、統一感を大事にして右側に揃えるということがあるそうです。

結婚しているカップルの長寿記録は110歳と104歳

この記録を持つのは、2020年にギネスブックに認定されたエクアドルのフリオさんとワルドラミナさんの夫婦。夫のフリオさんは第一次世界大戦が始まる前に生まれています。

2人は親族の反対を押し切って結婚、79年間の結婚生活で5人の子ども、11人の孫、21人のひ孫、9人のやしゃごをもうけました。夫婦円満の秘訣は「愛と成熟、互いへの尊敬」だそうです。

3段重ねのウェディングケーキの一番上は、1年後に夫婦で食べる

ウェディングケーキは3段重ねのものが一般的ですが、それぞれの段に意味があります。まず、一番下の段は結婚式に参列した皆で食べます。真ん中の段は、どうしても結婚式に参加できなかった友人などに、幸せを分かち合うために配ります。

そして、一番上は、1年後の結婚記念日に、夫婦の絆を確かめ合うために夫婦で食べます。ただ、これはイギリスの習慣で、イギリスの伝統的なウェディングケーキは、ドライフルーツを使って固く焼き上げたもので、また周りはクリームではなくシュガーコーティングされています。

ですから、1年経っても食べられるというわけ。今でも上段は1年後の結婚記念日にはもちろん、最初の子どもが生まれた日に食べるという風習が残っているそうです。

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