『YouTube公開』土星の環は、消えることがある?
【朗読】枕を高くして眠れる雑学【聞くトリビア】
『ジェームス・ボンドというスパイが実在した!?』
『熱いフライパンには、水をかけてはいけない!?』
眠れない夜のおともに聞きたい、面白雑学動画! 驚きの雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。
こちらは動画の内容の書き起こし記事です。
音声と一緒にお楽しみください。
還暦を超える「大還暦」というお祝いがある満年齢が60歳になった人は、赤いちゃんちゃんこを着ることはさすがに少なくなったようですが、「還暦」のお祝いの風習がまだ残っています。これは、十干十二支が60年で1周するため、自分が生まれた年の十干十二支に戻るということから、「暦」が「還る」ということに由来し、「還暦」と呼ばれています。実は、これを上回る長寿のお祝いに「大還暦」というものも存在します。 「大還暦」とは、満年齢が120歳になった人に対して行われるお祝いです。ただ、このお祝いを迎えた人は、確認できる範囲では現在のところフランスのジャンヌ・カルマンさんただ一人であり、まずほとんどの人は体験できないお祝いだといえます。また、還暦のときの赤いちゃんちゃんこのような、決まったしきたりも特にありません。長寿の象徴である金色や新たな始まりを意味する白色のものをプレゼントすると良いということですが、誰が決めたのでしょうか。 ちなみに、さらにこの上のお祝いに「天寿」というものもあります。これはなんと250歳のお祝いだそうですが、当然このお祝いを迎えた人は誰一人としていません。 |
シャンパングラスの底には傷がついているシャンパンをグラスに注ぐと、きれいな泡が立ち、これから飲む人の気分を盛り上げてくれます。しかし、実はシャンパンそのものの性質だけでは、あれほどたくさんの泡は立ちません。実は、グラスに施されたある工夫によって、あのような美しい泡が生まれているのです。 その工夫とは、グラスの底につけられた、見えないほどのごく小さな傷。傷をつけることで、その内側に微細な凹凸が生まれ、そこが泡の発生源となります。滑らかな表面に比べて、凹凸があると泡が発生しやすくなるという性質を利用したアイデアです。 ただ、最近ではシャンパン本来の香りや味わいを楽しんでもらうため、傷がつけられていないグラスも使われるようになっています。泡が立たないからといって、シャンパンの質が悪いというわけではありません。泡はあくまで美味しく飲むための演出であるため、その点を気にしすぎないほうが良いかもしれません。 |
ゾウは、死んだ子どもを土に埋めるインド北部、ベンガル地方で生息するアジアゾウがとったある行動が報告され、話題となりました。それは、死んだ子どものゾウを土の中に埋葬したというものです。 これは、アジアゾウの子ども5頭の死骸が、畑の排水溝に仰向けの姿勢で埋められていたという事例で、親のゾウが亡くなった子どもを引きずって運び、上から土をかけたのではないかと考えられています。ただ、埋葬されていたのは子どものゾウばかりで、大人のゾウは見当たりませんでした。おそらく、大人のゾウは体重が重いため、運ぶのが難しかったのではないかと考えられています。 実はこの行動、アジアゾウだけでなくアフリカゾウにも見られ、死骸の上に草や木の枝、土などをかぶせ、その後もまるで墓参りのように何度もその場を訪れる様子が確認されています。 このように、わざわざ死骸を運び、埋葬するという行動は、人間以外の動物で極めて珍しいとされています。ゾウには、仲間や子どもを思いやる高度な感情が備わっているのかもしれません。 |
かつて四角い土俵があった大相撲の取組が行われる土俵といえば、誰もが丸い形のものを想像するでしょう。ところが江戸時代の土俵の形は丸だけではありませんでした。なんと四角い土俵があったのです。 さらにいえば、当初は土俵という存在そのものがありませんでした。それまでの資料には土俵に関する表記がなく、1660年頃になってようやく浮世絵に土俵が描かれるようになりました。ただ、この頃の相撲は細かいルールが定まっておらず、その曖昧さは土俵の形にも表れていました。その時期に生まれたのが四角い土俵でした。また、前相撲などの儀式では八角形の土俵を使うこともありました。 ただ、角がある土俵では、力士が隅に追い詰められてしまった時点で勝負が見えてしまいます。一方、丸い土俵であれば隅がなく自由に動くことができ、勝負がより白熱するといった理由から、次第に丸い土俵に移行していったといわれています。 とはいえ、四角い土俵も完全になくなったわけではありません。岡山県勝央町では毎年、四角い土俵を使った子どもたちによる相撲大会が開催されています。日本相撲協会によると、現在残っている四角い土俵は、日本でこの勝央町のものだけだそうです。 |
ピンポンダッシュで逮捕された人がいる子どものいたずらとして定番の「ピンポンダッシュ」。中から人が出てくる前にチャイムを押して逃げるスリルが楽しいのか、現在でもよく行われているようです。しかし、2022年には、ただのいたずらのつもりで行ったピンポンダッシュにより、子どもたちが逮捕されるという事件が起きました。実はピンポンダッシュは立派な犯罪だったのです。 法律上、インターホンを鳴らすために住居の敷地内に入った場合には住居侵入罪、都道府県によっては迷惑防止条例違反、さらに会社の事業所や店に対して行った場合は偽計業務妨害罪が成立し得ます。刑法上、14歳未満の子どもの場合は処罰されませんが、14歳以上が行った場合は逮捕される可能性が高くなります。また、たとえ14歳未満でも補導はされ、その補導歴もきちんと残ります。 当然、駆けつけた警察官や通報した住民に抵抗したら、暴行罪が加わることもあります。冒頭で述べた事件では、逮捕された子どもたちが住民を突き飛ばしたことが原因で、現行犯逮捕されました。軽い気持ちでやってしまいがちなピンポンダッシュですが、場合によってはその後の人生に大きな悪影響を及ぼしかねないため、絶対にしてはいけませんし、子どもたちにもさせてはいけません。 |
海外に、日本語を公用語としている地域がある日本語は海外のどこに行っても通じず、日本国内でしか通用しない、というのが一般的な認識だと思われています。しかし、そんな日本語を公用語にしている地域が、実は存在しました。それが、西太平洋に浮かぶ島国・パラオのアンガウル州です。 パラオは第一次世界大戦後、日本の統治下に置かれました。そして当時未発達だった道路などのインフラや、教育・医療などのシステムを整備し、地域の発展が進められました。また、当時多くの日本人がパラオに移住したこともあり、日本語が広まり、現地の人々も日本語を理解するようになりました。 その後、第二次世界大戦での日本の敗戦により、パラオの統治権はアメリカに移りましたが、パラオ南部に位置するアンガウル州のみ、一部の日本人が残って居住を続けました。その縁でアンガウル州では日本語が使われ続け、最終的に1982年、パラオ語、英語と並んで日本語も公用語とすることが法律で定められました。 ただし、公用語として認められているものの、現在アンガウル州で日本語を話す人はかなり少ないとのことです。ただ「アリガトウ」「ショーガナイ」など、パラオ語の中には日本語由来で、同じ意味で日常的に使われている言葉もあります。 |
沖縄のエアコンは、ヤモリが入り込まないようになっている夏場には欠かせないエアコンですが、沖縄の家電量販店で並んでいる光景を見ていると、何やら不思議な宣伝文句がつけられています。それが、「ヤモリガードつき」という表示です。沖縄県出身ではない人にとっては「何これ?」と思うかもしれませんが、実はこの「ヤモリガード」は、沖縄の人にとって非常に重要な部品となっています。 この「ヤモリガード」は、エアコンの室外機内部に装着するもので、隙間から基板部分にヤモリが這い上がってくるのを防いでくれます。実は沖縄では、ヤモリがエアコンの室外機に入り込み、基板をショートさせて壊してしまうことが珍しくありません。そこで、このような「ヤモリガード」をつけることで、故障を防いでいるというわけです。 ただ、このヤモリガードを取り付けたからといって、完全にヤモリの侵入を防げるわけではないようです。それでも、「ないよりはあったほうが良い」という考えから設けられています。 沖縄では、ヤモリは家の守り神として言い伝えられ、大切に扱われていますが、エアコンが活躍する夏場には、沖縄県民にとって悩みの種になっているのでした。 |
チューリップの花は、昼になると開き、夜になると閉じる唱歌としてもおなじみの花、チューリップ。その花の習性について詳しく知る人は、意外と少ないかもしれません。実はチューリップの花は、朝に開き、夜に閉じるという習性があります。 これは、チューリップが気温によって花を開閉する性質を持っているからで、太陽が出て気温が摂氏20度前後まで上がると花が開き、太陽が沈んで10度前後まで下がると閉じていきます。なぜこのような咲き方をするのかというと、花粉を運んでくれる昆虫が活動する昼間に花を咲かせて受粉を促し、活動しない夜間には無駄なエネルギーを使わないように花を閉じるためです。 ただ、気温によって花を開かせるため、昼間でも寒ければ開かない場合もありますし、夜間でも暖かければ開いたままになることもあります。この性質を利用すれば、チューリップの花の開き具合を見ることで、おおよその気温を推測することも可能です。「今、何度ぐらいかな?」と思ったときは、チューリップを見て確認してみてください。 |
15年に1度、土星の環が消える土星といえば、その周囲を取り巻くドーナツ状のリングがまず思い浮かぶのではないでしょうか。そんなこのリング、突然消えてしまうという不思議な現象が起こることがあります。 ただし、実際にリングが消滅するというわけではありません。土星のリングは板のような構造ではなく、無数の氷の粒や岩石が高速で土星の周囲を回っていることでリング状に見えています。その厚さはもっとも分厚い部分でおよそ1キロメートル、薄い部分ではわずか10メートルほどと、直径が12万キロメートル以上もある土星の巨大なスケールに比べるとごくごくわずかなレベルです。 そんな薄いリングを真横から見ると、まるで線のようにしか見えず、遠くからだとリングそのものを確認することも難しくなります。リングが消えてしまう現象は、地球と土星の位置関係によって起こります。地球が土星のリングを真横から見る位置にくると、リングが極端に薄く見えるため、確認できなくなるのです。また、太陽と地球の位置関係によって太陽光がリングに反射しなくなることもあり、それが原因で見えなくなることもあります。 このような位置関はおよそ15年に1度訪れるため、そのたびに、土星のリングが見えなくなります。ちなみに、もっとも最近この現象が起きたのは2025年のことで、次回は2039年に発生するとされています。 |
カバは、鼻を閉じることができるアフリカなどで生息するカバ。のんびりとした印象が強い動物ですが、実は獰猛な一面も持ち、野生のカバは近づくと非常に危険と考えられています。そんなカバは、1日の大半を川に浸かった状態で過ごしています。実はカバは水中での活動に適した体の構造を持っているのです。 まず、カバは最大で5分間、水中で息を止めて潜ることができます。その際、頭のてっぺんにある鼻の穴を閉じることができるため、水が入ることなく、水中にとどまることが可能です。 また、目や鼻、耳がすべて頭の上の部分にあることも、カバが水中で活動しやすい理由のひとつです。この構造により、体の大部分を水に沈めていても、それらを水面上に出すことができるため、陸上の危険を察知しながら水中で行動できます。 では、なぜカバはそんなに長時間水中で過ごすのかというと、それは、泳ぎが得意なだけではなく、アフリカのような灼熱の地では強烈な太陽光を避けなければ生き延びることができないからです。そのため、カバは水中にいることで体温を調節しています。ただし、夜になって気温が下がると、草を食べるために地上へと姿を現します。 |
自動販売機の高さには、日本の家が関係している現在、日本で見られる自動販売機の高さは、ほとんど183センチメートルに統一されています。これは自動販売機の製造メーカーによる業界団体が定めた高さに基づくもので、中にはそれより高いものも置かれていますが、ほとんどは183センチメートルです。なぜこの高さが主流になったかというと、日本の家の構造が深く関係しています。 というのも、かつて自動販売機は一般住宅の軒先に設置されることが多く、その軒先に収まりつつ、十分な量のドリンクを収納できる高さを検討した結果、183センチメートルが最適だと判断されたという経緯がありました。 また、日本人の平均身長が160~170センチメートルであることから、その範囲の人がちょうど手の届きやすい高さだったという理由もあります。ただ、最近では多くの人が使いやすいように、購入ボタンを低い位置に設けた機種も多くなっています。 さらに、高さを統一することで、もし犯罪が発生した場合、自動販売機のそばにいた犯人の身長を、販売機の高さと比較することである程度推測できるというメリットもあります。これは、後付けでしょうが、このようなさまざまな理由から、183センチメートルという高さが決まったのでした。 |
ガンにかかった人を教えてくれるイヌがいるイヌは人間の1億倍以上もの嗅覚を持つといわれていますが、中にはとんでもない匂いを嗅ぎ分けるイヌがいます。それが「ガン探知犬」というもので、その名の通り、ガンになった人間特有のにおいを嗅ぎ分けることができるのです。 このイヌは人間の吐いた息や尿の匂いを嗅ぐだけで、その人にガンがあるかどうかを判断できるという驚くべき能力を備えています。判断できるガンは肺がん、食道がん、膵臓がんなど、30種類以上におよび、かつ早期の状態でも発見できるため、多くの人の命を救うことができると期待されます。 ただ、このガン探知犬は、海外では国家レベルで研究が進められていますが、日本では国がまだ認知しておらず、支援も行われていないため、有志の寄付などでなんとか研究が続けられている状態です。年々ガン患者は増えていく一方であるため、そんな人たちのためにも、日本でも高度な研究が進められることが望まれています。 |
受話器が2つついた公衆電話がある神奈川県川崎市の中原区役所前には非常に変わった公衆電話が設置されています。本来、公衆電話には受話器はひとつしかついていませんが、ここの公衆電話にはなんと受話器が2つついています。その名も「デュエットフォン」というもので、2つの受話器を同時に使って、3人で話せるタイプの公衆電話なのです。 この「デュエットフォン」は1990年、電話サービスの開始100周年を記念した事業により数量限定で製作されました。当時、若者たちが公衆電話で受話器を交代で回しながら会話している様子を見てヒントを得たNTTの担当者が開発し、実現したのでした。ただ、その後、携帯電話などの普及が進んだことで、デュエットフォン自体の存在意義もなくなってきたため、次第に姿を消していきました。 しかし、この電話、川崎以外にも数か所残っており、島根県津和野町、山口県周南市などでもまだ見られるそうです。ちょっとしたB級スポットとして訪れる人もいるとのことなので、興味がある人は探してみてください。 |
笑いの量を測る単位がある関西大学のある研究チームが、笑いに関するある装置を開発しました。それが笑いの量を算出する「笑い測定システム」というもので、その量を数値化した単位も考案されています。 これは2008年に発表されたもので、笑ったときの横隔膜の動きから、本当に笑ったときに発生する振動波を抽出し、「アッハ(aH)」という独自の単位を使ってそれを数値化し、笑いの量を算出します。このシステムでは、独自の振動波から判断することから、愛想笑いといった本気ではない笑いは除外され、本当におなかの底から笑った場合だけ算出されるため、笑いの質も同時に評価できます。 研究チームは、このような笑いの量を計測することで、将来的には笑いと健康の関係や、笑いが免疫やストレスなどにどのような効果があるかを科学的に検証したいと発表していました。現在でも笑いに関する研究はさまざまな企業や組織が進めています。もしかしたら、医療に限らず、さまざまな分野でこの「アッハ」という単位を聞く日が来るかもしれません。 |
お花見で見る花は、もともと桜ではなく梅だった春のお花見といえば、見る花はふつう、桜です。しかし、奈良時代の貴族の間で行われていた花見では、桜がメインではなく、梅の花を鑑賞するのが主流でした。というのも、当時は桜より梅の花のほうが人気があったからです。 梅は奈良時代以前に、遣唐使が中国から日本に持ち帰ったのが最初とされており、当時、その梅が持つ気高さや美しさから、梅を鑑賞する会が誕生し、これが花見文化の起源といわれています。しかし、平安時代に遣唐使が廃止されてから、中国ではなく日本古来の文化を重要視するようになり、その一環として、中国からやってきた梅ではなく、別の花に注目すべきという考えが生まれ、その結果、日本固有の花である桜に関心が集まり、次第に花見で鑑賞される花が梅から桜へと変化していったのです。 当時は貴族の間で行われていた花見ですが、庶民の間で広く浸透したのは江戸時代の頃でした。その頃には、すでに花見は桜を見るものとして考えられるようになっており、梅で花見をすることはほとんどなくなっていました。 |
ホテルのベッドの上にある細長い布は、外国人対策ホテルに宿泊したとき、ベッドの足元に帯のような細長い布がかかっているのを見かけることがあります。この布、実は日本人にとってはあまり関係のない布で、主に外国人の宿泊客用に設けられたものです。 というのも、多くの日本人はホテルの部屋に入ると靴を脱いで過ごす人が多いようですが、海外では室内でも靴を履いたままが当たり前という国も多く、外国人宿泊客の中には土足のままベッドにあがる人が少なくありません。そうなると、せっかくきれいに仕上げたシーツが汚れてしまい、清潔感が損なわれてしまいます。さらに、汚れたシーツの洗濯にも手間がかかります。そこで、あのような細長い布を敷くことでシーツを保護しているのです。 また、シーツとは違った色の布を置くことで、部屋の色合いにアクセントを加えたり、ベッドメイキングが完了していることを示すサインとしての役割も果たしています。 ちなみに、この布には「ベッドスロー」「フットスロー」「ベッドライナー」という名前があり、インテリア用品として市販もされています。部屋の雰囲気を演出するために購入してみるのも良いかもしれません。 |
アメリカには、「飛行機の墓場」がある古くなって役目を終えた飛行機などは、すぐに解体されて処分されると思うかもしれませんが、アメリカ、アリゾナ州の砂漠にあるデビスモンサン空軍基地には、そんな役目を終えた飛行機が大量に置かれており、「飛行機の墓場」と呼ばれています。現在は航空機だけでおよそ4400機、他にも戦闘機や輸送機、ヘリコプターなどもここに保管されています。なぜ廃棄されず、こんな場所に置かれているのでしょうか。 実はこれらの飛行機は完全に用済みというわけではなく、現在稼働している飛行機で壊れている部品があった場合に、その部品だけ取り外して使うという、いわゆる部品取り用としての役目があったり、まだ使用可能な機体は海外に販売されることもあるなど、さまざまな目的で保管されているということです。 では、なぜこんな寂しい場所でなのでしょうか。それは、まず砂漠であるため広大な土地が確保できる、乾燥して雨が降らず錆びて金属が腐食する心配がない、などのメリットがあるからです。 ただ、あまりにも長期間放置されたため、簡単に部品を取り外すことができなくなってしまった飛行機もあるようです。そうした機体については、再利用可能な部品がなければ最終的に解体、廃棄となります。 |
G7サミットの首脳の集合写真の立ち位置は、在任期間の長さで決まる毎年開催されるG7サミットでは、各国首脳たちが一堂に会して記念撮影をするシーンがおなじみですが、このときに首脳たちが並ぶ順番にはある決まりがあります。 それは、中央にサミット開催国の首脳が立ち、その左右に大統領、さらにその外側に首相、そしてEU大統領、EU委員長の順番で並ぶというものです。これは、大統領は国王などと同じ「国家元首」という立場であり、首相はあくまで行政のトップという立場であるため、大統領が優先されるというわけです。そして、EU大統領・委員長はG7の正式なメンバーでないため、一番外側に配置されます。 では、大統領、首相の同じ立場同士の人はそれぞれどのような順番で並ぶかというと、これは就任期間の長さによって決まります。右と左では、右側のほうが格式が高いとされるため、議長国の右隣には在任期間がもっとも長い大統領が配置され、その後は左、右、左と交互に並びます。これは首相も同様に適用され、EU大統領・議長を除いたもっとも外側に立つ首相が、就任期間がもっとも短い首相となります。 このルールを知ったうえで、ニュースなどでG7の集合写真を見ると、また違った視点で楽しめるかもしれません。 |
AMラジオのラジオ局の周波数は、すべて9の倍数最近でこそネットでラジオを聞けるようになりましたが、それ以前のラジオリスナーからすれば、放送を聞くためにそれぞれのラジオ局の周波数を覚えていた人も多いでしょう。東京の人だと、NHK第1が594キロヘルツ、ニッポン放送が1242キロヘルツ、TBSラジオが954キロヘルツといったあたりはすらすらと言えるかもしれません。ところで、これらの数字に共通点があることはお気づきでしょうか?実はこれらの数字は、すべて9の倍数になっています。 というのも、AMラジオの放送局の周波数はすべて9キロヘルツ間隔で設定されているからです。これは近隣諸国と放送電波の周波数が近いと混線してしまい、聞きたい放送が聞こえなくなる可能性があるため、他の国とかぶらないように国際協定に基づいて周波数を割り当てた結果、現在のように9キロヘルツ間隔の周波数となったのでした。 周波数が9キロヘルツおきに変更されたのは、1978年11月23日です。この日の朝5時に一斉に周波数が変更されました。それまではNHK第1は590キロヘルツ、ニッポン放送が1240キロヘルツ、TBSラジオが950キロヘルツと10キロヘルツ間隔となっていました。 |
窓ガラスは、水道水で磨くと逆効果窓ガラスを掃除するとき、皆さんはどのようなやり方をしているでしょうか?水で濡らしたタオルでガラスを拭くだけの人もいると思われます。実はこのやり方、かえってガラスを汚すことになります。 というのも、水道水にはミネラル成分やカルキなどの不純物が含まれているため、拭いた後に乾拭きを十分行わないと、これらの成分が白い跡として残ってしまい、余計に汚くなってしまいます。また、この白い跡は水やお湯ではほとんど溶けないため、きれいに落とすのが非常に難しくなります。 では、どのように掃除すれば良いかというと、水道水にクエン酸を混ぜたものを洗剤代わりに使うのが効果的です。白い跡はアルカリ性であり、クエン酸は酸性のため、互いに反応して中和し、汚れを落とすことができます。また、白い跡の部分に重曹をふりかけて、丸めたラップなどで磨くのも効果があります。重曹が研磨剤の役割を果たし、汚れを物理的に削ってくれます。 手軽に済ませようと拭くだけで終えてしまうと、後になって後悔することにもなりかねません。掃除をするなら、しっかりと丁寧に行いましょう。 |
顔を洗いすぎると、ニキビができやすくなる若者を中心に悩みの種にもなっているニキビ。特に女性の場合は、お化粧のノリが悪くなったりするため、嫌がる人も多いでしょう。ニキビは毛穴に詰まった脂を栄養分として「アクネ菌」という細菌が繁殖し、炎症を起こすことによって発生します。そのため、毛穴を必死に洗えばニキビができなくなるのではないかと思いがちですが、実は顔を強く洗いすぎると、逆にニキビができやすくなってしまうのです。 というのも、汚れを落とそうとゴシゴシとこすると、摩擦によって水分が奪われ、肌が乾燥してしまいます。そうなると、ニキビができやすい敏感肌になってしまうのです。 では、ニキビを無くすにはどうしたらよいかというと、顔を洗うときに、洗顔料をしっかり泡立てたあとに、その泡を顔になじませるようにすれば良いのです。顔に直接手が触れないように、泡をクッションにして洗えば、肌にダメージを与えずに顔の汚れを落とすことができます。また、洗い流すときは水ではなく、摂氏30~35度ほどのぬるま湯を使うことも重要です。顔の脂はおよそ30度ほどで溶け出すため、ぬるま湯だと、効率よく脂を落とすことができます。 そして、顔を拭くときは刺激を与えないようにタオルでやさしく拭くことも大切です。これらの点に気をつけて、ニキビを減らしていきましょう。 |
客室乗務員が首にスカーフを巻くのは、おしゃれのためではない飛行機に乗ると、スカーフを首に巻いている客室乗務員の姿を見ることがあります。おしゃれのためだけに巻いていると思いきや、実はそうではありません。 あのスカーフは、もし機内で乗客がケガをした場合、その傷口を覆う包帯や三角巾の代用品として使う目的で準備されているものです。また、寒くなったときの防寒アイテムとして、緊急時には複数枚をつなぎ合わせてロープとして使ったり、飛行機が不時着した場合には目印として掲げたりするなど、さまざまな目的で利用できることから身につけているのでした。 このスカーフ、客室乗務員は必ずしも首に巻いているわけではありません。しかし、航空会社の規定で、スカーフは必ず身につけることが定められているため、体のどこかに常に携帯しています。 ただ、首に巻いている人が多いのは、首に巻くことで顔を小さく見せる効果があることや、首を乾燥から守るという理由が大きいようです。 |
アスパラガスは、立てて保存すると良い春から初夏にかけて美味しい野菜のアスパラガス。保存するときに特に何も気にせず、無造作に冷蔵庫に入れる人がほとんどだと思われますが、この方法ではアスパラガスを美味しく保存することはできません。 では、どのようにすれば良いかというと、立てた状態で冷蔵庫に入れておくのがベストです。というのも、アスパラガスは収穫された後も成長し続けています。そのため、横に寝かせた状態で保存すると、穂先を縦に起こそうとして余分な養分が使われ、鮮度が落ちてしまいます。だからこそ、生えているときと同じように立てて保存することが大切なのです。 できればそれ以外にも、一度よく洗った後に水分をちゃんと拭き取り、軽く濡らしたペーパータオルなどで包み、ビニール袋に入れて口を閉じたほうが美味しく保存できます。というのも、アスパラガスは乾燥しやすく、かつ湿気に弱い食材だからです。このような処理をしてから冷蔵庫に立てておけば、美味しい状態のままキープすることができます。 |
生きものの蜘蛛は、空を飛ぶことができる蜘蛛は、体から糸を出して巣を作ったり、網を張って他の昆虫を捕まえたりします。ところがこの糸、それだけではなく、非常にユニークな用途にも使われます。それは、空を飛ぶときに使うというものです。 蜘蛛は、自身の糸を空中に放ち、それが翼のように広がって風をとらえ、空を飛びます。驚くべきはその距離で、風の状況によっては、なんと数百キロメートル先まで移動することがあります。この空を飛ぶ行為は「バルーニング」と呼ばれます。まるで風船のように飛ぶことから、この名がつきました。 蜘蛛はこの習性によって、生息範囲を広げていきました。かつては日本だけで生息していた種が、ヨーロッパまで移動し生息することもありました。 ただ、空を飛べるとはいえ、自分で飛ぶ方向を決めることはできません。すべては風まかせ。運が悪い蜘蛛は周囲に陸地のない海の上に落ちてしまうこともありました。ただ、水上を移動できる蜘蛛もいるため、必ずしも海に落ちて死んでしまうとは限りませんでした。 |
JR山手線の線路脇には、電車用の信号はひとつもないJR山手線には、他の路線には必ずあるものが存在しません。それは何かというと、電車用の信号機です。普通、運転手はこの信号の情報を見て、この先に進んでよいか、どれぐらいのスピードを出してよいかなどを判断するのですが、信号がないということは、それができないということになり、事故のもとになりかねません。では、運転手はどうやって運行状況を把握するのでしょうか。 実は、山手線では信号機の代わりに「デジタルATC」というシステムを導入しています。これは運転席に、進行してよいかもしくは停車すべきか、どのぐらいのスピードで走ればよいかといった情報を表示するシステムで、運転手はこれを見て状況を判断し、運転しています。 万が一、通信が受信できず情報が表示されなくなった場合は、赤信号が表示されたと判断して、自動的に列車がストップするように設計されています。 他にも、列車がスピードを出しすぎた場合には自動的にブレーキがかかるなどの仕組みもあり、事故を未然に防ぐためのシステムが整備されています。信号機がなくとも、安全に運行できる体制が構築されているわけです。 |
トンネル内の道路は、アスファルトではなく、コンクリート車で走っていてトンネルの中に入ると、それまで走っていた道路と中の路面の色が違うことがあります。普段の道路よりもトンネル内のほうがやや白っぽく見えます。これは、それぞれの道路の素材が異なるからです。 通常の道路にはアスファルトが使われているため色が黒っぽくなります。一方、トンネル内部の道路にはコンクリートが使われることが多く、灰色に近い色になります。 なぜ違う素材を使っているかというと、アスファルトは費用が安く、施工も簡単というメリットがある反面、材質が柔らかいため耐久性に劣るというデメリットがあります。そのため、頻繁な補修が必要になります。それに対し、コンクリートは耐久性が高く、大掛かりな補修をあまり必要としません。トンネルは通常の道路に比べて道幅が狭いため、補修工事が難しく手間がかかります。そのため、頻繁な補修を避ける目的でコンクリートが採用されているわけです。 また、コンクリートの明るい色も採用理由のひとつです。白っぽい色は照明の光をよく反射するため、トンネル内部を明るく保つ効果があります。 |
ミッキーマウスは、「モーティマーマウス」になるところだったディズニーの看板キャラクター、ミッキーマウス。1928年のデビュー以来、多くの人々に愛され、今では誰もが知る世界的人気者となっています。そんなミッキーマウスは、誕生当初、まったく別の名前が用意されていました。 その名も「モーティマーマウス」。ディズニーはこの名前をつけようと妻のリリアンに相談しました。しかし、リリアンは猛反対。そこで、改めて「ミッキーマウス」という名前だったらどうだと持ちかけたところ、好感触だったため、ミッキーマウスという名前に決まりました。ちなみに、ミニーマウスも当初は「ミネルヴァ」という名前でしたが、これもリリアンの反対で「ミニーマウス」に変更されています。 この「モーティマーマウス」という名前は、後に別のキャラクター名として使われ、映画にも出演しています。その映画とは1936年に公開された『ミッキーのライバル大騒動』という作品で、モーティマーマウスはミニーの幼なじみとして登場し、ミニーに言い寄ったり、ミッキーにいたずらしたりと、いわば「ミッキーのライバル」的存在として描かれていました。ただ、このモーティマー、背が高く脚も長いのですが、あまりかわいらしくは描かれておらず、出番もこの一作だけでした。 |
サッカーで、ゴールした選手がユニフォームを脱ぐと、イエローカード昔、サッカーの試合でゴールを決めた選手が喜びのあまりユニフォームを脱ぐ姿が見られましたが、現在はあまり見かけなくなりました。というのも、国際サッカー連盟のルールでは、この行為をした選手にはイエローカードが出される決まりになっているからです。 これは2004年に導入されたルールで、その2年前の2002年、当時マンチェスター・ユナイテッドに所属していたフォルランという選手が、試合でゴールを決めた際、ユニフォームを脱ぐパフォーマンスを行いました。しかし、一瞬であれば問題はなかったものの、フォルランは長い間、ユニフォームを身に着けないままでいただめ、審判も待ち続けることはできず、試合を再開しました。フォルランは慌てて試合に合流しますが、ユニフォームを着直す時間がなく、しばらく上半身裸のままプレイすることとなったのです。さすがにこういうことが続くとまずいと思った連盟側は、検討の結果、このような行為を遅延行為とみなし、イエローカードの対象としてルールに設定しました。 ゴールを決めて気持ちが高まるのは当然ですが、何事もやりすぎれば注意を受けるということなのでしょう。 |
世界初の電卓は、10kg以上あった世界で初めて開発された電卓は、1961年にロンドンで開催されたビジネスショーで発表された、イギリスのベルパンチ社開発の「Anita MK8(アニタ・マークエイト)」というものでした。当時はICやLSIといった技術はまだ電卓に使われておらず、真空管などを利用した旧式の構造でした。そのため、現在では考えられないほどのサイズも大きく、幅37センチ、奥行き45センチ、高さ24センチで、重さはなんと14キロもありました。そして価格も1000ドルと、とても一般人が手にできるようなものではありませんでした。 ただ、それまで使われていた機械式の計算機は動作音が非常にうるさく、しかも計算速度も遅かったため、静かに、しかも高速で計算できるということから大きな反響を呼び、これをきっかけに他のメーカーも次々と電卓の開発に乗り出しました。 その後、ICやLSIを利用した電卓も誕生し、小型化にも成功し、価格も次第に下がっていきました。そして1970年代にはポケットサイズの電卓も誕生し、各家庭で手軽に購入できる存在として広く普及していきました。 |
かつてスキージャンプでは、飛んでいる最中に腕をぐるぐる回していた現在、スキージャンプで活躍する選手のほとんどは、手を体からやや離して後ろに伸ばす姿勢でジャンプしていますが、このスタイルが確立するまでには、さまざまな試行錯誤があったようです。スキージャンプが誕生した当初は、なんと腕をぐるぐる回しながら飛んでいました。 当時はまだ科学的な検証が行われておらず、「飛びながら腕を回せば遠くまで飛べる、1度回すたびに距離が1メートル伸びる」というオカルト的な説が信じられていたため、多くの選手がそれに従って腕を回していたようです。 しかし、1949年に行われた実験で、腕を回さずに体にぴったりつけたほうがジャンプの距離が伸びるということが明らかになりました。これを受けて、次の1952年のオスロ冬季オリンピックから各国の選手がこの飛び方を取り入れ、記録も次第に伸びていきました。そこから、現在の飛び方へと徐々に進化を遂げていったというわけです。 |
東北新幹線と東海道新幹線は直通できない現在、日本を貫く形で運行している新幹線ですが、不思議なことに北海道から九州まで直通運転を行っている新幹線は存在せず、わざわざ東京駅で乗り換える必要があります。実はかつて、直通運転する計画もありましたが、ある理由によって頓挫し、そのまま実現していません。 その理由とは、北海道・東北新幹線と東海道・山陽新幹線では、走行中に使用する電気の周波数が違うことです。日本に電気が使われ始めた当初、東日本と西日本で導入した発電機の仕様が違ったことから、現在でも東日本では50ヘルツ、西日本では60ヘルツという周波数の電気が使われています。この違いは新幹線にも影響を及ぼしており、北海道・東北新幹線は50ヘルツ、東海道・山陽新幹線は60ヘルツの電気を採用しているため、直通運転ができなくなっています。 ただし、その両方の周波数に対応できる新幹線の開発も進められていました。しかし、技術面やコスト面など、さまざまな課題が浮上したことで、実現は難しいと判断され、計画は断念されました。その結果、現在も直通できないままになっています。 また、直通運転を実現するとなると、本数の増加も必要になります。ただでさえ過密な運行ダイヤの中で、これ以上運行本数を増やす余裕はないという事情も、大きな要因のひとつとされています。 |
とび職のズボンがダボダボなのは、安全のため建設現場の高いところで活躍する、とび職。彼らはいつも太ももや膝下の部分がダボダボした「ニッカボッカ」と呼ばれるズボンを履いています。足元が不安定な場所でそんなズボンを履いていると危険じゃないかと思うかもしれませんが、実は逆に、このニッカボッカのおかげで安全に仕事ができているのです。 というのも、とび職にとって最大の敵は上空を吹き抜ける強い風です。彼らはあのニッカボッカのダボついた部分が風に揺れることで、その強さを感知しています。そして、一定以上の強さを感じたときには危険であると判断し、作業を中止します。 また、出っ張りなどの障害物に接触する際も、足本体より先にダボダボの部分が触れるため、危険をいち早く察知できます。つまり、とび職の人にとってあのニッカボッカのダボダボは、風や障害物に反応するセンサーのような役割を果たしているのです。 さらに、足に十分な余裕があるため、動かしやすさも確保できます。一見すると危険に思えるニッカボッカですが、実はとび職にとって欠かせない優れた作業着だったのです。 |
山口県のガードレールの色は、黄色山口県の道を車で走っていると、何かしらの違和感を覚える人がいるかもしれません。というのも、本来白いはずのガードレールが、なぜか黄色く塗られている場所があるからです。 これは1963年に開催された山口国体をきっかけに導入されたもので、「せっかく参加者など多くの方が山口県を訪れるのだから、何かしら山口らしいおもてなしができないものか」と考えた結果、県道のガードレールを、県の特産品である夏みかんの色、すなわち黄色に塗り替えることになったのです。 この黄色いガードレールは、特に山間部に多く設置されています。そのため、山の緑の中で黄色が非常に目立ち、道路が見やすくなることで、安全運転につながるとされ、多くの人から好評を得ています。 ちなみに、国土交通省のガイドラインによると、ガードレールの色は必ず白である必要はなく、ダークグレーなどの基本の色は推奨されているものの、特に厳密な規定はないようです。もしかしたら、今後さらに個性的な色のガードレールが登場するかもしれません。 |
ゴリラは、ストレスに弱い人間にとってストレスは大敵であり、多くの人が悩まされて心身の不調をきたしています。しかし、この症状が現れるのは人間だけではないようです。特にゴリラは、動物の中でもストレスに対する耐性が低いといわれています。 そもそもゴリラは知能が高い動物であるため、それゆえに感受性も強く、群れから離れるといったわずかな環境の変化にも敏感に反応し、ストレスを抱えてしまうそうです。ある程度のストレスなら知能の高さゆえに耐えられますが、一定のラインを超えると、脇の下の臭いが強くなったり、おなかを壊したりと、体に異変が現れることがあります。さらに、場合によっては激しく痩せたり、自傷行為に及ぶこともあるそうです。こうした反応を見ると、人間とほとんど変わらないように思えてきます。 そのため、動物園では飼育員がゴリラを驚かせないように細心の注意を払って世話をしています。当然、来園者もゴリラにストレスを与えないよう、大声を出したり、急に動いたりして驚かせないように配慮が必要です。温かいまなざしで、そっと見守ってあげましょう。 |
沖縄ではクジャクは害鳥扱い羽を広げたときの美しい姿でわれわれを魅了するクジャクですが、沖縄県の宮古島ではそんなクジャクが天敵と見なされています。 発端は今から15年ほど前に、ペットとして持ち込まれたクジャクが、台風の被害によって小屋から逃げ出し、野生化したことに始まります。そのクジャクたちが畑を食い荒らすようになり、多くの農家が深刻な被害を受けるようになったのです。宮古島では年間500羽を超えるクジャクが捕獲されるほど大繁殖しており、島のいたるところで群れが目撃されるようになっています。 宮古島市では、クジャクの捕獲許可証を島民に発行するなどして対策を講じており、30年以内の根絶を目指しています。また、その取り組みの一環として、クジャクの肉を使ったご当地グルメも考案され、販売が始まっています。今後、宮古島産のクジャク肉がスーパーに並ぶ日も、そう遠い話ではないかもしれません。 |
バチカン市国の中で生まれた子でも、バチカン市国の国民にはなれないイタリア・ローマ市内に位置する世界最小の国、バチカン市国。この国でお母さんが産気づき、赤ちゃんが生まれたとしても、その子がバチカン国籍を得ることはできません。というのも、バチカンでは国籍は国内で生活する者、およびその配偶者や子どもに付与されるものと定められているからです。 しかし、バチカンに住む人はすべてバチカンで生まれたわけではなく、他の国の国籍を持っていながら働いている人も多くいます。そのような人たちはどうなっているかというと、祖国とバチカンの二重国籍を持っているのです。 さて、バチカン国内で生まれた赤ちゃんについてですが、国によっては生まれた国の国籍を自動的に取得できる出生地主義を採用している国もありますが、そのような赤ちゃんはどうなるのか、無国籍になってしまうのかというと、そうではありません。実際には、バチカンを囲むイタリアの国籍が与えられます。これは、1929年にイタリアとローマ教皇庁の間で結ばれたラテラノ条約という条約によってそのように定められています。 ただ、バチカン国内には産婦人科のある病院がないため、このようなケースが起こることは極めてまれだと考えられています。 |
カルピスのパッケージの水玉模様は、天の川カルピスのパッケージといえば、白地に青い水玉模様ですが、発売当初は、茶色い瓶に紺色のラベルが貼られた、非常に地味なデザインでした。しかし、1922年に現在のもととなる、青地に白い水玉模様のパッケージが登場しました。このデザインは当時の宣伝部が「天の川」をイメージして作ったものでした。 というのも、カルピスが発売されたのは1919年の7月7日、すなわち七夕の日でした。これにちなんで「天の川」を連想させる、青い夜空に白く輝く星を、青地に白の水玉で表現したデザインにしたのです。 ただ、この配色は現在のものとは逆になっています。現在の白地に青の水玉のデザインは、1953年に誕生しました。白を基調とすることで、カルピスの爽やかさを表現し、また原料である生乳を連想させることから、お客さんの評判も良かったため、現在まで長年にわたり、パッケージに使い続けられています。 |
江戸時代、実際に清水の舞台から飛び降りた人がいた「清水の舞台から飛び降りる」ということわざがあります。実際に清水寺に行ったことがある人ならわかると思いますが、舞台は非常に高い位置にあり、飛び降りて無傷で済むとはとても思えません。それもそのはず、地上からおよそ12メートル、ビルでいうと4階の高さに相当します。しかし江戸時代には、実際にここから飛び降りた人がいたといわれています。 というのも当時、「清水の舞台から飛び降りれば願いが叶う」という言い伝えがあり、それを信じた人たちが実際に飛び降りたというのです。実際にその記録も残っており、飛び降りた人数はなんと234人で、そのうち命に別状がなかったのは200人ほど。あの高さから落ちてこれだけ多くの人が助かったのは、驚くべきことかもしれません。ただ、当時の舞台の下には木々が多く茂り、地面も軟らかい土だったため、被害が抑えられたといわれています。ただ、現在は木も減り、地面も硬くなっているため、同じように飛び降りたら、こんなものでは済まないでしょう。 そして、1872年(明治5年)に京都府が、これ以上被害を防ぐ目的で「飛び降り禁止令」を出し、以降、飛び降りる人も次第にいなくなりました。 |
胃の中に風船を入れるダイエット法があるちまたには多くのダイエット法の情報が出回っています。しかし、どれも確実とはいえず、多くの人は結果が出せずに終わり、成功してもリバウンドしてしまう人も少なくありません。そのため、世間で紹介されているダイエット法を信じていない人も多いのではないでしょうか。しかし中には、「これは!」と思わせる驚くべきダイエット法も存在します。それが「胃内バルーン留置術」というものです。 これは、生理食塩水が入った直径10センチメートルほどの風船を胃の中に入れることで、胃の容量が小さくなり、自然と食事の量が減って、結果的に体重が減るという仕組みです。これだと物理的に胃のスペースを減らすため、食事量が抑えられ、結果的に確実に痩せることができます。適度な運動を組み合わせれば、半年でおよそ10~15キログラムの減量も可能だといわれています。 ただ、この方法はあくまで肥満治療の一環として行われるものであり、誰でも気軽に受けられるわけではありません。さらに、保険が適用されないため、費用もかなり高額になります。ちなみに、材料費や薬品代、施術費用を含めて、およそ50万円ほどかかるとのことです。 |
沖縄では、一夜にして車が右側通行から左側通行になった1972年まで沖縄県は日本ではなくアメリカの占領下にありました。そのため、自動車も右側通行で、日本復帰後もしばらくはそのままの状態が続いていました。しかし、日本全国との整合性を図るため、1978年7月30日、県内のすべての道路を一斉に右側通行から左側通行に切り替えるという前代未聞の大規模な事業が実施されました。 このようなインフラの切り替えは、一部の地域から順次行うと混乱を招く恐れがありました。また、作業中は道路を封鎖しなければならず、長時間かけるわけにもいきません。そこで、わずか1日ですべてを切り替えるという大胆な方法が選ばれたのです。沖縄本島は広大な面積を持ち、さらには本島以外の離島も同様に切り替える必要があったため、作業は非常に大掛かりなものとなりました。しかし、事前に厳密な準備が行われていたおかげで作業は順調に進み、およそ8時間で完了しました。 ただ、いくら短時間で左右を逆にできたとはいえ、沖縄県民にとって長年親しんできた「車は右・人は左」という習慣を変えるのは簡単なことではありません。そこで、国は学校の授業や講習会を通じて指導を行い、テレビ番組やCMなどで繰り返しアピールしてきました。それでも、急激な変化に戸惑う人は多く、初日には交通事故が相次ぎました。 |
| 掲載日時 | 2025/8/29 18:00 |
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| タグ | 聞くトリビア 大橋俊夫 |
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