あやかし、もののけ、ホントにいるの？
～都市伝説・トイレの花子さん～

不思議な現象、幽霊、妖怪、未確認生物をまとめて、親しみやすく“あやかしさん”と呼び、様々な“あやかしさん”情報を紹介しています。

今回の“あやかしさん”は時代、時代で起こるオカルトブームに必ず姿を現す「トイレの花子さん」。花子さん、遊ぼう！と誘えばトイレの三番目の個室から姿を現す赤いスカートをはいたおかっぱ頭の少女、発祥当時から70年以上経った今もその姿は変わりません。

★花子さん　プロフィール★

国籍　　　　　日本

出生地　　　　東北地方

誕生　　　　　1950年頃

住所　　　　　小学校の女子トイレ

年齢　　　　　小学生　推定7～10歳頃

容姿　　　　　おかっぱヘア　白いブラウス　赤いスカート

趣味　　　　　友達と遊ぶこと

家族　　　　　父・母・祖父・祖母・姉または妹

花子さん伝説は1950年頃に噂された「三番目の花子さん」という怪談が元になったと言われています。それが細々と語り継がれ1980年代に子ども達の間で騒がれ、大人たちも「子どもの頃に聞いた」と拍車がかかり都市伝説としてブレイクします。次の都市伝説の流行と共に話はエスカレートし、各世代の各地の「花子さん」像が融合し今では花子さんの家族や友人なども独自のエピソードを持ち「花子ファミリー」が形成されています。

所説ありますが、花子さん一家は学校の女子トイレ在住です。トイレの個室にそれぞれの部屋があり三番目が花子さんの部屋と言われています。別のトイレ妖怪「紫ババア」は叔母、親戚と言われる「花男」や「小花子」、隣の男子トイレにはボーイフレンドの「太郎」そして太郎の弟の「次郎」という存在も花子さん物語に紐づけられています。皆、花子さんの自宅であるトイレを中心に廊下や体育館のトイレなどに出没します。基本的には突然現れ何らかのアクションを起こしますが、それぞれ対処法があります。ただ、一番厄介なのは妹もしくは姉と言われる「ブキミちゃん」。その名の通り不気味な少女で顔は醜く太っていて陰湿な性格。可愛い綺麗、成績優秀と言われる少女をターゲットにして最終的には惨殺という、とんでもない娘です。

1950年から70年以上の間、都市伝説、オカルトブームが訪れる度に花子さん情報が更新され、一説には今では花子さんは結婚し子どもがいて、現在トイレを騒がす“あやかし”は花子さんの子や孫という噂まで…。確かに1950年頃に小学生だった花子さん、今ではかなりのご高齢のはず。花子さんは引退し子や孫の代となっていても不思議ではありません。ただし、あやかしが歳を取るならの話ですが。

すでにアニメや映画作品としても話題となり、今後もさらに花子さん自身や家族や友人。新たな仲間の物語が更新されていくでしょう。

「トイレの花子さん一家」はもはや、あやかし界の「サザエさん一家」、「ちびまる子ちゃんファミリー」となる日も近いかもしれません。