よみもの|聞くトリビア(読む編)

「ネコ」の雑学
【聞くトリビア第20話 読む編】

インドではネコは嫌われている

世界でネコを嫌う人は多くはないと思われるかもしれませんが、実はインドでは国全体で嫌っているのです。というのもインドは仏教が興った国。その仏教の開祖であるお釈迦様はネコのせいで死んだとされている言い伝えがあるのです。

 

ある時、お釈迦様が毒キノコを食べてしまい、中毒になりました。ネズミに薬を持ってきてもらうようにお願いしたのですが、そのネズミをネコが食べてしまいました。そのために薬が届かず、残念ながら亡くなってしまいました。そんなわけで、インドではネコは忌み嫌われるようになったというのですが、ホントのところはどうなんでしょうか。

 

エジプトはネコのせいで戦いに負けたことがある

紀元前525年、ペルシャ軍がエジプトに攻め込んだことがありました。その際、エジプト軍は何も抵抗できずそのまま破れてしまいました。というのも、ペルシャ軍は盾にネコを縛り付けて侵攻したからです。

 

実はエジプト人はネコを非常に可愛がり、また神の使いとして崇めるという非常に深い関係にあったのです。そのため、エジプト軍はそんなネコを攻撃できるわけもなく、何もできないまま攻め入られてしまったのです。ネコにとってみれば災難以外のなにものでもありませんが、ペルシャ軍が作戦的に一枚上手だったというエピソードです。

 

江戸時代には、ネコのノミ取り屋という職業があった

現代日本では変わった職業が多くありますが、江戸時代も例外でなく、様々な仕事がありました。江戸中期、金魚や鳥、ネコなどを飼って楽しむ人が増えたことによるペットブームが起こりました。そんなときにネコからノミを取る「ノミ取り屋」という職業が誕生したのです。

 

まずネコをお風呂に入れ、その後に動物の毛皮で体を拭き、ノミを毛皮に移すことで取り除くそうなのですが、これが大ヒットし、かなり引っ張りだこだったとか。

 

しかし、そのやり方が一般の人に知られるようになると、みんな自分でやりだしたことで一気にこの職業は廃れたとのこと。こういうブームになる仕事が長続きしないのは今も昔も変わらないようです。

 

ネコの耳は、180度回転することができる

ネコの耳を観察していると、あちこち向きを変えていることがわかります。それもそのはず、ネコはなんと左右それぞれ独自に180度回転させることができるという能力を持っているのです。

 

というのも、ネコの耳の根元には実に27もの筋肉があり、それをうまく働かせることで自由に動かし、広範囲の音を拾うことができます。ヒトは2万ヘルツくらいまでの音しか感知できませんが、ネコは数万から10万ヘルツを聞き分けることができるともいわれています。聴力そのものもすごいのですが、耳の筋肉の発達も、狩りをする際や敵から逃げる際にも大きな武器になっていることがわかります。

 

ネコのヒゲを切ると、まっすぐ歩けなくなる

ネコのチャームポイントのひとつであるヒゲ。実はネコが生きていく上で重要な役割を持っているのです。実はこのヒゲ、一見ただの毛にしか見えませんが、その根元には神経が通っているため非常に敏感になっており、ちょっとしたセンサーの代わりになっているのです。

 

ネコの視力は人間の10分の1と言われており、その状態でもちゃんと歩けるのはヒゲが周囲の変化などを感じ取っているからで、そのたま、ヒゲを切られるとネコはちゃんと歩けなくなってしまうのだそうです。

 

また、少しでも引っ張るだけでもかなり痛がるので、なるべくヒゲには触れないようにしてあげてください。

 

しっぽがないネコもいる

ネコの品種のひとつ、マンクス。この中でもランビーマンクスと呼ばれるものは非常に変わった特徴があります。それは普通のネコには必ずあるというしっぽがなく、根元らしき部分がくぼんでいるのです。

 

なぜしっぽがないのかはわかってませんが、その昔ドアに挟まれてそのまま切れてしまったとか、海賊が帽子の飾りにするために切り取ったなどの伝説が残されています。ちなみにお尻のくぼみ、刺激に対して敏感な部分だそうなので、触らないように気をつけてください。

 

ネコを飼ってない人より飼っている人のほうが、心筋梗塞になりにくい

アメリカのミネソタ大学が2008年に面白い研究結果を発表し話題となりました。それはネコを飼っている人は飼っていない人に比べて心筋梗塞といった病気のリスクが4割ほど低いというものです。

 

どうやら、要因としてストレスや不安が大きく関わっていて、ネコが近くにいることによりそれらの気持ちが軽減されるからだそう。もし、そのような病気に対する不安がある方はネコを飼うのも一案かもしれません。

 

黒猫は、ニュージーランドでは幸運、イタリアでは不吉の象徴

黒猫を見て可愛らしいと思う方、不気味だと思う方、様々な反応があるようですが、国によっても見方が色々と変わるようです。

 

たとえばニュージーランドでは黒猫は妖精の化身とされ、幸せの象徴として考えられています。結婚式の日に横切ることがあろうものなら、そのカップルは一生幸せになるとまで言われています。逆にものすごく忌み嫌う国もあります。それはイタリアで、魔女の使い魔と考えられており、現在でも年間6万匹ほどの黒猫が人の手によって殺されているのです。

 

生まれた国によってここまで扱いが変わると思うと、黒猫も可愛そうに思えてきます。

 

ネコは人間より早く地震を察知できる

2011年の東日本大震災。とある研究チームの調査によると、飼っているネコが地震が起こる前に異常な行動を取ったと答えた人が2割近くあったとか。

 

というのも、ネコは地面の下のちょっとした揺れに対して敏感で、地震の前に地殻に生じる圧力の波やちょっとした変化を感じ取ることができ、そのことから大きなストレスを感じて異常行動を起こすそうなのです。

 

もし研究が進み、この因果関係がもっとはっきりとわかるようになったら、ネコによる地震予知もできるかもしれません。

 

ネコの骨の数は、人間より多い

人間の骨の数は成人で206本とされています。人間よりはるかに体が小さいネコは、実はそれより多く、244本もあるそうです。そしてこの骨のほとんどが背骨と尻尾を構成しており、背骨に関しては細かい骨がなだらかにつながっていることから、どの方向にも柔らかく曲がりやすいという特徴があります。

 

また尻尾も品種によりますが、最大26本もの骨で構成されています。感情によって様々に動く尻尾ですが、これらの骨が大きく関わっていたのです。

 

飛行機をハイジャックしたネコがいる

2021年2月、スーダンのハルツーム国際空港発ドーハ行きのターコ航空旅客機でとんでもない事件が起こりました。離陸直後、操縦室で1匹のネコがパイロットたちをひっかくなど激しく攻撃してきたのです。

 

乗務員たちはこのネコを捕まえようと必死に頑張ったものの失敗に終わり、離陸から30分後にハルツーム国際空港に戻らざるを得なくなりました。どうやらこのネコは飛行機が格納庫に駐留されている間に潜入してそのまま操縦室で隠れていたとのこと。

 

酔っ払いが大暴れして、緊急着陸という話はたまに聞かれますが、前代未聞のネコのハイジャックのお話でした。

 

耳にV字型の切り込みが入ったネコは、不妊手術を受けている

街中を歩いている時に見かける野良猫。たまに耳にV字型の切れ込みが入っているのを見かけたことはありませんか?実はあれは公益財団法人「どうぶつ募金」が不妊手術を施した証拠として人工的に入れた切れ込みなのです。

 

残酷なようにも思えますが、不妊手術を行わないと野良の子ネコが多く誕生してしまいます。日本では行政により年間3万5千匹ほどのネコが殺処分を受けており、そのほとんどが生後間もないものだそうです。それを防ぐために不妊手術が行われているのです。耳の切れ込みも、手術で全身麻酔を行っている最中に入れるそうなので、痛みはほとんどないということです。

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