プロ野球「平成最強の打者」は誰?
「プロ野球最強の打者は誰?」。テレビ番組やインターネットのアンケートなどで人気の企画です。
引退した選手でいうと王貞治、落合博満、バース、イチロー、現在だと山田哲人、山川穂高などが挙がるでしょうか。
では、平成の30年間(+α)のプロ野球において最強の打者は誰なのでしょうか?
実は安打数、本塁打数、打点数、すべてで1位を占めている人物がいます
その人物とは…
正解:金本知憲(広島東洋カープ→阪神タイガース)
金本の成績を調べると安打数は2539安打(2位は石井琢朗の2432安打、3位は立浪和義の2405安打)、本塁打数は476本塁打(2位はローズの464本、3位は清原和博の434本)、打点は1521打点(2位は中村紀洋の1348打点、3位は小久保裕紀の1304打点)です。
注目は2位、3位は全部門異なる選手であり、それだけ異なる部門で突出した成績を残すのが大変な中、すべてで1位を獲得している点でも文句なしの最強打者といえるでしょう。
しかし、そんな大打者・金本の経歴を調べると非常に興味深いエピソードが満載です。
広島県で生まれ育った金本は地元の強豪・広陵高校に進学するも在学中に甲子園に出場はかないませんでした。その後、中央大学のセレクションを受けるも不合格、1年浪人の末に東北福祉大学に進み、4年生のときに全日本大学野球選手権で優勝、日本代表にも選出されプロに注目されます。
1991年ドラフトで広島に指名されるも指名順位は4位と決して高いものではありませんでした。
その後、2年間は一軍、二軍を行ったり来たりしていましたが、入団3年目の1994年に90試合に出場してレギュラーの足掛かりをつかむと、翌95年に初の規定打席に到達しベストナインを受賞し完全にレギュラーに定着します。
しかし、何といっても金本の真骨頂は30歳を過ぎてからにあります。
31歳となった1999年のシーズン途中からフルイニング出場を続け、2000年にトリプルスリー達成、2002年オフにフリーエージェントで阪神に移籍後、2004年に唯一のタイトルとなる打点王を獲得、翌2005年にはリーグ優勝に貢献しMVPを受賞、そしてフルイニング出場は42歳となる2010年まで続き「1492試合連続フルイニング出場」の世界記録を樹立しました。
シーズンフルイニング出場を続けた2000年から2009年の10年にかけては「打率3割を6度」「20本塁打を9度(のこりの1回も19本)」「90打点を8度」と堂々たる成績を残しており、名実ともに「平成最強打者」といえると思われます。
ときは令和に移りましたが、令和の世の最強打者が誰になるのか、一ファンとして歴史の一証人として注目していきたいと思います。
ジャンル | スポーツ |
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掲載日時 | 2020/4/30 16:00 |
担当ジャンル:スポーツ
1973年生まれ 福岡県出身
職業 クイズ作家 株式会社キュービック所属
物心ついたころから40年来の東京ヤクルトスワローズのファン。
年間の観戦数は30試合から40試合ほど。
仕事の「クイズ」と趣味の「野球」を組み合わせた「野球クイズ」をライフワークとし
プレーヤー・イベンターともに「野球クイズ」の第一人者を自負
主な実績
①プレーヤー
『全日本プロ野球クイズ王決定戦』(2013年6月)優勝
『プロ野球マニア王決定戦』(2019年3月)優勝
②イベンター
『プロ野球12球団ファンクイズ王決定戦』(2019年5月~2020年1月)
(全12球団+各回の優勝者で日本一を争う「日本シリーズ」の全13回)開催
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