よみもの|雑学記事

ノルウェーは2月、イギリスは主に3月、日本は5月。さて何の日?

もっと正確に言うと、「この日」はノルウェーでは2月第2日曜日、イギリスでは年によって変動するが主に3月、そして日本を始め、世界の多くの国では5月第2日曜日となっている。

 

もうお分かり頂けただろうが、正解は「母の日」だ。

 

母の日は一般的にはアメリカ発祥とされている。1907年の5月の第2日曜日、フィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスという女性が、亡くなった母親が好きだった白いカーネーションを、追悼式の際に教会に捧げたことが始まりとされている。これをきっかけに母に感謝する運動が全米に広がっていき、1914年にウィルソン大統領によって母の日が制定された。

 

しかし、遡ると中世ヨーロッパでは、復活祭(イースター)前にあたる「四旬節」と呼ばれる期間の第4日曜日に、故郷を離れていた人が礼拝のために地元に戻り、この機会に母親にお土産をプレゼントするという習慣が発達していた。現在でもイギリスやアイルランドでは、5月の第2日曜日ではなく、四旬節の第4日曜日(年によって日付は変わり、2020年は3月22日)を母の日としており、「マザリングサンデー(Mothering Sunday)」と呼ばれている。

 

また、春以外の季節に母の日を祝っている国もある。その代表例がノルウェーで、2月第2日曜日を母の日としている。ノルウェーでは1919年に初めて母の日が祝われたが、5月17日がノルウェーでは既に「ナショナルデー」(憲法が制定されたことを記念する日)となっていたため、この日とぶつからないように、時期をずらしたと言われている。

さて、ヨーロッパでは母の日に贈る花も、必ずしもカーネーションという訳ではない。もちろん異なる季節に母の日を祝う国では、その時期に開花期を迎える花も当然変わるが、日米同様に5月に母の日がある国でも、あまりカーネーションにこだわらないようだ。実際、筆者が住むオランダも母の日は5月第2日曜日だが、近所の花屋でもカーネーションの花束というのは見かけない。代わりに季節の花のブーケだとか、母親の好きな花を選ぶのが一般的なようだ。我が家も息子がいるので、母の日には一緒に花屋に行き、お母さんの喜びそうな花を買うのが恒例になっている。それもこれも、まだ子供が0歳の時に母の日なんか全く気にも留めずスルーして、えらく妻の機嫌を損ねた思い出があるからなのだが…。

ヨーロッパ在住ライター
海牙人

『アメリカ横断ウルトラクイズ』に感化された最後ぐらいの世代。学生時代は競技クイズを熱心にやっていました。大学卒業後は憧れていたアメリカと日本を行ったり来たり。その後2012年に思い立って渡欧し、今はオランダ在住。ボタンは長年触っていませんが、海外移住後も作家という形でクイズに関わっています。家はあのスケベニンゲンの近く。

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