よみもの|聞くトリビア(読む編)

『YouTube公開』助けを呼ぶときはなぜ「SOS」?
【朗読】快眠間違いなしの雑学【聞くトリビア】

『ジェームス・ボンドというスパイが実在した!?』

『熱いフライパンには、水をかけてはいけない!?』

 

眠れない夜のおともに聞きたい、面白雑学動画! 驚きの雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。


こちらは動画の内容の書き起こし記事です。

音声と一緒にお楽しみください。

かつて日本一高い山は、富士山ではなかった

日本を象徴する山、富士山。その高さは3776mと日本で一番高い山としても知られていますが、実は戦前、日本で一番高い山でなかった時期があります。では、どこが日本一の山だったのでしょうか。

それは、現在の台湾にある標高3952mの「玉山(ユイサン)」で、当時は「新高山(にいたかやま)」と呼ばれていました。太平洋戦争開戦のきっかけとなった暗号文「ニイタカヤマノボレ」の「ニイタカヤマ」です。日清戦争の終結後、台湾は清から割譲された形で日本の領土となりました。そのため、台湾の「玉山」が日本一高い山となったのです。ちなみに「新高山」という名前は、当時の明治天皇が「富士山よりも高い、新しい日本の最高峰である」として名付けたものだそうです。

そして太平洋戦争で日本が敗れ、台湾が日本から離れたため、再び日本一高い山の座は富士山に戻りました。

ちなみに、戦前の日本第2位の山は同じく台湾にあった標高3886mの「雪山(せつざん)」で、新高山に次いで高かったことから「次高山(つぎたかやま)」と呼ばれていました。富士山は日本で3番目の山だったという時代があったのです。

列車の発車時刻より早く扉が閉まることがある

駅で列車にギリギリ間に合いそうだったのでダッシュで扉に向かったら、出発時刻前に扉が閉まって乗れなかった、出発時刻前なのに、なんで扉が閉まるんだ、という意見がたまに聞かれます。実は、出発時刻よりも早く扉が閉まることは珍しくありません。というのも、表示されている出発時刻はドアが閉まる時間ではないからです。

表示されている発車時刻は、あくまで列車が動き出す時間です。しかも列車の発車時刻は秒単位で設定されています。そのため、動き出す時間に合わせて扉を閉めると、結果的に扉が閉まるのは発車時刻より早くなってしまうというわけです。さらに、ホームドアがある駅だと、ホームドアが閉まる時間はさらに早くなることになります。

この件に関する苦情は、実際に何度も駅に届いているそうですが、さすがにこのルールは変えるわけにはいかないようです。電車に乗るときは、あわてることのないよう、余裕を持って駅に着くことを心がけることが大切です。

チーターは全速力では400mほどしか走れない

俊足でおなじみの動物、チーター。一度獲物として狙われるといくら逃げても追いつかれるため諦めるしかない、と思いきや、実はそうでもないようです。

チーターの時速はおよそ100kmと、陸上を走る動物の中では最も速いとされています。しかし、そのスピードが持続できるのはわずか400mほどで、それ以上の距離を逃げることができると、チーターは追いつけなくなるのだそうです。もちろんそれまでの距離で捕まえられたら終わりなので、そうそう逃げられないかもしれませんが、見つかった距離次第では逃げることも可能かもしれません。

とはいえ、チーターも利口な動物で、すぐに逃げられるような獲物を狙うというわけではありません。獲物をとらえるときは時間をかけてそっと近づき、30mほどという近い距離まで接近してから一気に追いかけて襲いかかります。こうなると獲物はまず逃げられません。そのあたり、自分の弱点をしっかり理解し、賢いやり方で野生の世界を生き延びているのでした。

家があたる宝くじがあった

一攫千金を夢見て買う人も多い宝くじ。一等を当てて働かずに生活したいという人もいるでしょう。そんな宝くじ、かつては当せんするとお金ではなく賞品がもらえた時代もありました。

戦後の1948年に発売された「第5回東京都復興宝くじA」では、当たるとなんと土地付きの住宅をゲットすることができました。4畳半の部屋が2つに6畳の部屋が1つというあまり大きくない家かもしれませんが、なんとその家が建っていたのが港区麻布という超一等地。もし当時当たった人が後にその土地を売ったとしたら、とんでもないお金が入ってきたことでしょう。

その他の変わった賞品としては、1960年には乗用車、1986年には豪華客船によるツアーといった高価なものや、1963年には翌年の東京オリンピックの入場券、2002年には同年開催された日韓ワールドカップの入場券といった当時の人気イベントに関連するものもありました。また、特等以外でもハンカチやせっけん、風呂敷といった日用品が当たることもありました。現在でもこのような賞品が当たる宝くじが出れば、なかなか面白いかもしれません。

第1回国勢調査が行われたとき、日本はお祭り騒ぎになった

5年に1度行われる国勢調査。特に何かしらのイベント感もなく、ただなんとなく調査票に記入して提出するという人が多いことでしょう。しかし、1920年に最初の国勢調査が行われたとき、日本はお祭り騒ぎになるほどの一大イベントとして扱われていました。

というのも、国勢調査が行われることで日本は「文明国の仲間入り」になると考えられていたため、国民全体にお祭り騒ぎのような雰囲気が広がっていたからです。調査が行われた10月1日の午前0時頃には、全国各地でサイレンや大砲が鳴り、お寺では鐘や太鼓が鳴らされるという、とんでもない状態になっていたそうです。

また、国勢調査が行われる前の宣伝も相当だったようで、全国各地で講演会が行われ、当時では珍しいポスターも全国各地に張り出され、さらには電車も今でいうラッピング広告のように宣伝文句を掲げ、花で飾られた状態で市内を走り回るという派手な広告活動を行い、お祭り感を国民に植え付けていました。

さすがにこのような熱狂はこの時だけで、後に何度も開催されるにつれて熱も収まり、現在は淡々と行われるものとなっています。

助けを呼ぶときの「SOS」は、略語ではない

よく助けを呼ぶときに使われる「SOS」。アルファベット3文字のためか、何かの略語だと思いがちです。実際に「Save Our Ship(私たちの船を助けてください)」の略であると言う人もいたりしますが、実はこれはウソです。実際には「SOS」は何の略語でもありません。

では「SOS」とは何から生まれたものかというと、短い点と長い点で文字を表すモールス信号で、「S」は短い点3つ「トントントン」、「O」は長い点3つの「ツーツーツー」で表され、その単純な組み合わせから生まれたものでした。実際、SOSの「トントントン ツーツーツー トントントン」という打電は非常に送りやすく、相手にも聞き取りやすいメリットがあります。そのため、1906年に開催された第1回万国無線通信会議でこれを救難信号として使おうと決定されたのです。

ただ、この「SOS」は100年以上の歴史があり、モールス信号で救難信号を発する機会は少なくなってきたため、次第に過去の遺物となりつつあります。ちなみに船が電話など音声通信で遭難を知らせる場合は、フランス語で「私を助けて」という意味の「メーデー」という言葉が使われています。

ツバメの巣を勝手に除去すると、逮捕される可能性がある

家の軒下にツバメが巣を作っていたら、糞などの被害が心配だし、邪魔だから撤去してしまおうと考えている人もいるかもしれません。しかし、これは要注意です。

というのも、産卵前やヒナのツバメ、あるいはツバメの卵がある巣を撤去すると、鳥獣保護法違反で捕まってしまい、100万円以下の罰金、もしくは1年以下の懲役を科される可能性があるからです。これはツバメに限らず、他の鳥でも同様です。ただし、卵やヒナがいない巣を撤去するのは問題ありません。

通常、ツバメが生まれてから巣立ちをするまではおよそ40日前後かかります。すなわち、それまでの間はじっと我慢して成長を見守る必要があります。そんな長い間我慢できないという人は、自治体に相談すると、場合によっては許可をもらって巣を撤去できます。

ツバメの巣を見かけたときは、自分の判断で行動せず、相談するか、静かに見守ってあげましょう。

高速道路のトンネルに入るとき、自然とスピードを落としてしまいがち

高速道路のトンネルは渋滞が起こりやすい場所のひとつとして挙げられています。というのも、トンネルに入ると速度を落とすドライバーが多いからです。これは人間の心理的な要因によるものです。

トンネルの中は暗く、昼の場合は外に比べて見通しが悪くなり、さらにドライバーは圧迫感を受けます。そのため急に道幅が狭く感じられ、無意識のうちにアクセルペダルを緩めてしまうのです。その結果、スピードが落ち、後ろの車もどんどん詰まっていき、渋滞が発生してしまいます。

ただし、このことを知ったからといって、トンネルの入り口で意識的にアクセルペダルを踏み込むのはかえって危険です。対応策としては、トンネルの入口付近では速度が落ちる車があるということを理解しつつ、周囲に合わせて運転するのが賢明です。また、前の車との車間距離を広めに取れば、前の車のスピードの影響を受けにくくなり、渋滞の原因を防ぐことができます。

「したごころ」という漢字の部首がある

漢字の部首には「さんずい」や「くさかんむり」「しんにょう」などさまざまなものがありますが、そのひとつに非常に変わった名前のものがあります。それが「したごころ」です。

これだけ聞くと、なにか男性が女性に対して抱く変な気持ちをイメージしがちですが、実際にはれっきとした部首のひとつです。人間の心理の働きを表す漢字につけられる「こころ」という部首があります。これは「思う」や「悲しむ」「悪い」などの漢字に見られる「心」の部分です。その「心」が形を変えて漢字の下の部分に配置されたものが「したごころ」です。「慕う」という字や俳優・柴田恭兵の「恭」という漢字の下にある、縦線ひとつに左側の点ひとつ、右側の点ふたつから成るあの部分です。これも部首の「こころ」と同様に、人間の心理の動きを表す漢字につけられていることがわかります。

通常の「こころ」という部首のほうが、下に「心」があるということで「したごころ」と誤解してしまうかもしれません。漢字検定を受ける人などは、この点をしっかり区別して覚える必要があります。

「かかし」は、鳥に嫌な匂いをかがせることから名付けられた

よく田んぼの真ん中で、鳥などから稲を守るために建てられている「かかし」。現在も田舎に行けば見ることができるかもしれません。そんな「かかし」ですが、実は日本古来の歴史書『古事記』にも登場する、伝統あるものです。当時から田んぼは鳥などに悩まされていたいうことなのでしょう。

かかしが登場する以前、鳥から田んぼを守るために、鳥が嫌う臭いを漂わせて近づけないようにするという方法が取られていました。これは獣の肉や毛髪、ボロ布などを焼いたものを竹に刺し、それを田んぼの周囲に設置することで、このきついにおいをかがされた鳥は、決して田んぼに近寄ろうとしなかったようです。

この行為は「臭いをかがせる」ことから「かがし」と呼ぶようになり、次第に濁音が取れて「かかし」と呼ばれるようになりました。やがてこれが転じて、同じように田んぼを鳥から守る人形に対しても使われるようになり、結果として「かかし」という名前が定着していったということです。

トリュフはイヌが探し出して採集する

キャビア、フォアグラと並び世界三大珍味のひとつに数えられるトリュフ。この採集に欠かせないのが実はイヌです。トリュフは森の中でイヌが探し出してくれるのです。

トリュフの産地であるイタリアやフランスでは、トリュフ採取のために特殊な訓練を受けたトリュフ犬が存在します。犬であるため嗅覚が優れているのはもちろん、訓練されたおかげで勝手に行動することなく、見つけたトリュフをちゃんと人間に渡してくれます。また、トリュフ採取は夜に行われるため、暗闇の中で行動しますが、トリュフ犬はそんな中でも勝手に行動することはありません。

そんなトリュフの採取ですが、昔はメスのブタが探し出していたことをご存知の人もいるかもしれません。これは、トリュフが発するにおいがオスのブタが発するフェロモンに似ているため、メスのブタが反応して探すことができたからです。現在でもメスのブタを使っている人もいますが、ブタはトリュフを好物とするため、見つけた瞬間に食べてしまうことがあります。その点、イヌにはその心配がないため、現在では、ブタに代わってイヌがトリュフ探しの主流となっています。

レモンの酸っぱさは、ビタミンCのせいではない

多くの人は、レモンにはビタミンCがたくさん含まれており、それが酸っぱさの原因になっているというイメージを抱いているかもしれません。しかし、実はビタミンCはレモンの酸っぱさに一切関係ありません。

レモンの酸っぱさの正体は、クエン酸と呼ばれる物質です。このクエン酸は、体の中でエネルギーを生み出す代謝経路に関わる物質で、疲労回復や血流改善、消化の促進など、さまざまな効果をもたらします。レモンだけでなく、オレンジなどの柑橘類や梅干しにも多く含まれており、さらに水に溶けやすい性質から清涼飲料水などにも使用されています。このクエン酸がレモンに豊富に含まれているため、レモンが酸っぱく感じるのです。

ビタミンCは確かにたくさん舐めると酸っぱい味がしますが、レモン100グラム中に含まれる量はわずか45ミリグラムにすぎません。さらに、常温だと酸味はほとんど感じられません。

また、リンゴやイチゴ、パイナップルなどのフルーツも酸っぱさを感じられますが、こちらはリンゴ酸という成分が影響しています。

「雨模様」というときは、実際には雨は降っていない

「今日はどうやら雨模様だ」。こう聞くと、皆さんはどのような天気を想像されるでしょうか。多くの人は雨が降ってぐずついた天気を思い浮かべるかもしれません。しかし、それは本来は正しくありません。「雨模様」とは、実は雨が降っていない状態を指す言葉です。

「雨模様」の本来の意味は、「今にも雨が降りそうな状態」です。つまり、雨はまだ降っていないのです。したがって、雨がすでに降っているときに「雨模様」というのは、厳密には間違いということになります。

しかし近年では、雨が降っている状態を「雨模様」と表現する例も増えています。実際に国語辞典の中には、現代的な用法として「すでに雨が降っている様子」として掲載しているものもあります。

現在でこそ雨が降っているときにも「雨模様」と使われますが、昔の文章では「まだ降っていない状態」を表す場合がほとんどなので、古い小説などに出てきたときは意味を取り違えないように注意する必要があるでしょう。

電線がたるんでいるのは、わざと

空を見上げると目に入ってくる電線。電柱と電柱の間などに張られていますが、よく見るとすべてピンと張られてはおらず、必ずたるみがあります。これはもともとピンと張っていたものが時間の経過でたるんできた、というわけではなく、最初からわざとたるませているのです。

では、なぜそのようにしているのかというと、電線は金属でできているため、季節によって気温の変化で伸びたり縮んだりします。もしピンと張った状態で縮んでしまうと、電線が切れてしまう恐れがあるため、あらかじめたるみを持たせて、断裂を防いでいるというわけです。

また、ピンと張れば張るほど、それを支える電柱や鉄塔に大きな負荷がかかります。その状態が続くと、電柱や鉄塔は倒れてしまう可能性があるため、たるませているという理由もあります。

ちなみに、このたるみは単に適当に作られているわけではなく、どの程度たるませれば良いか、緻密な計算にもとづいて決定されています。そのことを知ったうえで電線を見ると、また違った面白さを感じられるかもしれません。

ラグビー神社と呼ばれる神社がある

ラグビーのメッカである東大阪市の花園ラグビー場。その近くに「吉田春日神社」という神社があります。この神社はラグビー関係者の聖地として知られており、「ラグビー神社」と呼ばれています。

実際、全国高校ラグビー大会や、ジャパンラグビー リーグワンの開催時期には、多くのラグビー関係者が訪れお参りします。境内には大きな木製のラグビーボールが奉納されており、それに触れると願いが叶うと言われています。

また、京都の下鴨神社の糺(ただす)の森には、雑太社(さわたしゃ)という神社があり、ここもラグビー神社と呼ばれ、多くのラグビーファンが集まります。この地は大正時代、慶應義塾の学生が旧制第三高等学校の学生にラグビーを教えたというゆかりの地であることから、ラグビー関係者が集うようになったそうです。こちらの神社にはラグビーボール型の賽銭箱や、ラグビーボールの形を模した絵馬もあり、ラグビーファンならずとも、訪れてみたい気がします。

沖縄にも駅弁がある

全国、大きな鉄道には、必ずといってよいほど駅弁があります。ただ、沖縄県にはモノレールこそ存在するものの、大きな鉄道駅はないため、駅弁は販売していないと思うかもしれません。実際、モノレールの中で駅弁を食べるというイメージも湧かないことでしょう。しかし、沖縄県にも地元独自の食材を使った駅弁が存在します。

それが、ゆいレール小禄(おろく)駅構内で販売されている「小禄駅うちなー弁当」です。醤油味のソーキ、味噌味のラフテー、ゴーヤーチャンプル、ドラゴンフルーツと大根の甘酢漬け、紅芋ペーストなど、いかにも沖縄らしい料理がそろった弁当となっています。価格は1,500円です。

この駅弁は、地元のお弁当屋「もみじ弁当」が、「沖縄独自の食文化を多くの人に楽しんでもらいたい」という思いから生み出したものです。沖縄の食材がふんだんに使われていることから人気を集め、全国で開催される駅弁イベントでも好評となり、また羽田空港でも販売されることもあります。

ただし注意しなければならないのは、毎日販売されているわけではないということです。毎月「6」がつく日、つまり6日、16日、26日しか販売されていません。購入を希望する方は気を付けてください。

道路標識は、前に少し傾いている

毎日目にする道路標識や案内標識。いつも正面から見ることはあっても横から見ることはほとんどないため、気づいていない人もいるかもしれませんが、実は前に少し傾いているものがあります。これはドライバーのことを考えて傾けられているのです。

というのも、このような標識は運転手にしっかり見てもらわなければ意味がありません。光の反射などで見えなかったりすると、運転手にとって危険につながりかねません。そこであえて前に傾けることで見やすくしているのです。その傾きはおよそ3度とされています。

また、東北地方や北海道地方ではこの角度がさらに大きくなっており、30度ほど傾けられたものもあります。これは雪が降ったり吹雪いたりして雪が付着し、見えなくなるのを防ぐためです。ちなみに30度というのは、人が正面から見て標識を読み取れる限界の傾きで、これ以上傾けると標識としての役割を果たせなくなるとのことです。

世界最高額のピアノは、3億5千万円

最近でこそ安いものも増えてきましたが、かつてはピアノはお金持ちが習うものというイメージがあり、実際非常に高価なものでした。そんなピアノですが、世界でもっとも高いピアノとなるといくらぐらいするか想像できるでしょうか。実はかつて、オークションにて322万ドル、日本円でおよそ3億5500万円で落札されたものがあります。

これは、カナダの老舗ピアノメーカー、ハインツマンが製造したもので、中の構造が見える透明なボディの「クリスタルピアノ」というジャンルのピアノです。通常、このようなクリスタルピアノはアクリル樹脂で仕上げられることが多いのですが、このピアノは本物のクリスタルで作られた極めて高級なもので、2008年には北京オリンピックでも披露され、話題となりました。外観だけでなく、その音色も素晴らしく、演奏が披露された際には多くの観客を魅了したそうです。

ちなみに、このピアノを落札したのは中国の大富豪だといわれています。

バレーボールで、足でレシーブしても良い

テレビでバレーボールの試合が中継されていると、ついつい熱中して見てしまいます。そんなバレーボールの試合ですが、たまに本来手で打つはずのボールを足で蹴って相手コートに入れる選手がいて、「あれは反則じゃないか」と思う人もいるかもしれません。しかし、これは反則ではなく、ちゃんとルールに則っているプレーです。

これは1995年のルール改正で変更されたもので、体のどの部分にボールが接触しても反則にはなりません。偶然足に当たった場合や、手で拾えるボールをあえて足で蹴っても問題はありません。ただし、サーブを足で行うことは反則となります。

それなら、もっと足を使ってプレーする選手が増えても良さそうに思えますが、ネットが非常に高いため、足で蹴ってもボールをネットの上に通すのが難しいこと、さらには足ではボールをコントロールしづらい上、たとえうまく蹴れても他の選手との連携が取りにくいといった理由から、足を使ってプレーする選手があまり見られないのです。蹴ってボールを返すことは、選手にとってはギリギリの状況で出てしまうプレーのようです。

徳川家康は、囲碁の殿堂入りを果たしている

囲碁の殿堂入りといえば、実力のある囲碁棋士ばかりが選ばれているというイメージが強いでしょう。確かにそこに連なる名前を見ると実力ある棋士が多くいます。しかし、その中になぜか江戸幕府の初代将軍・徳川家康の名前があります。彼もれっきとした囲碁の殿堂入りメンバーの一人なのです。

囲碁の殿堂入りという制度が始まったのは2004年のことです。そのとき4人のメンバーが殿堂入りに選ばれたのですが、そのひとりが徳川家康でした。他の3人が初代本因坊算砂(さんさ)、四世本因坊道策(どうさく)、本因坊秀策(しゅうさく)と、いずれも江戸時代を代表する有名な棋士ばかりで、この中に徳川家康という名前があるのは不思議に思えるかもしれません。

しかし、家康は囲碁の世界に多大な貢献を果たした人物として知られ、「家康がいなければ、日本の囲碁の発展はなかった」という人もいるほどです。現在の囲碁の家元制度などの基礎を築き上げたほか、囲碁棋士を保護し、幕府でさまざまな役職に就かせたというエピソードもあります。そんな彼の業績をたたえて、第一回の殿堂入りメンバーに加えられたのでした。

ニワトリは年間、300個の卵を産む

われわれの生活に欠かすことのできない卵。今でこそ価格は高くなっていますが、かつては「物価の優等生」と呼ばれ、今より安い値段で購入することができました。

そんな卵ですが、当然、親となるニワトリが頑張って産んでくれることでわれわれに提供されています。1羽のニワトリが産む卵の数は年間およそ300個にもなり、週一で休みがあるとして、ほぼ毎日1個産んでいるという計算になります。日本人の一人あたりの卵の年間消費量が337個というデータがあり、日本の人口以上の数のニワトリが必要で、実際に卵を採るために飼育されているニワトリはおよそ1億7000万羽にもなるそうです。

当然、ニワトリは健康状態により卵を産まなくなることもあります。鳥インフルエンザが流行した際は卵の数も減り、供給が滞ったこともありました。また、現在はエサとなる飼料の価格が高騰しているため、これまでの予算でいくと十分にエサを与えることが難しくなっています。これが卵の価格の高騰につながっているわけです。

当たり前のように食べている卵ですが、このような事情から、いつ食べることが困難になる時代が訪れても不思議ではありません。安心して卵を食べられる環境に、われわれは感謝すべきでしょう。

昔のタクシーは、雨の日は割増料金を取っていた

日本でタクシーが初めて走ったのは1907年、今から100年以上前のことです。当時の料金は距離制ではなく時間制で、5人乗りで1時間7円でした。当時、小学校教員の初任給が月に8円から9円だったことを考えると、相当な額だったことがわかるでしょう。

そして1912年、東京・有楽町で初のメーター付きタクシーが走りました。ここから料金は時間ではなく距離で計算されるようになりましたが、最初の1マイルまでは60銭と、これは比較する対象にもよりますが、現在なら800円から2000円ほどに相当し、まだそれほど安くはありませんでした。さらに驚くべきことに、当時は雨の日には割増料金が加算されました。深夜や雨の日、あるいは泥道を走る場合には、4分の1マイルごとに10銭が加算されていました。当時はまだ舗装された道路が少なく走行が難しかったため、このような料金体系が設けられていたのだと考えられます。

それだけの料金を取るだけあって、運転手の給料も非常に高く、大正初期には月収が80円と、銀行の支店長クラスの収入に匹敵しました。さらには、お客さんからチップを受け取ることもあったため、当時の運転手は相当儲かったようです。

ネコに青魚を食べさせるのは危険

ネコは魚が好き、そう信じてエサとしてネコに魚をあげた人もいるかもしれませんが、実はこれが危険行為になることがあります。ネコには、どんな魚をあげても良いわけではありません。

では、その危険な魚は何かというと、アジやサバ、イワシなどの青魚です。青魚には不飽和脂肪酸という物質が多く含まれており、ネコがビタミンE不足のときに食べると体内の脂肪を酸化させてしまいます。そうすると、「黄色脂肪症」という、体の脂肪が黄色くなって硬くなり、炎症を起こす病気にかかってしまうことがあります。この病気になると、発熱したりお腹に痛みを感じたりするそうです。多少の青魚を与えても問題はありませんが、繰り返し食べさせているとネコにとって毒になってしまいます。

また、アワビなどの貝類も皮膚炎を起こす原因になり、イカも体内のビタミンB1を分解してネコの体調を崩すおそれがあります。たとえ「ネコは魚好き」なイメージがあっても、魚介類をむやみに与えるのはやめておいたほうが良いでしょう。

「ワン」と鳴くカエルがいる

長野県の茶臼山高原。ここには非常に珍しいカエルが生息しています。その名も「ネバタゴガエル(根羽田子蛙)」。その見た目は普通のカエルとほとんど変わりません。では何が珍しいのかというと、その鳴き声です。なんと「ケロケロ」ではなく、「ワンワン」「キャンキャン」とイヌのように鳴きます。

ただ、このカエルは、1年のうちわずか1週間、しかも夜間にしか鳴かないため、地元の人でもなかなか聞いたことがないという非常にレアな生き物です。

現在、この鳴き声についてさまざまな調査が行われていますが、どうやらこれは鳴き声ではなく、別の声ではないかとまで言われています。また、この「ネバタゴガエル」は、他の「タゴガエル」に比べて染色体の数が違うという報告も出されています。この数の違いが声につながっているかどうかはわかっていませんが、今後の調査次第では何らかの関連性が明らかになるかもしれません。

サケはにおいをたどって自分の生まれたところに戻ってくる

秋の味覚としても人気の魚、サケ。川で生まれ海に渡り、そこで大きくなってから生まれた川に戻って子孫を残し、その一生を終えます。よく考えると、大きな海に出たにもかかわらず、再び自分が生まれたところに正確に戻ってくることができるのは、驚くべきことです。なぜそんなことができるのかというと、実は川で発生する独特なにおいを頼りに帰ってきているとされます。

川にはそれぞれ、そこで発生している化学物質などによって生じる個別のにおいがあります。サケは生まれたばかりの頃にそのにおいを体に覚え込みます。そのおかげで川を離れて海に出ても、再びそのにおいを嗅ぎ分けて、同じ川に戻ってこられるというわけです。

では、なぜどのようにしてその嗅ぎ分けができるのか、その理由はまだはっきりしていません。一説では、サケの体内に独自のコンパスのような仕組みが存在し、それとにおいの嗅ぎ分けをうまく組み合わせて戻ってきているともいわれています。

途中にエレベーターがある道がある

坂の街、長崎市。そこの南大浦地区を通る市道「相生町上田町2号線」と「相生町南山手1号線」。ここには他の市道には見られない珍しいものがあります。

それが「エレベーター」です。「相生町上田町2号線」には階段に沿う形につくられた斜めに動くエレベーター、「相生町南山手1号線」には通常のビルでよく見られるような垂直に動くエレベーターが設置されており、住民や観光客の移動に利用されています。

やはり長崎は坂が多いため、このようなエレベーターがあることで楽に移動できることが大きな設置理由です。また、車椅子を利用する人も安心して移動できるというメリットもあります。

「相生町南山手1号線」のエレベーター市道は観光名所、グラバー園の入口に近いため、観光ついでに利用する人も多くいます。長崎に訪れる機会があれば、利用してみてはいかがでしょうか。

原宿でナウマンゾウの化石が発見されたことがある

多くの若者たちが集う街として知られる原宿。そんなこの地で1971年にナウマンゾウの化石が発見されたと聞くと、驚くかもしれません。

発見されたのはJR原宿駅すぐそば、神宮橋の地下およそ21mほどのところで、当時地下鉄千代田線の工事中でした。その路線を掘り進めている際に、ほぼ1頭分のナウマンゾウの化石が発掘されたました。

こんな場所になぜナウマンゾウが眠っていたのかと思うかもしれませんが、実はナウマンゾウが生息していたおよそ20万年前から2万年前頃、日本とユーラシア大陸は陸続きでした。そのため、現在の南アジアに生息していたナウマンゾウが日本に渡って暮らしていたのです。

ちなみに、近くにある北青山遺跡でもナウマンゾウの化石が発掘されています。そして、原宿で発掘された化石は現在、国立科学博物館に展示されています。

弦が1本しか張られていない琴がある

楽器の琴の一種に、現在の兵庫県の地名がついた須磨琴という変わったものがあります。通常、このような弦楽器には複数の弦が張られていて、それをはじくことでメロディを奏でますが、この須磨琴には、なんと弦が1本しかありません。

では、どのように演奏するかというと、右手の人差し指と左手の中指に「蘆管(ろかん)」というリング状の道具をはめます。そして、左手で弦を張っている糸巻きを回したり、蘆管をはめた中指で弦を摩擦することで音を調節しながら、右手の蘆管をはめた人差し指で弦をはじいて演奏します。

須磨琴の発祥は定かではありませんが、『古今和歌集』の記述によると、平安時代に在原行平(ありわらの・ゆきひら)が須磨に流されたとき、寂しさを紛らわすために、浜辺に流れ着いた木の板に一本の弦を張って琴を作り、弾き始めたのが始まりとされています。

江戸時代までは演奏する人も多くいましたが、明治に西洋の楽器が入るとだんだん演奏者も減り、太平洋戦争後には一時、誰も演奏できなかったそうです。しかし、1965年に須磨琴の保存会が発足したことにより、次第に演奏者も増えていき、現在では150人前後のメンバーが演奏しているとのことです。

エレベーターの定員は、1人あたり65kgで計算されている

エレベーターに乗ると、ボタンの上あたりにメーカーの名前やそのエレベーターの定員などが記載されていることがあります。この定員はどのように計算して出されているのでしょうか。実は1人あたりの体重を一定の値として算出されています。

その基準となる体重は1人あたり65kgで、建築基準法によって定められています。たとえばエレベーターの積載量が650kgなら10人が定員となります。積載量が500kgの場合は500を65で割ると、およそ7.7と割り切れないため、この場合は端数は切り捨てとなり、7人が定員となります。当然、体重が重い人が数人乗ると、定員より少ない人数でもブザーが鳴ることもあります。

この体重換算は日本だけの基準で、海外では異なります。アメリカでは1人あたり72.5kgヨーロッパでは75kgとされており、体格の大きさを反映した基準になっています。

ちなみに、現在の日本の成人の平均体重は男性で65~68kg、女性で52~55kgと推計されています。

急須を買ったときについている注ぎ口のキャップは、取り外したほうが良い

新しい急須を買うと、注ぎ口の先端にシリコン樹脂でできた透明なキャップがついています。このキャップはなぜつけられているのかというと、工場から店までの運搬中に衝撃で注ぎ口が壊れないようにするためです。

さて、この急須のキャップを購入後もそのままつけた状態で使っている人もいるかもしれません。しかし、実はこれは危険です。というのも、このキャップをつけたまま使用し続けると、隙間に茶渋や水垢が残ってしまい、衛生上良くありません。場合によっては食中毒を引き起こす可能性もあるため、使うときは必ず外さなければなりません。

ただ、キャップを外すと注ぎ口から液垂れしてしまうのではないかと思うかもしれません。しかし、急須を正しく使っていれば、液垂れを起こすことはほとんどありません。液垂れは急須にお湯を入れすぎることで起こります。それさえ注意すれば大丈夫ですので、安心してキャップを外してください。

月見そばの盛り付け方は、東西で違う

日本を代表する麺料理のひとつ、そば。よく東日本と西日本でその違いが比較されます。もっともよく知られているのはつゆの違いで、東日本は濃口、西日本は淡口です。実は、違うのはつゆだけではありません。東西同じように見える月見そばの盛り付け方にも違いがあります。

東日本で月見そばを盛り付けるとき、まず丼に麺を入れ、そこにつゆを注ぎ、上に卵をのせます。しかし、西日本では先に丼に麺を入れるのは同じですが、次に卵を入れて、最後につゆを注ぎます。例外もありますが、多くの店がこのように盛り付けているそうです。また、西日本では月見そばと名乗らず、玉子そばという名で売られていることもあります。

他にも東西の違いはさまざまです。薬味のネギは東日本では白ネギ、西日本では青ネギを使い、トッピングのかまぼこが東日本では1枚ですが、西日本では2枚以上のせることが多いなど、結構みられます。旅行や出張の際には、その土地の駅そばを食べて違いを確かめてみるのも面白いでしょう。

憲法色(けんぽういろ)という色がある

色には赤や青といったおなじみの色から、鴇色(ときいろ)、鈍色(にびいろ)など一般的には知られていない色までさまざまな種類があります。そのひとつに、日本国憲法の「憲法」と同じ字を使った「憲法色」という色も存在します。

これは江戸時代の着物の色として人気を博したもので、茶色がかった黒色をしています。当時の庶民はぜいたくを禁じられており、派手な色の着物を着ることができませんでした。そのため、このような地味な色を使い分けておしゃれを楽しんでいたそうです。そのひとつがこの「憲法色」というわけです。

では、この「憲法色」と「日本国憲法」に何か関連性があるかというと、一切ありません。「憲法色」の「憲法」は、この色の染め方を普及させた戦国武将・吉岡憲法に由来します。1614年、15年の大阪冬の陣・夏の陣で豊臣側について敗れ、その後に染物業に転向し、この憲法色の染め方を考案しました。このことからその色を彼の名前をとって「憲法色」と呼ばれるようになったというわけです。

石段を鉄道が横切る神社がある

山形市にあるお寺、山寺千手院。参道の鳥居をくぐって本堂に向かう石段の途中で非常に変わった光景を見ることができます。なんと石段の途中を線路が横切っているのです。

これは仙台と山形を結ぶJR仙山線の線路で、面白山高原駅と山寺駅の間にあります。石段が踊り場のようになり、その部分を鉄道が通過する形になっています。ここでは頻繁に電車が通りますが、踏切には遮断機も警報機もありません。ただ、静かな山の中にあるため、近くにある別の踏切の警報音が響いて聞こえてきます。その音で電車の接近を確認し、立ち止まらなければならないという危険な踏切となっています。そのため、この踏切の前には「列車に注意」と書かれた立て看板が設置され、危険であることを警告しています。

このような風景はなかなか見ることができないため、珍スポットとして人気があり、ここで写真撮影する人も多いようです。

ノンアルコールビールを飲みすぎた状態で車を運転すると、飲酒運転になる可能性がある

現在では酒屋や居酒屋でよく見かけるようになったノンアルコールビール。これがあれば、たとえ車移動でもビールを楽しむことができると思うかもしれませんが、これが大きな誤解です。たとえノンアルコールビールでも大量に摂取すれば酒酔い運転で捕まる可能性があります。

というのも、ノンアルコールビールはまったくアルコールを含まないというわけでは決してありません。日本の法律上、「お酒」とはアルコール度数が1パーセント以上の飲み物を指します。ノンアルコールビールはアルコール度数が0.9パーセント以下に抑えており、酒類でない飲み物として販売されているのです。ただし、商品名に「0.00パーセント」と表記されているものはアルコールを含んでいません。

そのため、ノンアルコールビールでも少量のアルコールを含んでいるものであれば、飲んだ量によって酒気帯び運転の基準を超える可能性があります。また、お酒に弱い人であれば、少量のアルコールでも酔う可能性があります。警察官に対して正常な受け答えができなければ、酒気帯び運転として罰則を受けるかもしれません。

車を運転する人は「0.00パーセント」のノンアルコールビールを選ぶか、あるいは一切お酒を飲まないようにするのが得策です。

温泉でおなじみの硫黄には、実はにおいはない

温泉といえば、鼻にツンとくる卵の腐ったような独特のおい。あの硫黄臭さが温泉に来た気分を盛り上げてくれますが、実は純粋な硫黄そのものにはにおいがありません。では、われわれが硫黄のにおいと思っていたものは何だったのでしょうか。

あのにおいの正体は、硫黄と水素の化合物である「硫化水素」です。硫化水素は温泉に含まれた成分のひとつで、少量でも強いにおいを放ち、さらに大量のお湯に溶かしたとしてもなかなかにおいが薄まらないという性質を持っています。このにおいをわれわれは「硫黄のにおい」と表現していたわけです。

新聞など正確性が求められる媒体では、このにおいは「硫化水素のにおい」と表記されます。しかし、一般向けの雑誌などでは「硫化水素」と書いても伝わりにくいため、わかりやすく「硫黄のにおい」と書かれることが多いのです。その結果、この表現が一般化し、われわれはあの卵の腐ったようなにおいを「硫黄のにおい」と認識するようになりました。

確かに、温泉に来て「硫黄のにおいだね」と言っている人に対して、「あれは正しくは硫化水素のにおいだ」と訂正するのは野暮な話です。今後も一般的には「硫黄のにおい」という表現が使われ続けると思われます。

船がすれ違うときは、右側通行

広い海を豪華客船で旅することは、多くの人の憧れでしょう。そんな客船同士が信号機のない海上で近づいたとき、どのようにして衝突を避けるのか、疑問に思った人もいるかもしれません。実際、2隻の船が真向かいの状態で近づいた場合、どのようにしてすれ違うのでしょうか。実は海の上では右側通行と定められており、右方向に移動して避けることになっています。

これは、海の交通ルールの基本を定めた「海上衝突予防法」で規定されています。この法律によると、船舶が接近した際には「海上では右側通行をする」「動きやすい船が動きにくい船を避ける」という2つの原則があります。2隻の船が正面衝突しそうになった場合は、互いに右に舵を切って、右側にずれる形ですれ違って進行するというわけです。

ただし、広い海の上ならこれで問題ありませんが、日本の沿岸は狭い水路や港が多く、また多くの船が行き交います。その衝突を防ぐため、一方通行が義務付けられている航路も存在します。事故を防ぐために、すべての船舶はこれらの規則を守って航行しているのでした。

「あずきバー」が硬いのは、中に含まれている空気が少ないから

井村屋が販売している人気商品「あずきバー」。食べたことがある人はわかると思いますが、非常に硬いことでおなじみです。すぐに噛んで食べることができず、じっくり口の中で溶かしてからようやく噛み砕くことができます。なぜこれだけ硬く作られているかというと、製造上硬くならざるを得ない理由があるからです。

あずきバーの原料は、砂糖、小豆、水あめ、塩しか使われていません。アイスは通常、牛乳由来の原料を使うと柔らかくなりますが、あずきバーはそれを一切使っていません。また、他のアイスに比べて空気の含有量が少なくなっています。これらによってあずきバーがぐっとしまっているのです。ではなぜこのような作り方をしているかというと、この製法によって小豆本来の風味を強く感じられるからです。つまり、あの硬さこそがあずきバーの濃厚な小豆の味を生み出す秘訣ということです。

実は2010年には「やわらか仕立てのあずきバー」という、通常よりやわらかい商品も販売されました。しかし、「やわらかくてあずきバーらしくない」という声が多く、ヒットには至りませんでした。

お風呂に砂糖を入れると入浴剤代わりになる

お風呂に入りたいけれど入浴剤がない、そんなとき、近くにお店があれば急いで買いに行ったり、ないときは我慢するしかないと思うかもしれません。しかし実は、そんなときは砂糖をお湯に入れることで、入浴剤の代わりにするという裏技があります。

というのも砂糖は、水分を吸収して閉じ込める保水性が高い食材であるため、お風呂に入れてつかることで肌への保湿効果が期待できます。さらに、体にけがなどで傷がある場合には、その傷の回復を助ける効果も期待できるとのことです。また、お風呂上がりに湯船を掃除するときにも、砂糖はお湯に溶けやすいため湯船の底に残らず、きれいに流すことができます。そのため、砂糖は非常に効果的な入浴剤の代用品になるというわけです。

もし砂糖がない場合は、塩やお酢などを入れるのも良いそうです。塩は発汗効果があり、保湿や保温の効果も高まります。お酢には雑菌の増殖を抑える働きがあり、肌の余分な菌を取り除いてくれます。入浴剤が手元にないときは、一度試してみてはいかがでしょうか。

エイプリルフールでは、13年に1度ウソをついてはいけない年がある!?

年に1度、ウソをついて良い日「エイプリルフール」。皆さんの中にも、この日に渾身のウソを披露したという人もいるのではないでしょうか。ただ、気を付けてください。実は13年に1度、ウソをついてはいけないエイプリルフールというものがあるそうです。

その名も「嘘の嘘の新年」という風習で、かつてフランス王シャルル9世がグレゴリオ暦を採用した際、それに反発した人々が旧暦の新年の日、いわゆる「嘘の新年」を祝って楽しんでいたところ、それに対しシャルル9世が激怒し、祝っていた市民を次々に処刑したそうです。その中には、わずか13歳の少女が含まれていました。残された市民はこの悲劇を忘れないため、その13歳の少女にちなみ、13年に一度、エイプリルフールであっても嘘をついてはいけないという風習を作ったといわれています。

この「嘘の嘘の新年」という風習は、かつてネットで拡散され広まったものですが、実際にフランスでそのような風習があるか、はっきりわかっていません。もしかすると、誰かがSNSで適当に呟いたことが本当の話のように広まり、それを面白がった人が実践しただけかもしれません。

よさこい祭りは、阿波おどりを参考にできた

阿波おどりとともに四国を代表する祭りのひとつ、高知の「よさこい祭り」。その起源は意外と新しく、1954年のことでした。当時、日本はこれから経済復興を果たすべく、国民が団結して盛り上げようとしていた時期です。そんな中、高知の経済復興の足がかりにしようという目的で誕生したのが「よさこい祭り」で、その誕生のヒントとなったのが、実は阿波おどりでした。

阿波おどりは歴史が古く、徳島市民が盛り上がる祭りとして人気を博していました。高知でもそれにあやかれないかということで、新しいお祭りの誕生を模索し始めます。普通、祭りといえば五穀豊穣や災害からの救済などを願うためにはじまったケースが多いのですが、よさこい祭りにはそうした起源はありません。ただ「高知市民が盛り上がれば良い」という思いから生まれた祭りだったのです。

ちなみに、よさこい節を踊るときに手に持つ「鳴子」という道具は、もともと鳥を驚かせて田んぼから撃退するためのものでした。米の生産が盛んな高知ならではの道具を踊りに取り入れようという発想から、用いられるようになりました。

この記事が気に入ったらシェア!
このエントリーをはてなブックマークに追加
執筆
QUIZ BANG編集部

クイズ専門情報サイト QUIZ BANG編集部です。
定期的に雑学記事を公開していきます。

クイズに関するニュースやコラムの他、
クイズ「十種競技」を毎日配信しています。
クイズ好きの方はTwitterでフォローをお願いします。

『YouTube公開』土星の環は、消えることがある? /【朗読】枕を高くして眠れる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』土星の環は、消えることがある? /【朗読】枕を高くして眠れる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』「 幽霊が頭に布をつけているのはなぜ?」 /【朗読】寝る前のお楽しみ雑学【聞くトリビア】

「眠りに入りやすくなる呼吸法」とは? /【朗読】眠れない夜に聞きたい雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』「眠りに入りやすくなる呼吸法」とは? /【朗読】眠れない夜に聞きたい雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』他の星から寿命を奪う星がある!? /【朗読】とにかく寝たい人のための雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』月に埋葬された人がいる。一体なぜ? /【朗読】夢見がよくなる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』「出なくなったペンは○○○に入れると復活する!?/【朗読】作業の効率が上がる雑学」【聞くトリビア】

『YouTube公開』昭和61年の10円玉は○○万円の価値がある!?/【朗読】眠りながら賢くなれる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』ペットのネコは30年で○○が2倍になった!/【朗読】ストレスが軽くなる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』マヨネーズで真珠を作ることができる!?/【朗読】こころと耳がいやされる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』宮内庁御用達のお店はいくつある?/【朗読】リラックス効果抜群の雑学【聞くトリビア】

大人になっても身長が伸びることがあるのはなぜ?/【朗読】眠りの質が良くなる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』大人になっても身長が伸びることがあるのはなぜ?/【朗読】眠りの質が良くなる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』かつて、宇宙飛行士は拳銃を装備していた。なぜ?/【朗読】まぶたが重くなる雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』大阪で昆布だしが一般的になったのはなぜ?/【朗読】思わず耳を疑う雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』「枕を高くして眠る」のは、キケン。なぜ?/【朗読】明日すぐ使える雑学【聞くトリビア】

『YouTube公開』「利き目」を判定する方法、知ってる?/【朗読】知っていたら尊敬される雑学【聞くトリビア】

「人生の糧になる名言」100選【偉人たちの名言雑学集】

閲覧数:
6,510views
listen_trivia01

偉人のダメダメエピソード1【聞くトリビア 読む編part.1】

閲覧数:
570views

怖い雑学【聞くトリビア 読む編part.20】

閲覧数:
440views

名前の由来の雑学【聞くトリビア 読む編part.10】

閲覧数:
430views

クリスマスの雑学【聞くトリビア第37話 読む編】

閲覧数:
330views

違いの分かる雑学【聞くトリビア 読む編part.21】

閲覧数:
310views

お菓子の雑学【聞くトリビア第18話 読む編】

閲覧数:
220views
listen_trivia01

偉人のダメダメエピソード2【聞くトリビア 読む編part.2】

閲覧数:
190views

宇宙の雑学【聞くトリビア 読む編part.19】

閲覧数:
190views

ずばり、宇宙って何色?/【朗読】穏やかに眠れる雑学【聞くトリビア】

閲覧数:
190views

新幹線の雑学【聞くトリビア 読む編part.17】

閲覧数:
180views
十二単

平安時代の人にとっての夢ってどんなもの?

閲覧数:
160views
植物園

モミジDr.のリカバリー日記 第370回「植物園」

モミジDr.のリカバリー日記

閲覧数:
160views
傘応援

ヤクルト名物「傘振り応援」が始まった経緯とは?

閲覧数:
150views

六道の「天道」に生まれるのが良くないのは何故?

閲覧数:
150views
Share
このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP