よみもの|聞くトリビア(読む編)

コック帽が縦に長いのはどうして?
【朗読】いい夢が見られる雑学【聞くトリビア】

どんどん暑くなって、夏バテ気味なこの季節。

聞くだけで元気になれるような雑学の数々を、フリーアナウンサー大橋俊夫氏の朗読とともにお楽しみください。


こちらは動画の内容の書き起こし記事です。

音声と一緒にお楽しみください。

ネコが骨折したとき、喉をゴロゴロならしていると治りが早くなる

ネコ科の動物は、他の動物に比べて骨折などの回復が早いと言われています。このことに関して多くの研究家が調査したところ、ネコ独特の喉を鳴らす「ゴロゴロ」という音が深く関わっていたことが判明しています。

この「ゴロゴロ」という音、その周波数を調べてみたところ、骨の密度を高めるとされる音の周波数と同じであり、この音を折れた骨に響かせることで骨の細胞を活性化させ、骨折の治りを早めてさらには骨を強くする効果があるということがわかりました。

かつてFIFAワールドカップの日韓大会で活躍し人気者となったデビッド・ベッカムは、この話をヒントに開発された超音波装置を折れた骨に当てる治療を受けたところ、奇跡的な早さで回復したとのこと。もっと研究が進めば骨折も簡単に治療できる時代が来るかもしれません。

囲碁で使われる碁石は、白と黒とで大きさが違う

白と黒の2種類ある囲碁の碁石、もし持っている方がいたら横に並べてみてください。よく見ると大きさが少し違います。白い石より黒い石のほうが直径0.3mmほど大きく作られています。

なぜこのようなサイズになったかというと、白はいわゆる「膨張色」の一種で、そのものの大きさより、さらに大きく見せる効果がある色です。そのため白石と黒石を同じ大きさで作ってしまうと、白石が大きく見えてしまいます。そうなると対局中の石の様子が不格好に見えてしまうため、バランスを取るために黒い石を大きめに作っているというわけです。

ちなみにこの碁石、高級なものだと黒い石は粘板岩という岩石を原料として作られますが、白い石はハマグリの貝殻を原料としています。かつては宮崎県で獲れた国産のものを使っていましたが、現在はあまり数が見込めなくなったため、メキシコ産のものを使用しているそうです。

喉が痛いときは、マシュマロを食べればいい

風邪や花粉症になると悩まされるのは喉の痛み。マスクをしたりトローチやのど飴をなめてなんとか耐えているという人も多いのではないでしょうか。実はこれ以外にももっと手軽に喉の痛みをやわらげる方法があります。それはマシュマロを食べることです。

マシュマロを口の中に入れると溶けてゼラチン状になりますが、このゼラチンが実は喉に効果的で、優しく喉の粘膜を空気の汚れなどから守ってくれます。4つか5つほど食べればいいそうなので、おやつとしてマシュマロを食べる感覚で喉の保護ができる、非常にお得な対処法です。

のど飴のあの味が好きではないという人は結構いるかもしれません。そんな人にはぜひ試してもらいたい手段です。ただ、あくまでこれは民間療法でしかないので、あまりにも痛みがひどいのであれば医療機関を受診してください。

かくれんぼで鬼が探さずに勝手に帰ると、犯罪になる

子どもの頃、かくれんぼで遊んだ人も多いのではないでしょうか。実はかくれんぼはやりようによっては警察沙汰になる可能性があります。

かくれんぼを始めるにあたり、誰かが「見つかるまで絶対に出てきたり帰ったりしたらダメ」と言ったとします。その言った人が少しでも悪気があった場合、相手の自由を拘束したということになり監禁罪が適用され、3カ月以上7年以下の懲役刑がくだされる場合があります。言葉による束縛はそれほど重いものだと法律の世界では認識されているということです。

さすがに子ども同士の遊びでここまでの罪に問われる可能性はありませんが、大人になってから童心に返ってかくれんぼで遊んだとして、おふざけで見つかるまで出てくるなと言った場合はもしかしたら罪に問われるかもしれませんのでご注意を。

砂漠の中で生存する魚もいる

魚は水の中でしか生きることができない。多くの人はそういう認識でいるのではないでしょうか。しかし、世の中には砂漠などの乾燥した砂の中にじっと身を潜める魚もいたりするから驚きです。

その名もサラマンダーフィッシュという、オーストラリア南西部に生息する小さな魚です。サラマンダーとはサンショウウオのことですが、その仲間というわけではありません。この魚は冬場は干潟に一時期だけ現れる池の中にいますが、夏場になるとこの池が無くなるためサラマンダーフィッシュ自体も姿を消します。そして夏の間ずっと砂の中に潜伏し冬眠に近い休眠状態に入って過ごします。

そんなサラマンダーフィッシュですが、ここ数年の気候変動により今後の生息が難しいと考えられています。現在オーストラリアではサラマンダーフィッシュを救うべくプロジェクトが進行しているようですが、もしかしたら砂漠で夏を過ごすことができるのもあと数年だけの話になるかもしれません。

剣道では、一本のあとにガッツポーズを取ると、一本が取り消される

スポーツでありながら武芸としての一面が強い剣道。そのためただ勝てばいいということはなく、礼儀などが厳しく求められます。それを証明しているのが、一本を取ったあとにガッツポーズをすると一本を取り消されるというものです。

全日本剣道連盟の理念には「相手の人格を尊重し、心豊かな人間の育成のために礼法を重んずる指導に努める」というものがあります。一本を取ってガッツポーズをする行為は、この「相手の人格を尊重し」に反する行為と解釈されるため、無効になるわけです。

ただ、このルール、海外の試合では適用されないことが多いそうです。なぜなら日本以外の国では剣道はひとつのスポーツとしてしか考えられてないからです。このルールは「武士道」という言葉がある日本だからこそ受け入れられているルールなのでしょう。

タクシーは強盗に襲われたとき、周囲にSOSを知らせることができる

タクシーの屋根にはよくタクシー会社の名前が書かれたランプがつけられています。これは単に会社の宣伝だけでなく、タクシー強盗を防ぐ目的としても使われています。万が一強盗が乗車した場合、赤く点滅させることで周囲にSOSを出せるようになっています。

終戦後の日本では、タクシーはよく強盗に襲われていました。現金を積んでいて、かつ運転者が前を向いていることから隙をつきやすく、強盗にとって絶好のターゲットだったからです。タクシー強盗はのちに社会的問題となり、さまざまな対策が練られました。その結果、1960年に「SOS」のサインを知らせるために行灯の設置が義務付けられました。あの行灯は最初から防犯目的だったというわけです。

最近では、空車や満車といった表示がされる「スーパーサイン」と呼ばれる部分にも「SOS」とサインを出せるようになり、よりわかりやすく危機的状況を知らせることができるようになりました。もし街中で見かけたら即座に110番してください。

公式野球規則では、野球場がどの方向を向いて建てれば良いか書かれている

プロ野球の「公認野球規則2.01」には「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は、東北東に向かっていることを理想とする」という一文があります。あくまで理想で強制力はありませんが、球場の向きまでも規則に書かれているというのは驚きです。

これは、最近ドーム球場が増えたとはいえ、もともと野球は屋外で行うスポーツであるため、太陽の光がまぶしくならないように建てないといけません。そのことから定められた規則だそうです。

しかし、実際に各球場の本塁から二塁へ向かう線の方角を調べてみると、甲子園球場は南、神宮球場は北北東とバラバラです。実際に東北東である球場は、日本のプロ野球の本拠地では広島のマツダスタジアムだけです。そもそも太陽のある方角は時間によって変わりますし、すべての選手が同じ方向を向いているわけではありません。規則そのものに強制力がないのもそのためだと考えられています。実際、規則にある方角も抗議を受けるなどして何度も変わってきたようです。

コックさんがかぶる帽子が長いのは、最初にかぶった料理人の身長が低かったから

フランス料理などのシェフがよくかぶる縦に長い帽子、一説によると考案したのは19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したフランスの料理人オーギュスト・エスコフィエだと言われてます。彼が書いた著書は料理人にとって必読書とまで言われており、いわゆるカリスマシェフとして絶大な支持を受けていました。

しかし、そんな彼にもただひとつコンプレックスがありました。それが身長が160cmに満たないことでした。背の低いエスコフィエが他の背の高い料理人に指示を出してもあまり聞いてくれないのではないかと思った彼は、厨房内で存在感を示すために、それまで料理人たちがかぶっていたものよりも30cm長い帽子をかぶりはじめました。それが料理長の証になるということで他のレストランでも採用されるようになり、世界に広まったと言われています。

実はこの長い帽子、単に威厳を示すだけでなく、暑い調理場でかぶっていると熱がこもりにくく、頭が蒸れることがないので衛生的に優れているという実用的な面もあり、それが広まった理由のひとつとも考えられています。

iPad Proなみに大きい消しゴムがある

大阪市の文具メーカー、シードが発売している消しゴム「レーダー」シリーズ。その中の「S-10000」は「レーダー」シリーズのなかでもっともサイズが大きく、縦276mm、横141mm、高さ43mmと通常の消しゴムの200倍以上もあります。現在発売されているiPad Proの11インチモデルが縦247.6mm、横178.5mmなので、これに近い大きさです。

なぜこのような消しゴムが生まれたかというと、「ネタ」で作ってみたといういかにも大阪らしい理由だったようです。もともとこの前に縦160mm、横75mm、高さ27mmのサイズのものをプレゼント用に開発していましたが、だったらこれ以上のものを作ってみようということから「S-10000」の開発が始まったそうです。

そしていざ販売されてみると、SNSを通じて話題となり、かなりのヒット商品となりました。多くの人は実用的な理由ではなく、プレゼントやビンゴ大会の景品などの「ネタ」として買っていくようです。この「S-10000」、価格は13200円。ちょっと手を出すには勇気がいりますが、ちょっとしたウケ狙いのプレゼントにいかがでしょうか。

漢字の「ようかん」に「羊」という字が入っているのは、本当に羊肉を使っていたから

小豆と寒天を使って作られる甘い和菓子・羊羹。漢字で書くと「羊」という文字が入っていますが、実際の羊かんに羊の肉などは入っていません。ではなぜ「羊」という漢字が入っているのでしょうか。

実は古代中国で最初に作られた羊羹には羊が使われていました。というのも、その頃作られていた羊羹は今みたいなお菓子ではなく、羊の肉や野菜が入ったスープのようなものでした。そもそも「羊羹」の「羹」という字は訓読みで「あつもの」と読み、本来はスープのことを意味します。すなわち「羊羹」とは「羊のスープ」のことを指していました。

その後、羊のスープである羊羹が14世紀頃に日本に伝わりましたが、なぜか日本では羊の肉の代わりに小豆を使った精進料理として広まっていきます。そして次第にスープ自体もなくなり、江戸時代には現在一般的に知られている形の羊羹へと変貌していきました。「羊」という漢字が使われているのは、日本に初めて入ってきたときの名残というわけです。

年末年始、三重県では24時間パチンコ屋が営業している

年末年始、初詣の神社をはじめ日本各地でさまざまなところがにぎわいますが、三重県では変わったところに人が大勢つめかけています。それはパチンコ屋です。パチンコ屋は法律の関係で、午前0時から6時までは営業が禁止されていますが、年末年始の三重県ではオールナイトで営業することが許可されており、それを目当ての人が集まるからです。

なぜこのような営業形態が許されているのかは、はっきりとはわかっていませんが、伊勢神宮の参拝客がトイレを利用するからではないかと言われています。

通常三重県のパチンコ屋は9時オープン、24時閉店ですが、12月31日は9時オープンは変わりませんが、24時になっても閉店せずそのまま営業、そして1月1日は丸々24時間営業を続け、2日の午前1時にようやく閉店します。

その間ずっとパチンコを打ち続けることも可能で、こういう経験はなかなかできないということで、全国からパチンコファンが押し寄せます。ただ、みんな人気のある機種で打ちたいということで、前日の営業終了後となる12月30日の夜から並んでいる人もいるそうです。

台湾には、傾いたまま建てっているポストがある

台湾の首都・台北には「微笑み萌ポスト」と呼ばれる、フォトスポットと化した郵便ポストがあります。赤い国内用と緑の速達・エアメール用のポストが2台横に並んでいるのですが、両方とも腰のところから横に少しずつ傾いていて、その見た目がまるでポストが挨拶しているようで可愛いということで話題となり、現在では多くの人が集まる人気スポットとなりました。

実はこのポスト、2015年8月に発生した台風で飛んできた看板にぶつかり、その衝撃で曲がってしまったもので、地元では何事にも立ち向かって生きていくためのシンボルとして親しまれているようです。

このポストの根元には観光客向けの紹介パネルが設置されていて、そこには「私たちの腰はすっかり曲がってしまったけど、これも人生。人生何があっても大丈夫って忘れないように、一緒に写真を撮りましょう」といったメッセージが書かれています。こんな前向きな気持ちが、ここを人気スポットにしている理由なのかもしれません。

男性でも母乳が出る

普通母乳といえば、赤ちゃんを生んだ女性から出るものだと思われていますが、実は男性からも母乳らしきものが出ることがあるそうです。というのも男性にも母乳を作る乳腺という組織が存在するため、そこから母乳が分泌することもありうるからです。ただ、男性の場合、女性とは違い乳腺が発達していないのでそれほど量は出ないようです。

また、少量の母乳であれば体のほうにも問題はなく、すぐに病院に駆けつける必要はありませんが、もし大量に出るようであればそれは体内に腫瘍が出来たことが原因で起こることなので、早めの診断を受けたほうがいいとのことです。

またそれとは別に男性の乳腺組織にもがんができる、すなわち乳がんになる可能性があります。乳がんと聞くと女性特有のがんと思われがちですが、実は乳がん患者全体の1%は男性です。大量の母乳以外でもしこりなど不自然なものを感じたら、すぐに病院に行ってください。

空き巣の被害がもっとも多いのは、金曜日

警視庁が空き巣の被害に関する調査を行ったところ、一週間でもっとも空き巣の件数が多いのは金曜日だということが判明しました。これはおそらく翌日から休みだということで生じる気の緩みや、夜遅くまで出歩いている人が多いからではないかと考えられています。ただ、平日の他の曜日も被害は多いようで、やはり家に誰もいない時間が多い曜日ほど危険だということがわかります。

逆に土日は少なく、日曜日にいたっては金曜日の半分ほどしか被害がないそうです。だからといって、週末でも、家を出るときはもちろん要注意です。

空き巣は突発的に入る家を狙うわけではなく、入念にリサーチしたうえでその家の人がいつ頃家を出るかといったライフスタイルを把握して犯行に及びます。毎日同じルーティーンを繰り返すのではなく、たまには時間をずらすなど工夫することも必要です。

静岡県には、新幹線という地名がある

伊豆半島の付け根あたりにある静岡県の町・函南町(かんなみちょう)。ここには「新幹線」という変わった地名があります。この地名、新幹線が通ったときに流行りに乗って名付けたものかと思いきや、実は東海道新幹線開通前に発行された地図にはすでにこの地名が記されていたそうです。

では、なぜこんな名前がつけられたのかというと、このあたりには東海道新幹線のトンネル開設を目指す工事の技術者や管理者の宿舎が置かれていたからだそうで、それ以前は何もなかったものの、彼らがここで暮らすことで次第に地域が発展していったことから、この地に名前をつけなければいけないこととなり、その際に当時の工事を取り仕切っていた人物が、われわれが工事しているトンネルをいつか新幹線が駆け抜けることを信じて「新幹線」と名付けたそうです。そして工事終了後はこの地域は住宅地となり、「新幹線」という地名はそのまま使い続けられ、現在にいたっています。

長野県には、木の上に建てられた茶室がある

長野県茅野市。蓼科高原や白樺湖といった観光地が人気の自然豊かな街に、非常に変わった茶室があることが話題となりました。その名も「高過庵(たかすぎあん)」なるもので、地元出身の建築家・藤森照信さんが手掛けた作品です。

では、何が変わっているのかというと、この茶室、建っているのは高さ6mほどの2本の木の上で、まるで木が床を突き刺しているように見えます。ちゃんと計算して建てたものではありますが、今にも落ちてきそうな雰囲気があります。そのインパクトある外観から、アメリカの雑誌「TIME」による「世界でもっとも危険な建物トップ10」にも選ばれているほどです。

こんな面白そうな茶室、ぜひ入ってみてみたい、と思う人もいるかもしれませんが、個人が所有しているため、イベントなどがあるとき以外には残念ながら中に入ることはできません。

世界でもっとも爪の長い人の爪の長さは、およそ13m

2022年、アメリカのダイアナ・アームストロングさんという女性が爪の長さの世界記録を更新したことで話題となりました。その長さの合計は1306.58cm。最も長いのは右手の親指でおよそ139cm、左手の小指がもっとも短く、それでもおよそ109cmあります。

なぜ彼女がここまで伸ばしているかというと、もともと母親が伸ばしていたので、その影響があったそうです。彼女も大人になり、子どもができました。それからしばらくは娘さんにマニキュアを塗ってもらっていましたが、1997年、その娘さんはわずか16歳の若さで亡くなってしまいました。亡くなる前日までずっと爪を塗ってくれた彼女のことを思い、それ以降一切爪を切っていないそうです。

今はそのマニキュアはお孫さんが塗ってくれているそうですが、あまりにも長いため、1本塗るのに5時間ほどかかるそうで、4、5年に1度程度しか行わないそうです。

また、日常生活でも支障をきたすようで、車の運転にしてもかつては爪を窓の外に出して運転していましたが、現在は自ら運転することはないとのこと。ただ、たとえ生活が大変でもダイアナさんは娘さんのことを思い、今後も爪を切ることなく伸ばしていくそうです。

バドミントンで使われる羽根は、気温によって使い分けられる

バドミントンで選手が撃ち合うシャトルコックにはそれぞれ「スピード番号」というものがつけられています。これは1番から6番までの番号があり、数字が大きくなるほど飛びやすくなっています。

実はシャトルコックは軽いわりにサイズが大きいため、気温や気圧などの環境によって影響を受けやすいという欠点があります。気温が高いと遠くまで飛びますし、逆に低いとあまり飛びません。その飛距離の差は数十cmと試合を大きく左右するレベルです。それを解決するために飛びやすさが違うシャトルコックをあえて作って、「スピード番号」をつけて、どれを試合で使うか判断しているというわけです。

ちなみに1番は夏用で気温摂氏33度以上、6番は冬用で摂氏7度から13度までの環境を想定して作られています。また気圧によっても飛距離が違うため、そのあたりも計算して試合で使うものが決められているそうです。

お酒のテキーラは、山火事により偶然発見された

メキシコを代表するお酒、テキーラ。その誕生には山火事が大きく関わっていました。18世紀中頃、メキシコがまだスペインに統治されていた時代、ある村で大きな山火事が起こりました。被害は大きく、多くの農産物が燃えてしまう大惨事となりました。せっかく栽培していた竜舌蘭(リュウゼツラン)も真っ黒焦げで売り物にならなくなり、多くの人が悲嘆に暮れていました。

しかし、よくよく調べてみると竜舌蘭から甘い香りがします。どうやら茎の部分が山火事の熱により砂糖を生み出していたようです。実際に汁をなめてみると美味しい甘味がありました。この汁を試しに発酵、蒸留させてみると非常に美味しいお酒になりました。これがテキーラの始まりです。

テキーラという名前はこの蒸留所が建てられたハリスコ州のテキーラ村の名前に由来します。ちなみに竜舌蘭を利用したお酒はメキシコ各地で作られていますが、テキーラという名前を名乗れるのは、この村などの特定地域で作られたものだけです。

京都には、金閣寺、銀閣寺のほかに、銅閣寺もある

京都の観光名所としておなじみの金閣寺と銀閣寺。金、銀とあったら銅閣寺があるんじゃないか、と考えていた人も多いのではないでしょうか。その銅閣寺、なんと実在します。

京都市東山区、八坂神社の近くにあるお寺・大雲院。ここが通称「銅閣寺」と呼ばれている寺です。この地はもともとホテルオークラの創業者・大倉喜八郎の別荘があった地で、そこに別の場所にあった大雲院が移転して現在の形になりました。その移転前に大倉喜八郎は「京都には金閣も銀閣もあるのに銅閣がないのはおかしい、だったら私が作る」ということで別荘の敷地内に銅閣を建造しました。しかしその後、別荘地に大雲寺が移転したことにより銅閣は大雲院所有のものとなりました。

残念ながらこの銅閣、非公開のため普段は見ることができません。ですが、たまに特別公開が行われるそうなので、もし見たいという人がいたら、それをねらってみてはいかがでしょうか。

日本に初めて乳母車を持ち込んだのは、福沢諭吉

福沢諭吉は1867年にアメリカに渡ったとき、当時4歳と2歳の息子のためにおみやげとして乳母車を持ち帰っています。これが日本に初めて上陸した乳母車だそうです。当時、時代はまだ幕末で攘夷派が過激な手段で運動を展開していた中、アメリカから何かを持ち帰って使うという行為は非常に危険な行為、乳母車を使って子どもを連れ散歩するのも命がけだったようです。もしかするとこれは彼なりの今後の日本を改革してやるという意志の表れだったのかもしれません。

一説によると人力車のルーツはこの乳母車だという説があります。人力車を発明したとされる人物が福沢諭吉から何度も乳母車を借りて研究したという話が残されています。

ちなみにこの乳母車、現在でも慶應義塾大学の福沢研究センターに所蔵されていて、オープンキャンパスなどのイベントの際には公開されることもあるそうです。

夜より朝にランニングしたほうが、ダイエットの効果がある

一時期のブームが終わったとはいえ、現在でも多くの人がランニングを楽しんでいます。このランニング、実は朝と夜、どちらの時間帯で走るかで効果が違うことがわかっています。

朝にランニングすることはダイエットに効果的だそうです。これは朝起きたばかりだと、体内の血糖値が低くエネルギーが少ない状態のため、糖質よりも脂肪などの脂質を集中的に燃焼させることができます。また朝走ることは血行を良くする効果があるため、消化器官の働きに影響が出て、お通じがよくなるとも言われています。

逆に夜にランニングすると、一日の行動を終えた後で体がほぐれた状態になっているため、筋肉や関節を重点的に動かせて、筋力アップにつながる効果があります。また太陽の光がないため、紫外線の影響を受けずに済むというのも大きなポイントです。肌や目に悪影響がない分疲れにくくなり、存分に走ることができます。

他にも朝夜それぞれにさまざまなメリットがあると言われています。自身のランニングの目的に合わせて時間を変えてみるのもよいのではないでしょうか。

『吾輩は猫である』の作者・夏目漱石は、猫派ではなく犬派

日本を代表する文豪・夏目漱石。『吾輩は猫である』の作者ということだけあって、漱石といえば「猫」というイメージが強くありますが、実は彼は猫派ではなく、犬派であるということがさまざまな資料から判明しています。

『銭形平次』の作者・野村胡堂(のむら・こどう)は自身のエッセイで漱石が「世間では、よっぽどの猫好きのように思っているが、犬のほうが、ずっと、好きです」と発言したと書いています。実際、野村が漱石の家に行ったときも猫の姿は見えなかったそうです。

また別の資料によると、漱石は犬も猫も飼っていたことがありますが、犬には「ヘクトー」という立派な名前を与える一方で、猫には名前をつけずに「ねこ」と呼んでいたとあります。よくよく考えてみると『吾輩は猫である』の主人公の猫も最後まで名前がつけられていません。もし漱石が猫好きだとしたら、『吾輩は猫である』の内容もかなり変わっていたのかもしれません。

スイスの下水道には、3億円相当の金や銀が含まれていた

2017年、スイスのある研究機関が、国内の下水処理施設で沈殿物の分析を行ったところ、金が43kg、銀が3トンといった貴金属やレアメタルなどが含まれていたことを発表しました。金額でいうと日本円でおよそ3億4500万円に相当するそうです。

なぜこんな貴金属が下水に混ざっていたかというと、スイスは水質が良いため、時計などの精密機械や製薬会社、化学産業会社などの工場が多く、それらの製造過程で処分された金属片などが下水に流れ込んだのではないかと推測されています。

これらの金属を焼却処分前に抽出すれば儲かるのではないかと思いきや、その作業にかかるコストを考えると非常に効率が悪いため、実用化には程遠いようです。今後技術が進化すると、もしかすると下水を有効活用できる時代が来るかもしれません。

ラクダは、二重まぶたより1つ多い三重まぶた

砂漠で生息するラクダの身体は、あの厳しい環境に合わせるべく独自の進化をしています。たとえばまつげ。異常に長いまつげをしていますが、これは砂漠の砂が目に入らないようにという進化の結果です。

そしてまぶた、一重まぶた、二重まぶたというものは聞いたことがあるでしょうが、ラクダのものは三重まぶたになっています。まぶたにはそれぞれ分泌腺があり、そこから眼球を乾燥から守る粘液を分泌できます。砂漠は非常に乾燥しやすい気候であるため、より厳重に眼球を保護しないといけません。そのためまぶたの数も進化の過程で増えていったようです。

他にも砂塵から守るために鼻の穴を閉じることができたり、水を何日も飲まずに耐えられるように一度に70リットルから80リットルの水分を摂ることができたり、トゲのあるサボテンでも食べられる頑丈な口を持っていたりと、まさに砂漠で生活するために作り上げられた身体となっています。

江戸時代のお風呂屋さんは、混浴だった

江戸時代にあった銭湯は「入込(いれこみ)湯」と呼ばれる男女が混浴するタイプのものが一般的でした。というのも当時は水やお湯を沸かすための薪が貴重だったため、男女それぞれの浴槽にお湯を沸かすのは効率が悪く、だったら男女一緒にしようということで混浴にしたそうです。

だからといって当時の人のモラルもそこまでひどくなかったようで、多くの人は純粋に入浴を楽しんでいましたが、やはり中には風紀を乱す人もちらほら。それではまずいということで寛政の改革の際に混浴禁止令が出され、取締をおこなうことになりました。しかし銭湯側は改装費がかかるという理由から、浴槽を板で仕切る程度で厳密な区分けは行っていなかったそうです。ちなみに黒船でおなじみのペリーもこの混浴風景を見て大変驚いたと資料に残されています。

明治に入ってもまだ政府が通達を出すなど、銭湯とのいたちごっこが続き、結局男女混浴が完全に禁止できたのは1900年、明治33年のことでした。長年続いた風習を改めることはそう簡単にできなかったようです。

和歌山県には2万体の人形が奉納されている神社がある

長年一緒に暮らしてきた人形を処分するのは心情的になかなか難しいものです。またリアルに作られた人形だと、捨てたりするとバチがあたるんじゃないかと思ってなかなか廃棄するのも抵抗があります。

そんな悩みを一手に引き受けてくれる神社が和歌山市にあります。その名は淡嶋神社で、本来は医薬の神様を祀っていて、安産などを願う女性にご利益があることで人気でしたが、人形の供養を行うようになってから全国各地の人形が集まるようになり、今では2万体もの人形が奉納され、境内を埋め尽くしています。普通の人形だけでなく、招き猫や信楽焼のたぬきなどもあり、和やかな雰囲気もあります。

またこの神社では毎年3月3日に願い事が書かれた人形を船に乗せて海に流す「雛流し」という神事が行われます。女性の幸せを祈るための神事ということで、全国から多くの女性が、人形たちが海に流されていく様子を見に来るそうです。

もし大事な人形を奉納したいと思う人がいれば、人形を持って一度訪ねてみてはいかがでしょうか。ただし、郵送で人形を奉納することはできませんので、その点はご注意を。

10ヶ月間、着陸することなく飛び続けた鳥がいた

2016年、スウェーデンの研究チームの調査で、ヨーロッパアマツバメという渡り鳥が実に10ヶ月にわたり、一度も着陸することなく飛行していることがわかりました。スウェーデンの繁殖地から西アフリカを経由して中央アフリカの熱帯雨林まで、実に6000km近く途中休憩をまったくしないでたどりついたそうで、これは現在判明している鳥類の中では最長の飛行期間だそうです。

移動中の睡眠時間はどのようにして取っているかははっきりとはわかっていませんが、1日に2回ほど、高い位置まで上昇してそのまま低い位置にゆっくりと下降している姿が見られたため、その下がっている時間に寝ているのではないかと考えられています。

また、エサも飛行中に虫などを捕まえて食べているらしく、着陸しないですむ方法をいろいろ取っているようです。他にもその習性についてはさまざまな謎な部分があります。それが解明していけば、人間社会に応用できることもあるかもしれません。今後の研究に期待が持たれます。

フィンランドではスピード違反の罰金に、1000万円以上取られることがある

北欧の国フィランドで自動車の運転中にスピード違反で捕まると、とんでもない額の反則金を取られることがあります。2023年、ある実業家の男性がスピード違反で捕まり反則金を払うことになりました。その額は12万1000ユーロ、日本円でなんとおよそ1800万円という非常に高額なものでした。

この男性は時速50kmの制限速度のところを時速85kmで走っていました。35kmオーバーは結構重い違反ではありますが、日本だと反則金は3万5千円なので、全然比較になりません。

ではなぜここまでの額になったかというと、フィンランドでは交通違反などの罰金の額は違反者の所得に応じて決まるからです。1日働いて得られる所得の半分が罰金として請求されるシステムになっており、この男性、物流や不動産などの会社の会長だったことから1日に3600万円以上稼ぐであろうと判断され、あんな高額な罰金額になったそうです。

ちなみにこの男性、過去にも2度スピード違反を起こしていて、それぞれ940万円、1400万円ほどの罰金を払ったとのこと。お金持ちの人はそれだけ責任を負わないといけないということでしょうか。

トラは狩りが下手

肉食動物は捕食者とされ、草食動物などを追いかけて食べる様子はテレビ番組などでもしばしば見られます。動物園などでもおなじみのトラは、しばしば強者の代名詞として扱われますし、巨大な体や鋭い牙などを見ると、いかにも強そうに思えます。

ところが、その狩りの成功率は10%ほど。10回に1回成功する程度ということで、野球選手の打率より大幅に下。正直、あまりうまいとはいえません。しかし、1週間に1度狩りに成功すれば生きていけるレベルらしいので、それでも十分なようで、その程度でも餓死してしまうことはないようです。

ちなみに、ネコは水に濡れるのを嫌いますが、トラは自主的にそれを行います。その理由として挙げられるのは生息地。アジア南部の森林や湿原など暑い環境にいるため、水に入って身体を冷やすそうです。

宇宙飛行士の姿をしたリカちゃん人形がある

日本のきせかえ人形の代名詞「リカちゃん」。今まで多くのかわいい服やユニフォームなどを着たバージョンが発売されてきましたが、2023年秋発売のバージョンでは、なんとJAXA、宇宙航空研究開発機構とのコラボで、宇宙飛行士のユニフォームを着用しています。その名も「あこがれの宇宙飛行士 リカちゃん」。

2023年2月にJAXA史上3人目の女性宇宙飛行士候補が発表されたことから、宇宙で活躍する女性が今後も登場することが期待されています。宇宙での仕事に対する興味をリカちゃんを通じて感じ取ってもらえればということで開発されたそうです。

このリカちゃんが着用しているユニフォーム、実際にJAXAの宇宙飛行士が着ているブルースーツとまったく同じデザインで、胸元にはリカちゃんの名前が入ったタグがつけられていて、リアルに宇宙飛行士を感じられるよう、さまざまなこだわりをもって作られていることがわかります。

リカちゃんの発売元タカラトミーは、今後リカちゃん以外にもさまざまな宇宙に関するおもちゃを、JAXAと共同で開発して発売する予定だそうです。近い将来、これらのおもちゃで遊んだ子どもが宇宙へ旅立つときが来ることでしょう。

ダチョウの卵の調理は結構大変

ダチョウの卵を見たことはあるでしょうか。一般的なニワトリの卵に比べて大きいのは想像できると思いますが、具体的にいうと重さはおよそ1.6kg。これはニワトリに比べ25倍ほどにもなります。

そして、殻は非常に硬く、ハンマーを使わないと割ることは困難です。割らないで調理する場合でも、ゆで卵にするならおよそ1時間半はかかります。割った後に調理をする場合でも、当然その大きさの分手間はそれ相応。とはいえ、オムライスなら10人前は作れるということなので、人手があるときにはエンターテインメントとしてもなかなか優れています。

肝心の味の方ですが、黄身は濃厚、白身はゼラチン状でさっぱりと、そこまで違和感のあるものではなく、人によってはこちらのほうが好みということもあるようです。価格はモノにもよりますが1つ4000円ほど。バーべキューなどのイベントでお金を出し合って買うのはアリかもしれません。

マクドナルドのロゴマークは「M」ではない

世界のどこへいっても目にするマクドナルド。日本でも街中、道路沿い、いたるところで赤と黄色のロゴマークを見かけることでしょう。

ところで、そのマーク。黄色い「M」と思っている方が大半ではないでしょうか。確かに「マクドナルド」の「M」なので合点がいくと思いきや、実はそれが間違い。そもそもこれはアルファベットでもないのです。

この有名チェーンの歴史を見てみましょう。1940年にマクドナルド兄弟により創業されたこの店は、企業家のレイ・クロックによるフランチャイズ戦略で拡大していくこととなりました。それに伴いロゴマークも作られるのですが、1962年にできた図案は、シカゴにあったフランチャイズ1号店の建築デザインに使用されていた「ゴールデンアーチ」をモチーフにしたもので、この頃は屋根を示す横線が入っていました。なのでアルファベットと認識される形ではありませんでした。

その後も何度かロゴの変更が行われているのですが、横線部分が消えたものの、この「アーチ」部分が残って「M」のようになっているのは今に続いています。

伊藤ハムは「女子高生」という言葉を登録商標している

食品メーカーであるはずの伊藤ハムが、なんと「女子高生」という言葉を商標登録しているそうです。場合によっては女子高生をテーマにした何かを作る時には伊藤ハムの了承を得て、かつ「『女子高生』は伊藤ハムの登録商標です」の一文を添える必要が出てくるかもしれません。

伊藤ハムが「女子高生」を商標登録したのは1999年のことでした。これは女子高生に対して健康なイメージを持っている人が多いことが調査でわかり、ヘルシーでダイエット志向が強い食品の名前に使おうという目的からでした。商標権を主張できるのは食品に関するものだけで、権利を主張して「女子高生」とついた商品を訴えるという意図はまったくないとのこと。

ちなみに過去伊藤ハムが商品に「女子高生」をうたったものはありません。ただ、現在も登録が更新されているとのことなので、もしかしたらいつか「女子高生」と名のついた食品が発売されるのでしょうか?

パクチーとカメムシのにおい成分は仲間

近年はすっかりおなじみの食材となったパクチー。ダメな人にとってはとことんダメですが、何にでもふりかけて食べる人もいるという両極端な食材です。

一方で食材ではないカメムシ。独特の臭さを好きな人というのはほとんどいないはず。しかし、この両者のにおい成分、近いものなのです。

それは「アルデヒド」と呼ばれる成分です。カメムシはヘキセナールやデセナール、パクチーは(E)-2-ドデセナールというものを持っており、これは独特の青臭さを生み出しています。なお、含有量は部位によって異なり、葉より根のほうに多いそうです。

また、これらのにおいが似ていることなどから、「パクチー」の和名が「カメムシソウ」などといわれますが、これは間違い。正しくは「コエンドロ」です。確かに、かつて一般的な食材でなかったころは独特なにおいから俗に「カメムシソウ」などと呼ばれていたことはあるようですが、正式名称というわけではありません。なお、漢字では「香菜」とも書き、中国語読みにすると「シャンツァイ」といいます。中華料理店ではこちらを耳にすると思います。

ウニはオスのほうが美味しい

人気の寿司ネタとしてもよく挙がるウニ。普通に食べているとあまり気づきませんが、オスメスで味の違いがあるといいます。よくいわれるのは、美味しいのはオス。メスのほうがトロっとしているものの、オスは濃厚。もちろん、好みの問題もあるので人によっては異論はあると思いますが、基本的にはオスのほうが人気です。

まず、我々が食べているウニのネタは生殖巣にあたります。そこからの見分け方なのですが、もっともわかりやすいのは色です。オスは濃い黄色に近い感じで、メスは赤に近いオレンジ色です。ところが、この色で判別できるのは産卵期のみで、それ以外の時期では両方とも同じような見た目です。

では、特定の時期に中身を見てみないとわからないのでしょうか。実はそれ以外にも判別できる箇所はあります。産卵期であれば外から軽くたたいてみると、オスなら白い液体を、メスなら白い糸状のものを出します。とはいうものの、一般の消費者である私たちにはあまり関係のないお話かもしれません。

甲子園球場の砂は、春と夏では色が違う

春と夏の年に2度、高校球児たちが日本一を目指し戦う甲子園球場。実は春と夏の球場をよく見比べてみると、内野を覆う砂の色が違っています。春の砂は少し白っぽく、夏の砂は少し黒っぽくなっています。

これは砂の成分が違うことが原因です。甲子園の土は黒土と砂をブレンドして作られていますが、春と夏でその混合する比率を替えており、それが色の違いに現れているというわけです。

春は雨が降りやすいため砂を多く配合して水はけを良くするように作っており、夏は逆に保水性が高い黒土を多めに配合しています。また夏は日差しの照り返しが強く、白いボールを見失う可能性が高いため、白と黒とのコントラストを高めて見やすくするという理由もあるそうです。ちょっとした違いかもしれませんが、選手たちにとってはプレーに大きな影響があるようです。

ナポリタンのパスタを一回冷ますのは当時の食文化から

ナポリ料理ではありませんが、スパゲティのナポリタンは日本で定番の人気のメニューです。洋食屋から家庭まで、広く食べられています。

ところで、これを作るとき、一度茹でたパスタを冷ましてから炒めますが、この工程は何のためなのか。実のところ、特に美味しくなるためのテクニックというわけではなく、生まれた当時の食文化が影響しています。

ナポリタンが生まれたのは横浜にある老舗ホテル「ホテルニューグランド」。戦後、アメリカ軍に接収されており、その軍用食としてトマトケチャップを使ったスパゲティを調理していたそうです。しかし、料理のプロである料理人たちによって、もっと美味しいものが作れると考案されたのが生トマトを使ったナポリタンのルーツです。

ここでも一度茹でたものを冷ましていたわけですが、その一因にはアメリカでは缶詰のパスタが普及していて、いわゆる「歯ごたえのないパスタ」を食べ慣れた人が多かったためという風にもいわれています。そんんな事情もあり、かつてはそれが一般的な調理法だったようです。また、茹でおきすることで出てくるもっちり食感が日本人にマッチしたなどという話もあります。

2024年、ドーピングを容認したスポーツ競技大会が開催される予定がある

オーストラリアのある実業家が2024年にとんでもないスポーツ大会を開こうとしていることで現在話題となっています。その名も「エンハンスト・ゲームズ」というもので、どのような大会かというと、普通のスポーツ大会では禁止されていた薬物の使用を許可する大会、すなわちドーピングが認可された大会です。

ドーピングを容認することで、人間に秘められた能力を解き放ち、スポーツ界に変革をもたらせるのではないかという主張のもと、現在計画を進行中だそうで、陸上、水泳、重量挙げ、体操、格闘技の5種目が行われる予定です。

また、この大会が成功すれば、薬による身体機能の向上に一役買うのではないかと言われています。ある種、人体実験的な面もありますが、もし安全面が保証され、ちゃんと結果を出すことができれば、その薬物がアンチエイジングの分野で応用できる可能性があるということになります。そのような希望を秘めた大会でもあるわけです。

しかし当然反対する勢力はあるわけで、国際オリンピック委員会はこの大会の計画を強く批判しています。実際に大会が開催されるかわかりませんが、今後の動向が見ものです。

 

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