よみもの|聞くトリビア(読む編)

大儲けした話の雑学
【聞くトリビア 読む編】

『日本永代蔵』にはコンペイトウで大儲けした話がある

井原西鶴の『日本永代蔵』には、商売などで成功して富を得た町人が描かれています。その中には食に関するものも多く、羊羹や饅頭といった、庶民に愛されたお菓子も登場しています。

他にも、長崎の商人が、南蛮渡来のコンペイトウを試行錯誤の上、自力で完成させ、大儲けしたという話も見られます。庶民の物から南蛮渡来の最新のものまで、多くの甘味についてカバーしている西鶴は、スイーツ男子だったのかもしれません。

「ワクチンで大儲け」はほぼデマ

コロナウィルスのワクチンの話題が多い中ですが、我々は生まれたときから数多くのワクチンを接種してきました。

少なくとも日本では国民全体が受けるワクチンというものも存在する以上、その利益は相当なものではと想像する方もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。

日本の医療用医薬品市場はおよそ6兆円の規模とされますが、ワクチンに限るとその1%程度です。それを一社当たりで考えてみると、売り上げの主力とはとても言い難いものとわかるでしょう。

世界規模では、2020年の薬の領域別売り上げで1位は抗がん剤のおよそ17兆円。ワクチンは16位の2兆5000億円ほど。しかし、2021年にワクチンは8兆円規模が見込まれており、コロナワクチンの開発に成功した企業は、それなりにがっぽりなはずです。

カジノで大当たりしたが本業では予選落ちしたゴルファーがいる

豪快なスイングや独特のファッションで人気も高かったゴルファー、ジョン・デーリー。メジャー優勝の経験もありますが、ゴルフ以外の面での伝説もあります。

それは2002年のこと、ラスベガスで行われたツアーインベンシスクラシック。安定性を欠くデーリーは残念ながら予選落ちとなりました。

しかし、本番はそれから。彼はカジノでスロットマシンに興じ、40万ドルも儲けたそうです。しかも、辞め時を見失わなければ200万ドルも勝っていたとか。本業の失敗を取り戻したといったところでしょうか。

ナイキは不調時もタイガー・ウッズを支援し続け復活時の利益を得た

タイガー・ウッズといえば日本でも名前が知れ渡る名ゴルファーです。また、2008年の全米オープン制覇からは不調が続き、不倫スキャンダルなどでも話題となってしまいました。しかし、2019年に見事復活。マスターズ優勝を成し遂げたのもよく知られる話です。

ここで大きな利益を得たのはスポンサー企業。低迷期には多くの会社が彼の元から離れていきましたが、ナイキは継続および新たな契約を提示して支えてきました。

先の大会の最終ラウンドでの追い上げで、スポンサーの宣伝効果はおよそ26億円ともいわれます。苦楽を共にした仲間ともいえるような企業が報われたのは、ウッズにとっても喜ばしいことだったのではないでしょうか。

ブラックジャックでぼろ儲けして出禁になったMITの学生がいる

ギャンブルは時の運ともいえるでしょうが、科学的に検証したらどうなるのでしょうか。実は、観察眼や確率論を駆使して大儲けしたエリート集団がいます。マサチューセッツ工科大学のギャンブラーチームです。

彼らが用いたのはブラックジャックで、次に配られるカードがある数より高いか低いかなどを予測するもので、ここぞというときに大きく張って儲ける手段をとりました。また、役割分担やテーブルに他のメンバーを座らせるなどの手段で見破られることへの対策もぬかりがありませんでした。

とはいえ、結局はカジノにバレて出禁になるのですが、それまで5年もかかったそうで、利益はおよそ5億円。そのチームはこの儲けを元手に投資会社を設立したそうです。この事件は映画にもなっています。タイトルは『ラスベガスをぶっつぶせ』。興味のある方はご覧になってください。

孫がサッカー代表に入ったことで1800万円を得たおじいちゃんがいる

孫がかわいくて仕方ないおじいちゃん。ほほえましいよくある話ですが、これで大儲けしたとなると何事かと思ってしまいます。イングランドのボーンマスなどに所属した、ウェールズの選手ハリー・ウィルソンの祖父がその人です。

ハリーが3歳の頃、彼は「孫がウェールズ代表でプレーする」ということに50ポンドを賭けました。そして、ブックメーカーはそのオッズを2500倍に設定しました。

そして時は流れ孫が16歳になった2003年、ウェールズ対ベルギー戦の後半、それが実現したのです。返ってきたお金はおよそ1800万円。ぜひ、ワールドカップ出場など次のステップにもベットして欲しいところです。

レスターシティ優勝でブックメーカー3社は大損害

2016年、岡崎慎司が所属していた時のレスターシティ、創設132年目にしてのプレミアリーグ初優勝はまさにミラクルでした。ブックメーカーでは5001倍というとてつもない倍率で、これは「ネッシーが確認される」などのふざけたものと同等のものでした。

しかし、これは実現してしまい、大儲けした人が存在するのですが、当然ギャンブルなので胴元は大損です。大手の3社はおよそ10億円という損害を被ったといいます。

近年はここまでのオッズがつくことはなく、リーグ優勝も想定内のチームに偏っていますが、強気で大穴に賭けてみるのも面白いかもしれません。

ショーン・コネリーはカジノで2300万円ほど勝ったことがある

『007』のジェームズ・ボンド役で知られる名優ショーン・コネリー。彼には役者以外にもスゴいエピソードがあります。彼はデビュー前から父親とともに賭博場に通っていたというギャンブラーで、俳優になった後もそれを止めることはなかったようです。

1963年、イタリアのアルプスのカジノで、彼はルーレットに興じていました。ベットした数字は17。2回はずれますが、3回目で見事に的中。しかし、それで終わらず、4回目、5回目とあたり分をそのまま17に賭け、何と3連続で的中させ、2000万円以上を手にしたとされます。

ちなみにこのエピソードとは無関係ですが、ルーレットの賭け方に「ジェームズ・ボンド法」というのがあります。小説の『007』に出てくる攻略法ですが、実際に勝てるかは保証できません。

ヤフーの株価は20年で200倍以上

株の中には長期間保有することで莫大な利益が出るものもあります。たとえばヤフー。上場の際にもニュースになりましたが、1997年11月4日の終値は2.44円ですが、20年後には545円と、およそ223倍となっています。もし当時に投資していたら、と考えたら何ともいえない気分になります。

しかし、このような銘柄はひとつに限ったことではありません。ユニクロのファーストリテイリングやアメブロのサイバーエージェントなども上場時から50倍以上の値上がりとなっています。

これから来そうな企業に投資してみると、数年後には数千万円を手にしているかもしれません。

5000万円以上カジノで勝ったカップルの末路がわりとひどい

お金は人を狂わすといいますが、その中でもかわいそうなカップルの話です。場所は「東のラスべガス」ことニュージャージー州アトランティックシティのカジノ。バカラに興じる彼のほうはあまり腕前が良くなかったようですが、彼女のほうが一緒に賭けだすと流れが変わり、最終的におよそ5460万円も手に入れたそうです。

利益を折半したのですが、問題はその後、彼のほうは別の女性と遊びまわるようになり、最終的には破局となってしまいました。

また、彼女のメンバーズカードを使っていたため、税金の問題が発生したのですが、その面でも話し合いはうまくいかず、弁護士を雇うこととなりました。大金を得ることイコール幸せ、ではないと痛感する出来事です。

紀伊国屋文左衛門の節分が豪華すぎる

江戸時代の豪商・紀伊国屋文左衛門といえば、ミカンで大儲けしたエピソードが有名ですが、他にも豪快なものが伝わっています。

節分の時には枡に小粒の金を入れて撒いたそうです。他にもなじみの遊女に御礼として金で紋を入れたカニを大量に贈るなど、まさにお大尽としかいいようのないものがあります。現代人の豪遊とは手間もお金の掛け方も一枚上手といったところでしょうか。

エジソンは違法コピーで大儲けした

発明王エジソンといえば知らない人はいないでしょう。しかし、彼の倫理観については立派とはいえないようです。

公開前の映画を勝手にコピーしてアメリカ中の映画館に売りつけて大儲けする、空を飛べるようになるクスリなるものを無理やり友人に飲ませ病院送りにするといった、トンデモエピソードも伝わります。天才の考えは凡人には理解しがたいのがよくわかります。”

 

 

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