よみもの|聞くトリビア(読む編)

時間の雑学
【聞くトリビア第29話 読む編】

午前0時はあるが、午後0時はない

「午前」「午後」の呼び方は、明治5年に出された「太政官達(だじょうかんたっし)」という内閣からの通達で定義されました。この中に、時刻の呼び方の表が載っているのですが、真夜中は「午前0時」「午後12時」という2つの表現が書かれているのに対し、正午は「午前12時」という表現しか書かれていないのです。つまり、「午後0時」という表現が定義されていないのです。

実生活では「午前12時」という表現では昼なのか夜なのか誤解を招きやすく、「午後0時」と言った方がわかりやすい気はしますが、定義上は「午後0時」は存在しない時刻なのです。

 

「秒」いう漢字とは稲の穂先を意味する

「秒」いう漢字は、「のぎへん」に「少ない」と書きます。のぎへんは、穂を実らせた穀物をかたどったものだとされています。そして、のぎへんに「少ない」という字がつくことで、稲の穂先の細くなっている部分を表します。

この部分は微細であるということから、小さい時間の単位である「秒」を指して使われるようになったとされます。

『4分33秒』という曲は、何も演奏しない

『4分33秒』は、アメリカの作曲家ジョン・ケージが1952年に発表した曲です。初演の楽譜によると、第1楽章33秒、第2楽章2分40秒、第3楽章1分20秒の3楽章からなり、タイトルの「4分33秒」は曲全体の長さを表します。

ところが、4分33秒の間、演奏者はいるのですが何も音を奏でません。各楽章はピアノのふたを開けると始まり、閉じると終わるという前代未聞の曲なのです。
しかしながら、何も演奏しなくとも、聴衆にはなんらかの会場の雑音などが聞こえてきます。

このような体験を通して、人間と周囲の環境との関係性を問いかける曲として、芸術の歴史において重要な意味を持った作品だとされています。

この曲には「第2番」も存在します。タイトルは『0秒00』。しかも初演は1962年、ケージ自身によって日本で行われました。ケージがペンで紙に書いた音が増幅されたノイズが会場内に響いた、というのですが、一体どんな音だったのでしょう?

「秒」を英語で「second(セカンド)」というのは、「分」に次ぐ単位だったから。

英語でセカンドには「2番目の」という意味があります。これが、時間の単位「秒」を表すようになったのは、「分(ミニット)」に次ぐ単位だとされたからです。昔は「セカンド・ミニット」という呼び方もされたそうなのですが、いつしか「セカンド」だけで秒を表すようになりました。

うるう年だけでなく、うるう秒もある

うるう秒は、地球の自転によって定義される世界時と、世界各地の研究機関におよそ200台ある原子時計を平均した「国際原子時」と呼ばれる時刻のわずかなズレを修正するためのものです。

世界時と国際原子時を合わせるために、数年に1度、1秒程度挿入したり、逆に削除したりするうるう秒が実施されます。直近では2017年1月1日、午前8時59分59秒のあと1秒間のうるう秒が挿入され、8時59分59秒、59分60秒、9時0分0秒と推移しました。

天気予報で「くもり一時雨」といえば、雨が降る時間は4分の1未満

天気予報で聞く言葉「一時」と「時々」は、気象庁では次のように定義しています。まず、「一時」は、ある現象が連続的に起こり、その現象が起きる期間が予報期間の4分の1未満のとき。つまり、「一時雨」は、連続的に雨が降り、雨が降る時間は4分の1未満ということです。

一方、「時々」は現象が断続的に起こり、その現象が起きる時間の合計が予報期間の2分の1未満のとき。つまり、「時々雨」は、断続的に雨が降り、その時間の合計は2分の1未満ということです。

日本でもかつてサマータイムが採用されていた

サマータイムは夏の間、時計の針を進める制度ですが、日本でも短い期間ながら採用されていた時期があります。導入されたのは1948年、日本がまだ終戦後の占領下にあった時代です。当時、電力不足を緩和するため、GHQ(連合国軍総司令部)の指示でサマータイムが導入され、時刻が1時間早められました。

しかし、その後朝鮮戦争の特需などがあり、忙しい職場が多かったのか、サマータイム中、始業時刻は早くなるのに、終業は変わらないという人が多かったようです。
そのため、国民の間に反発が広がって、わずか4年で廃止されたのでした。

ヨーロッパではサマータイムが廃止される

ヨーロッパでは長らくサマータイムが採用されていましたが、2019年、欧州議会がこれを廃止する法案を可決しました。サマータイムで生活時間を変えるのは健康に悪い、省エネ効果は乏しい、などの意見を踏まえた決定でした。

ただ、EUでは2021年を最後にサマータイムを廃止する予定だったのですが、新型コロナウイルスの流行への対応が優先されたため、廃止に向けた手続きが進まなくなってしまいました。そのため、本当に2021年が最後になるかはまだ分かっていません。

「時は金なり」はベンジャミン・フランクリンの言葉

ベンジャミン・フランクリンはアメリカ合衆国建国の父の一人で、避雷針を考案するなど科学者としても活躍しました。そのフランクリンが、『若き商人への手紙』という著書の中で、当時の若い社会人に向けて書いた言葉が「タイム・イズ・マネー(時は金なり)」です。

日本では「時間をお金のように大切にしよう」という比喩的な表現として捉えられることも多いですが、実際にフランクリンが意図したところは、稼げるチャンスを失うような機会損失をしてはいけないという意味の、直接的なお金に関する教訓だったようです。

最近のトイレは座っている時間で大か小かを自動で判断している

TOTOの最新のトイレの場合、1回につき大は5.5リットル、小は4.5リットルの水が流れます。そして、洗浄ボタンを押すと自動で大と小を区別して水を流します。

では、どうやって大と小を区別するかというと、センサーで座った時間を検知しているのです。30秒以上座っている場合は大とみなすそうです。

中国では、太陽が昇って間もなく、お昼のニュースが放送される地域がある

中国は東西に広い大きな国土を持ちます。東と西で経度差は60度以上あるため、4つの時間帯が設定されてもいいはずです。

ところが、北京や上海の近くを通る東経120度線を基準とする時刻だけで、国内に時差を設けていないのです。そのため、国内の西側の地域では、東側の首都圏のお昼のニュースが、まだ太陽が昇って間もないころに放送されるということが起きるのです。

蚊取り線香の長さは、睡眠時間をもとに決められた

蚊取り線香は、「金鳥」の商標で知られる大日本除虫菊株式会社の創業者、上山英一郎(うえやま・えいいちろう)が考案しました。除虫菊を線香に練り込んだ世界初の蚊取り線香は1890年に発売されましたが、この時はまた棒状で、燃焼時間は40分が限界だったそうです。

ここでアイデアを出したのが、上山の妻・ゆきです。ゆきは蚊取り線香を渦巻型にすることを思いつき、人間の睡眠時間に合わせて6時間以上燃焼するものが試作されました。その渦巻のヒントとなったのが、とぐろを巻いていたヘビというのも有名なエピソードです。

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